GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
移動式まちづくり拠点 [移動する建築「まちを旅する4つの屋台」「街の中の雲」]
事業主体名
松山アーバンデザインセンター
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
松山アーバンデザインセンター (愛媛県)
株式会社ウィング (愛媛県)
タカユキバンバプラスアソシエイツ (東京都)
ナグモデザイン事務所 (東京都)
伊予匠ノ会 (愛媛県)
受賞番号
18G161277
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

松山市に新しく誕生したふたつの広場的空間(花園町通りと道後温泉別館・飛鳥乃湯泉中庭)に、市民の多彩なアクティビティを呼び込むためのツールの開発プロジェクト。移動できるという仮設性や、地域特性を読み込んだデザイン、地域密着の参加プロセスにより、市民による主体的で独創的な活動を誘発し、地方都市のまちなかに市民が集う機会を創出することを目指した。全国コンペでデザイナーを選定した後、ワークショップで市民と対話を繰り返し、地元若手職人と密な連携をとりながら設計製作を進め、地域組織の会合へ何度も足を運んで運営方針を固めた。完成して間もなく地元におけるイベントが計画され、まちづくりの新しい芽が育ちつつある。

プロデューサー

東京大学大学院 羽藤英二

ディレクター

ナグモデザイン事務所 南雲勝志+松山アーバンデザインセンター 柳原卓、尾﨑信、小野悠

デザイナー

株式会社ウィング キム テボン+タカユキバンバプラスアソシエイツ バンバタカユキ

左:キム テボン 右:バンバタカユキ

詳細情報

http://udcm.jp

利用開始
2018年3月18日
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛媛県松山市内 花園町通り、道後温泉飛鳥乃湯泉中庭など

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

Life Between Buildings – まちなかに市民が集うきっかけをつくる移動式拠点

背景

人々の多彩な活動を都市のパブリックスペースで展開すること。それによりにぎわいや交流を取り戻すことは、松山に限らず多くの地方都市で求められているであろう。しかし、問題はそのような活動の「担い手」の不足である。担い手不足の背景には、同志が見つからない、活動の拠点やツールがない、またそのデザインができないなど、様々な理由がある。本プロジェクトは、これらを同時に解決しながら、市民ひとりひとりの思いを集め、新たに生まれる二つの広場的空間が魅力的に活用されていくことを目指した。それゆえに、市民の参加プロセスを充実させ、装置のデザインは地域性を重視した。商住が混合する花園町通りでは、子供たちの遊び場にもマルシェの店舗にもなる、配置によって豊かな空間可変性を持つ4基の屋台が生まれた。温泉地である飛鳥乃湯泉では、非日常的で強い誘目性を持ちつつも、浴衣でくつろぐ風景と馴染む雲のような浮遊屋根が生まれた。

デザイナーの想い

花園町通りの「まちを旅する4つの屋台」は、4基の折りたたみ式屋台である。フレームは同形ながら、座面・棚などの仕様が異なる4基の組合せによって、通りに開いたり閉じたりでき、また商い以外のさまざまな活動を受けとめることができる。特にまちなかに子供の遊び場が不足している現状を踏まえ、子供たちが使いたくなるデザインを目指した。また、製作過程では地元職人と対話を重ね、彼らがこの屋台を「自分の仕事である」と思えるようプロセスを共有した。飛鳥乃湯泉の「街の中の雲」は、風船状の「雲」である。その浮かばせ方からその下に置かれるイスのデザインまで、ワークショップで参加市民と考えた。例えば、雲形のイスの線は子供たちが描いたものを採用している。雲の生地は松山に工場をもつ帝人フロンティア(株)開発の極薄・高強度・軽量(48g/㎡)の特注膜を提供してもらい、風でゆったりとやわらかく表情を変化させる浮遊屋根が実現した。

仕様

「まちを旅する4つの屋台」寸法(1台あたり):全長1,800×奥行き560×高さ1,800(mm) 重量(1台あたり):80kg 材質:鉄、シナ合板  「街の中の雲」寸法:全長8,000×奥行き6,000×高さ3,000(mm) 重量(表皮膜部分):5.1kg 材質(表皮膜部分):ポリエステル

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛媛県松山市の花園町通り、道後温泉別館飛鳥乃湯泉中庭
「移動する建築」ホームページ
「松山アーバンデザインセンター」ホームページ

審査委員の評価

美しい雲の動きに惹きつけられた。なにか、面白いことが街で起こり始めたぞ、という感覚を想起させるデザインだ。それを市民参加の形で実現したのも素晴らしい。楽しい地域の形は、たくさんあったほうがいい。地域の集いの 形として、この仕掛けが単発でなく継続的に機能し、また増殖することで、これから将来の永きに渡って街のアイデンティティとして広く認識される存在になれるだろうか。プロジェクトのこれからの発展に期待している。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

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