GOOD DESIGN AWARD

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2019

GOOD DESIGN|グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]

受賞対象名
パブリック用大便器 [レジリエンストイレ(災害配慮トイレ)BC-P112SA/便器、DT-PB150CH/タンク]
事業主体名
株式会社LIXIL
分類
一般・公共向け取り組み・活動
受賞企業
株式会社LIXIL (東京都)
受賞番号
19G110832
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

災害時でもいつも通り使える水洗トイレの普及活動です。阪神淡路、東日本等の被災地自治体や避難所に足を運び、管理者へのヒアリングからスタート。 トイレの衛生環境悪化は健康障害や死につながる危険性があり、当社で貢献できる「災害対応トイレ」を開発した。全国で災害配慮トイレを用い、自治体や学校などで啓蒙活動を実施しています。

デザインのポイント
1.被災地でのヒアリングで、トイレの実状を正確に把握し、弊社が出来る貢献方法を検討・開発しました。
2.災害での断水時に、5Lから1Lに切替えて節水使用できる災害配慮便器を開発しました。
3.地方自治体へ防災トイレの重要性を訴える「災害トイレセミナー」、学校へは「防災教育」を実施しています。
プロデューサー

株式会社LIXIL 白井康裕

ディレクター

株式会社LIXIL 都築秀昭/トイレ・洗面商品部 プロモーション企画グループ

デザイナー

株式会社LIXIL 中島英博/衛陶開発部 衛陶開発グループ

詳細情報

https://www.lixil.co.jp/lineup/toilet/resilience/

発売
2019年4月1日
価格

180,000円 (シャワートイレ、便座を除く)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

背景

近年、日本各地で大規模災害が頻発しており、今まで安全と思われていた地域であっても、いつ被災地となるか分かりません。被災地において、水や食料の確保と並び、排泄物の処理は重要な課題です。し尿処理が十分でないケースでは、不衛生状態による伝染病の蔓延が起こります。加えて、避難所のトイレに行くことを敬遠することで生じる心理的ストレスや、水・食事を控えることに起因する疾病、延いては関連死の可能性すらあります。それを受け、我々設備メーカーができる貢献方法として、普段使っているトイレが被災時でもそのまま使用可能なトイレシステムの企画・開発に取り組みました。

経緯とその成果

これまでに被災した東北・広島・熊本などの自治体と避難所の管理者へのヒアリングから、プロジェクトをスタートさせました。実際に避難所へ足を運び、トイレ管理者から、断水で水洗トイレが使えない避難所の状況や、洗浄水を確保する手段、トイレの管理・運用方法などをリサーチ。その結果、「被災時でも普段使っているトイレがそのまま使用できたら」という声を受け、新たなトイレシステムの企画・開発に至りました。レジリエンストイレは、従来とは異なる「強制式開閉弁方式」を搭載することで、普段使用しているトイレの5L洗浄が、被災時には簡単な操作で1L洗浄へと切り替えできます。水の貴重な被災地において、少ない水でも汚物を問題なく排出できる便器です。災害発生時に避難所となる全国の学校、公民館、庁舎、病院等の担当者へ向け本製品の実演を行うことと並行し、「災害トイレセミナー」「防災教育」も実施しています。

仕様

製品サイズ:W430、D745、H890mm、総重量:41kg。材質:主に陶器製、ポリプロピレン樹脂。●活動取組みについて:国交省・地方自治体との災害対策の情報交流会、全国の小学校~高校、サークルでレジリエンスの実演を通じて「災害トイレセミナー」「防災教育」を実施しています。また、展示会において、ビルオーナーやゼネコンの設備設計者へ説明会を行っています。

審査委員の評価

断水時や災害時でもいつも通り使うことのできるということは重要である。被災地でまず心配になることは、建築、食料、飲料、トイレについて。建築、食料、飲料は備蓄対策が進んできているが、トイレについては環境が劣化した場合、不衛生状態が続けば健康障害や心理的ストレスなど重要な課題につながりかねない。自治体や学校で通常使用しているトイレを災害断水時に節水して使用できるという、この災害配慮トイレ(レジリエンストイレ)は優れた発案である。災害度合いにより使用困難な場合があったとしても、使用できる状況を広げていることは大いに評価できる。「災害トイレセミナー」「防災教育」など、知り使い慣れる取り組みを実施されていることも重要である。これに続いて一般住宅用の開発・普及を望む声が多いとあるが賛同する。いざという時の気持ちの拠り所として安心感につながり、まさにこころ強いプロダクト製品である。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   安積 伸   佐藤 弘喜   長町 志穂  

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