GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
子育て力向上事業 [教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア]
事業主体名
長野県佐久市
分類
教育・推進・支援手法
受賞企業
長野県佐久市 (長野県)
一般社団法人佐久医師会 (長野県)
受賞番号
18G161234
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「夜に急な発熱…どうしたらいいの?」-子どもの病気について不安は尽きないもの。当事業は、こうした子育て家庭の不安軽減を図るほか、子育て力向上により、不要不急の病院受診抑制、ひいては医療費の軽減を図ることを目的とした仕組みづくりである。子どもの病気のホームケア、救急車を呼ぶタイミングや受診目安等をまとめた冊子・無料アプリを作成し保育園等で配布した。更に小児科医が出前講座を行い保護者の啓発に取り組んだ。その結果、不要不急の受診抑制効果に繋がっていることが救急外来患者を対象にした調査で確認された(学会発表予定)。なお、出前講座で寄せられた質問などはSNSで補完したり、冊子等の改訂に役立てた。

プロデューサー

長野県佐久市 市長 栁田清二+一般社団法人佐久医師会 会長 小松正彦

ディレクター

長野県佐久市 福祉部 子育て支援課+一般社団法人佐久医師会 学校医・小児救急検討委員会委員長 菅原敏明+JA長野 厚生連 佐久総合病院小児科

デザイナー

チーム教えて!ドクター(制作責任)坂本昌彦、(デザイン)江村康子、(アプリ開発)佐藤奈緒・佐藤直樹、(WEB・広報)半田かつ江、(協力)田辺佳代子・飯島尚高

詳細情報

https://oshiete-dr.net/

利用開始
2015年12月1日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

正しい医療情報を分かり易く伝えて保護者の子育て不安に寄り添い、小児救急現場の負担を軽減する。

背景

ここ10年で、子育てを取り巻く環境は大きく変化したといわれている。地域の繋がりは希薄化し、核家族化が進み、祖父母も仕事を続けている場合が多い。育児を手伝ってくれたり相談できる人が身近にいないなど、子育てに不安を持つ家庭が増えている。近年、子どもの体調不良時などで困ったとき、親が最も頼るのはインターネットといわれている。しかし、そこには真偽不明な情報も溢れており、正しい医療情報を積極的に発信することで子育て不安の軽減に繋げようと冊子、無料アプリの作成、出前講座の実施、SNSの活用に取り組み、病気やホームケアなどの正しい知識を持ち、緊急時にも役立ててもらうことで、育児に関わる保護者の子育て力向上を目指したものである。また、軽症患者の病院受診者が大幅に増え小児救急現場は疲弊していることから、保護者の啓発を通じて軽症患者の受診を減らし、医療現場の負担軽減に繋げたいという狙いもあった。

デザイナーの想い

当事業に込めた思いは3つ、「子どもの健康を守る主役は医療者ではなく保護者」「小児科医は診察室を飛び出そう」「小児救急外来の負担を軽減する」である。冊子は部屋に置いても目立つ黄色とし、教科書のようにすべては網羅できないが、日常よく遭遇する病気や症状はカバーし、予防接種情報や子育て相談窓口なども掲載した。子どもの癖など心配事のある保護者は多く、啓発の場の出前講座がその不安の受け皿となりうると考え極力多くの質問を受け、個別の相談にも乗った。また、講座での質問や保護者の声は冊子の改訂に反映させるよう心がけた。電子版はPDFだけでなく、スマホ世代でもある子育て世代が使い易いアプリを開発した。当事業により子育て家庭の不安軽減、医療費の軽減に繋がるという仕組みの構築、子育て力の向上を目指したものであり、更に当事業が佐久地域だけでなく全国に広がり小児救急現場の負担軽減に繋がることを願ったものである。

仕様

子育て家庭を対象に、子どもが発症する病気の対処法等をまとめた疾病対応テキスト(紙製冊子A5判、カラー、260g)及び無料アプリを制作・配布するとともに、小児科医が保育園・幼稚園に出向き、子どもが急な疾病等に見舞われた際のマニュアルとして活用できるよう出前講座を実施した。全国の子育て家庭が冊子や無料アプリを活用しており、育児に係る家庭の不安軽減、子育て力向上に役立っている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

冊子は佐久市役所福祉部子育て支援課、一般社団法人佐久医師会にて配布。無料アプリはWEB上で取得可能。
教えて!ドクター 公式ホームページ
教えてドクター佐久(公式twitter)
教えてドクター公式Facebookページ

審査委員の評価

応募対象の「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」は、一般社団法人佐久医師会と佐久市が共同で制作した冊子&無料アプリ。取り組みも素晴らしいが、特に評価したのは佐久市以外の市町村にも開かれている点。無料アプリのダウンロード数は2018年5月現在で約3万2000件に上るという。佐久市はかなり以前から、JA長野厚生連の「佐久総合病院」を中心にして、地域医療の先端地として知られていた。地域に根付いた医療への高い意識も含めて評価した。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

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