GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
文化継承の仕組みとそのフリーペーパー [HEBO]
事業主体名
「ヘボ追い」の伝え方を考える委員会
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
山口 伊生人 (東京都)
「ヘボ追い」の伝え方を考える委員会 (岐阜県)
受賞番号
18G161266
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

応募対象は、ハチの子を採取する習慣である「ヘボ追い」という、時代と共に変化し続ける創造性ある文化を地域内外に広めるためのZINE自体と、それができるまでの仕組みのデザインである。 本活動では「地元の人たち」と「様々な作るスキル伝えるスキルを持つよそ者」という内外の視点を持った人々の共創の場として「ヘボ追いの伝え方を考える委員会」を結成し、どのような方法で魅力を伝え継承者を増やすことができるのかをワークショップを行い検討した。その結果として最初に製作したのがこのZINEである。互いの立場だからこそ持つ能力やコネクションを最大限発揮することができ、伝承活動をより活発化させることができた。

プロデューサー

山口伊生人

ディレクター

山口伊生人

デザイナー

山口伊生人、杉山雄哉、富塚裕美

配布開始
2018年1月14日
価格

0円

販売地域

日本国内向け

設置場所

道の駅、岐阜県物産を取り扱う施設、カフェ等

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

対等な立場で内外の人が地方の文化継承について考える仕組みをデザインした後、成果物をデザインしました。

背景

ヘボ追いでは、人々は周辺環境を自分なりに読み解き採るための論理を組み立ててきた。またその道具は、その人たちの絶え間ない創意工夫によって作られてきた。まさに人々の創造性の積み重ねによって続いてきた文化である。そしてこれは同時に、都市に住む人々が完全に放棄してしまった、身近にいるものを食べるという、人間が長い年月そうしてきた食の営みの一部である。 周辺環境への呼応であり、かつ創造性を伴うこの貴重な文化は、文化の多様性と地域のアイデンティティ維持の観点から続けていかれるべき価値がある。 しかし残念ながらヘボ追いが行われているこの地方では、他地域と同じように学業や就職を理由とする若者の都市への流出と少子高齢化が止まる気配はなく、今まで地域内の世代間で伝えられてきたヘボ追いは衰退の危機にある。 そこでヘボ追いの魅力を地域内だけでなく外の人にも伝え、ヘボ追い人口を増やす活動を行うことになった。

デザイナーの想い

「なぜ虫なんて気持ち悪いものを食べるのだろう?」東京生まれ東京育ちである私自身によるこの問いから始まったリサーチの中で、私はヘボ追いに出会いました。ハチの子を食べるのは単純にそれが周りにいた美味しいものだったからです。ほかの食べ物と何も変わらない当たり前のことでした。 そしてこの地域で私が得たもう一つの気づきは、ここが都会のように「無いものは買う」場所ではなく、ヘボ追いの創造性に表れているように、「無いものは作らなければいけない」環境であったことです。だとすれば地方というのは、人の創造性が長い時間積層し今でもそれが必要とされている貴重な場所ではないでしょうか。 私は昆虫食への偏見を払拭したい、そして多くの人たちに自らの創造性を発揮する機会を作ってほしい、そのためにもっと地方とその文化に関ってほしいと考え、この活動を仲間とスタートしました。今後も様々な方法にトライしていくつもりです。

仕様

B5サイズ、32頁、フルカラー

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岐阜県中津川市付知町観光協会

審査委員の評価

地域風土を伝え受け継ぐメディアとして。リサーチからフリーペーパーの作成にいたるまで、単なるアーカイブとして作成するのでは無く、普及の為の経緯が良く理解できる。数々のイベントと共に、へぼ追いを中心とした人々の顔が見えてくる。情報を幅広く伝える為の設計が上手く出来ていて、好感の持てる仕掛けである。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

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