GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
図書館 [都城市立図書館]
事業主体名
都城市
分類
その他一般・公共向け取り組み
受賞企業
都城市 (宮崎県)
株式会社マナビノタネ (長野県)
株式会社アイダアトリエ (東京都)
株式会社ヴィアックス (東京都)
コクヨマーケティング株式会社 (東京都)
金剛株式会社 (熊本県)
じんちょう事務所 (岐阜県)
都城家具工業会 (宮崎県)
益田・大協・建人・アトリエ匠 委託業務共同企業体 (宮崎県)
受賞番号
18G161262
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

時代の波によって閉鎖された、かつてのまちの中心に建つショッピングモールを、市立図書館として転用・再生。商業空間の特性を生かし、歩いて楽しい路地と専門店街をモチーフに、市民誰もが気軽に訪れ、好みや気分で場所を選び、安心して居られる公共空間を計画。地域の家具工業会と連携して開発したフレキシブルな展示が可能な木箱型書架を中心に、大空間にさまざまな機能を有した木製家具がパヴィリオンのように点在する。オープンして3週間で来館者は10万人を超え、新しいまちの居場所が生まれた。従来の図書館を拡張し、地域編集局、新しい検索機構、各種スタジオも備え、図書館の遺伝子をもった新たな地域自治の拠点を目指す。

ディレクター

株式会社マナビノタネ 代表取締役 森田秀之

デザイナー

株式会社アイダアトリエ 代表取締役 会田友朗+じんちょう事務所 代表 井口仁長

会田友朗/井口仁長

詳細情報

http://mallmall.info/library.html

利用開始
2018年4月28日
設置場所

宮崎県都城市中町16街区15号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

図書館の遺伝子をもったまちの新しい居場所、地域自治の拠点

背景

日本の地方都市が抱える中心市街地の空洞化問題。都城市ではこの課題を解決するため、活性化のきっかけとして市民の居場所となる図書館の移転計画をつくった。しかし全国的に市民の約8割は図書館を利用していないとも言われている。理由を尋ねると、「本を読まない」「面白い本がない」「子どもと行って静かにしなさいと叱るのが嫌」といった答えが多い。本のイメージが文学であり、興味があることや困っていることの情報を見つける場でもあることがうまく伝わっていない。市民のニーズを捉え、選書にも参加する仕組みが新たに必要。静寂を求めず、静かにしていなくてもいいような子どもの居場所をつくる。高度成長期以降に集中的に整備した図書館が次々に寿命をむかえているが、同規模で建替えることができる地方自治体ばかりではない。立派な建物がなくとも、家具やその配置、サービスのデザインによって図書館の魅力を十分引き出すことができると考えた。

デザイナーの想い

見通しがきく入口の入りやすさ。大きなサイン「ようこそデスク」の下に案内スタッフがいる。作曲家と組んだ図書館のための厳選BGMで空気を和らげる。通りの店先の木箱架には例示された本が並ぶ。おだやかな席、静かな部屋、リビングのような席、こどものにわ、ティーンズスタジオなど多様な棲みかがある。コンセプトは「ひとりひとりが『だいじなもの』をみつけていくために」。地域は個人の集合体。それぞれの種から芽が出る土壌のような公共環境。百科事典の索引のように五十音順にキーワードが並ぶ「インデックス」。その2次元バーコードをタブレット端末「大事なものメモリー」やスマフォで読み込むと関連する本や書架を表示。気になる本や読んだ本をサーバのマイページに記録可能。「プレススタジオ」は知ることと表裏一体の表現することを支援。地域にとっての『だいじなもの』を編集し共有する場。公民連携した理想的な地域自治の姿を目指している。

仕様

敷地面積:5,366㎡ 建築面積4,815㎡ 延床面積8,046㎡ 座席数500席以上 S造(既存建物の再生・転用)

審査委員の評価

地方都市では駅前などに建つ大型商業施設だけでなく、比較的新しいショッピングモールでさえ閉鎖が相次いでいる。都城市ではそんなショッピングモールを市立図書館に転用・再生。従来の図書館を拡張し、QRコードによる新たな本(知識)との出会いの場を作り、地域編集局や各種スタジオを備えた住民自治の拠点とした。単に商業施設のリノベーションというだけでなく、新たな図書館のあり方を提案している点を評価した。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

ページトップへ