GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

受賞対象名
椅子 [アリンコチェア]
事業主体名
フリッツ・ハンセン日本支社
分類
生活家具
受賞企業
フリッツ・ハンセン日本支社 (東京都)
受賞番号
19L00008
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

もともとはアルネ・ヤコブセンがデンマークの国際的な製薬会社、ノボノルディスク社の社員食堂用にデザインしたチェアです。今ではフリッツ・ハンセンのコレクションの中で最も名高いアイコンの1つとなっています。

デザインのポイント
1.世界初の背と座が一体の三次元曲面成形合板の椅子
2.デザインされた1952年当時の製造技術上、必要な箇所を削ることで生まれたアリンコのような形
3.円テーブルを囲む際、より多くの椅子が設置できるように前1本後ろ2本から成る3本脚のベース
デザイナー

アルネ・ヤコブセン

詳細情報

https://fritzhansen.com/ja-jp/products/chairs/3100_ant_coloured_ash

価格

51,000 ~ 75,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

1952年当時の最先端技術と、アルネ・ヤコブセンの想像力が生んだ、不朽の名作アリンコチェア。アリンコチェアは、アルネ・ヤコブセンが建築したデンマークの製薬会社ノボノルディスク社の社員食堂用に「軽くてスタッキング可能な椅子が欲しい」というリクエストに応えるためにデザインした椅子で、円テーブルに可能な限りたくさん並べられる椅子として、前に1本、後ろに2本という3本脚の椅子をデザインした。1952年にデザインされたアリンコチェアは世界初の背と座が一体の三次元曲面成形合板の椅子で、当時の製造技術上、必要な箇所を削り落とすことで生まれた形が蟻に似ていることから、「ANT」と名付けられ、日本では「アリンコチェア」として親しまれている。デザインが誕生してから67年経った今でも、アルネ・ヤコブセンの傑作のひとつであり、デンマークデザインを代表する椅子として、根強い人気を博している。

経緯とその成果

第二次世界大戦中、戦闘機のボディとして使用されていた合板や接着の技術が開発されたことにより、合板の成形技術が急激に進歩し、フリッツ・ハンセンのスチーム曲木の技術や成形合板の技術に注目していたヤコブセンが、「世界初の背と座が一体の成形合板の椅子を作りたい」とフリッツ・ハンセンに製作を依頼したことにより、ヤコブセンとフリッツ・ハンセンの試行錯誤が始まった。粘土でモデルを作り、いくつもの試作品を作りながら、蟻のような形状にすることで合板を三次元曲面に成形することに成功し、合板の木目を縦横交互に重ねたり、合板にコットンを貼ることで強度を増し、実用的で耐久性の高い、世界初の背と座が一体の三次元曲面成形合板の椅子「アリンコチェア」が誕生した。

仕様

サイズ:H78cm/D48cm/W51cm/シートの高さ43cm 材質:座面/成形合板、ベース(脚)/スチールパイプ クローム仕上げ 重量:3.2kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

フリッツ・ハンセン青山本店
フリッツ・ハンセン青山本店

審査委員の評価

1952年にアルネ・ヤコブセンによりデザインされたアントチェアは座面と背を一枚の板に三次元に成形された最初のデザインである。その革新的なデザインと技術は60年近く形を変えることなく作り続けられ、今や世界で最も知られ、影響力のあるチェアだ。優れた木工技術(匠の技)で作られていた北欧家具の中で成形合板とスチール脚の構造でデザインされた最も世界で影響力のある重要なチェアである点を評価した。後に4本脚も加わるが3本脚の視覚的優位性と人の脚を加えての5本脚の安定性というユニークな発想も評価した。

担当審査委員| 柴田 文江   齋藤 精一   田村 昌紀   藤本幸三  

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