GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
京町家/ 宿泊施設 [京都やどまち西陣]
事業主体名
株式会社ワンブロック/FWIグループ株式会社
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
株式会社ワンブロック (京都府)
FWIグループ株式会社 (東京都)
イトーピアホーム株式会社 (東京都)
受賞番号
18G161255
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

京都の西陣にある大正元年建築の元呉服屋であった町家を、この家に住む家族の為の住居と宿泊施設が共存する町家へとコンバージョンしました。100坪を越え、一家族には維持負担が大きい町家の一部を、事業者が借り上げ、外部の資本により、国内外の家族や友達同士のグループを対象とした宿として改修し、同時に、住人は自らの居住部分の改修費を負担するだけで、この家に住み続けることが可能となり、さらに京都の街並を形成する町家を保存することを実現しました。宿泊施設はかつての通り土間を宿のシェアスペースとして再興し、母屋の1階、2階、蔵の3客室をご用意。京都の町家での生活を、空間を通して体験することを目指しています。

プロデューサー

株式会社ワンブロック 辻本祐介

ディレクター

殿井建築設計事務所 殿井環、芦田奈緒

デザイナー

殿井建築設計事務所 殿井環、芦田奈緒+SATOSHI KAWAKAMI ARCHITECTS 川上聡

上左:殿井 上右:芦田 下左:川上

詳細情報

http://www.yadomachi.jp/

開業
2017年12月
価格

25,000 ~ 50,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

京都府京都市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

大正元年建築の町家を、家主住居と宿が複合する新たな町家へと再編する事業手法・運営方法の考案と実践

背景

京都では1日に2軒の町家が解体されていると言われています。かつての大店で大間口の町家は京都らしい街並の形成に欠かせない存在ですが、住居専用への移行や世帯の核家族化、修繕・維持費等の経済的な負担などの点から継承が困難です。多くの場合、昨今のインバウンドと相まって、土地を手放し容積率を最大に使ったマンションやホテルに建て替えられるのが現状です。観光が栄える一方で、京都の街並や町家とともに継承されてきた町家居住が骨抜きにされてしまっては、多くの人にとって旅の本質である旅先の風土や生活が失われ、観光はただの消費にとって代わり、観光に依って大きくなった経済の行く先は極めて不透明です。そこで、先代から続く町家を修繕しながら住み続けたい家族、町家を利用して京都の風土や文化に触れ、なおかつ地域に根ざした宿を実現したい事業者の強く、しかし当たり前の思いが結集して家主住居と宿が同居する町家が生まれました。

デザイナーの想い

現代においてデザインが扱う範疇は広がる一方ですが、今回は特に、各フェーズが相互に連係する総合的なデザインの力が求められました。まず、家主住居が同居する宿を運営方法と共に新たな企画としてまとめ、それを実現するための事業スキームを構築するデザイン。次に、大正元年建築の町家を、行政との対話を通じて用途変更が可能な案件として成立させる方策を考案するデザイン。そして、取り組み体制に合わせて町家の宿としての質をつくり、法的要求に応えながら、既にある町家固有の仕上げや設えを活かすいわゆる建築のデザイン。現在も、住人と共に地域に根づいた町家として宿以外での使い途を試行錯誤する運営のデザインが続いています。1つのプロジェクトの特殊な事例としてではなく、現存する町家の保存のための有効な活用方法として、反復可能な計画手法を含んだデザインを示すことが非常に重要だと考えています。

仕様

敷地面積:286.94㎡、建築面積:207.24㎡、延床面積:330.20㎡、木造2階建て、大正元年築。 既存居住者向け住宅(1室)、国内外の旅行者向け宿泊施設(客室3室)。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京都やどまち西陣(京都府京都市上京区今出川通大宮西入元北小路町168)
京都やどまち

審査委員の評価

観光用地化する歴史のある町並みを救う、一つの方法として新しい提案だと思う。まずは住居として持続性を考え、コスト面から開放する観光ニーズに対応する。資源として町屋を再生するならば、景観と共に営みがしっかり根付いた環境に興味を持つ。あらゆる規制を乗り越えしっかりと組み立てられた仕組みと言える。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

ページトップへ