GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
アールリエット高円寺 [高円寺アパートメント]
事業主体名
株式会社ジェイアール東日本都市開発
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
株式会社ジェイアール東日本都市開発 (東京都)
受賞番号
18G161245
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

高円寺アパートメントの最大の特徴は、24歳の女性が、「女将」と呼ばれるコミュニティマネージャーとして、住みながら住人同士や地域住民との関係性を育んでいることだ。建物は、杉並区高円寺に位置する旧国鉄社宅をリノベーション。1階には住みながら店舗を運営できる4戸の店舗兼用住宅と、焙煎コーヒー店とクラフトビール店の計6店舗が軒を連ね、その前に設けた芝生広場では44戸の一般賃貸住宅を加えた2棟計50戸に新たに入居した住人たちが地域住人と日常の交流を深めている。住人が自分たちの暮らしをより楽しくしようと主体的に様々なイベントを企画。過去3回行われたマルシェは新たな高円寺の風景となり多くの来場者を集めた。

プロデューサー

株式会社ジェイアール東日本都市開発 常務取締役 冨樫伸夫

ディレクター

株式会社ジェイアール東日本都市開発 若月建志、林裕三、佐藤政広、永瀬治久、大野勝弥、橋本 壽挙、井上ひとみ、皆川寛章、小野さやか、大竹涼土

デザイナー

株式会社オープン・エー 馬場正尊、大我さやか、石母田諭+株式会社まめくらし 青木純、宮田サラ

株式会社オープン・エー 馬場正尊  株式会社まめくらし 青木純

詳細情報

http://www.jrtk.jp/r-lieto/koenji/

利用開始
2017年4月
価格

127,000 ~ 140,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都杉並区高円寺北四丁目2番地24号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

この団地ではしょっちゅう何かやってるね。

背景

これからの賃貸住宅は、運営の時代だ。 空き家が増えていく中で、ハードを整えて完成ではなく、住人にとってスタートである、住んでからの価値をどうつくるかが大切になってくると考えた。日常的に住人同士が挨拶をしたり、友達のような家族のような関係を築くことで、住まいに対する安心感と愛着がわく。そのために、間をつなぐ「女将」という役割を設け、コミュニティへ参加しやすい仕組みづくりを行なった。"住みながら"なのは、住人と同じ目線で当事者として関わるためである。女将が、マルシェなど主体的に参加する場の提供をする一方で、呼びかける時に「みんな」ではなく、自主参加性にすることにより、住人自身が心地よい距離感を保てるようにしている。 近隣住民に対しては、憩いの場であることを意識づけるため、これまで塀で囲まれ地域に対して閉鎖的であった空間の1階に、日常使いの出来る店舗や開放的な芝生広場を設けた。

デザイナーの想い

住宅という単一機能の建築に、いかに暮らしの場をつくるか。さらには街から閉ざされた社宅を、いかに街に開き、エリアの価値を上げる存在に転換させるか。このプロジェクト初期からのテーマだった。塀を取り払い、建物の表と裏を反転し、バルコニー側からアクセスさせる大階段と広場により、街との境界を取り払った。店舗や住居兼店舗という新たな機能を導入し、誰もが立ち寄れる場をつくった。かつての商店街のように「住みながら働く」というスタイルは、商う人、買う人、憩う人、暮らす人、あらゆる人の動線を生む。約50㎡の店舗兼住宅は、個人で営業し、暮らすための最小単位であり、店主のこだわりや思いを実現する小商いを呼ぶ。高円寺という個性豊かな個店が集まる街で、店主の価値観が光る新たな商売を生むちょうど良いスケール。この個店の集合体を集合住宅に入れ込むことで、街に多様性を生み、エリアの価値をさらに高めるものになるだろう。

仕様

敷地面積 2,845㎡、建築面積 A棟:352.8㎡ B棟:235.2㎡、延床面積 A棟1,680㎡ B棟:1,120㎡、構造 壁式鉄筋コンクリート造、規模 A棟、B棟共に5階建て、総戸数 A棟:30戸 B棟 20戸、建物竣工年 1965年(昭和40年)、リノベーション工事竣工年 2017年(平成29年)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都杉並区高円寺北四丁目2番24号
アールリエット高円寺(高円寺アパートメント)概要HP
アールリエット高円寺(高円寺アパートメント)のFacebookページ
住みながらコミュニティ醸成を行う「まめくらし研究所」のFacebookページ

審査委員の評価

社宅からのリノベーション案件でもある高円寺アパートメントは暮らし方イノベーションとも言うべき構成で組み立てられている。周辺との関係、隣人との関係、子供達や高齢者との関係。様々な関係性を重視し組み立てられている。プログラムとして想定された女将の立ち位置など、起動する切っ掛けから、現在では住人や以外の参加によりイベントが行われる。コトに対する価値を共通資源として繋がり合っている。サービスとして提供されるプログラムは切っ掛けであり、お互いの持ち味が空間の開放感を生み出している様に思う。「共存」すると言う使命の様なモノよりも、緩やかに始まる優しい空間に仕上がったのだろう。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

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