GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
病院 [ビジョンパーク]
事業主体名
公益社団法人NEXT VISION
分類
公共の建築・空間・サインシステム
受賞企業
公益社団法人NEXT VISION (兵庫県)
受賞番号
18G121056
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ビジョンパークは眼科総合病院のエントランス部分に存在する視覚障害者むけの総合支援エリアである。ビジョンパークは視力低下による困難さを抱える人々が、生きる意欲を取り戻すための気づきを提供し、当事者に挑戦と成長を促すことを目的とした支援空間である。デザインの特徴として、白杖を使って学べる段差で各エリア間を区切り、高低差のあるエリアで感情に合わせた空間体験を提供する。各エリアには医療、福祉、教育、趣味など多分野の情報提供の機会が備えられ、多様な過ごし方を提供するベンチに加えてキッチンからクライミングウォールまで、視力低下により失われた日常を取り戻すきっかけとなる気づき体験を生む空間を提供する。

プロデューサー

公益社団法人NEXT VISION 理事 高橋政代

ディレクター

公益社団法人NEXT VISION 理事 三宅琢

デザイナー

株式会社山﨑健太郎デザインワークショップ 山﨑健太郎+株式会社藤森泰司アトリエ 藤森泰司+有限会社バッハ 幅允孝+井出音 研究所 浦上咲恵+株式会社日本設計 柴家志帆

上段左から山﨑, 藤森, 幅, 浦上, 柴家, 三宅

詳細情報

https://nextvision.or.jp/project/carefloor

利用開始
2017年12月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県神戸市中央区港島南町 2-1-8 神戸アイセンター 2階

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

日常生活を取り戻せる学びと気づきの公園であり、社会と人をつなぐ成長する病院

背景

視覚障害は移動障害を伴う情報障害と表現され、就学や就労に必要な支援情報を得られないために就学や就労の継続が困難となることも少なくはない。当事者にとって視力の低下に伴い外出意欲が低下し、社会との接点が失われることも課題である。ビジョンパークは医療の枠を超えた学習体験や情報提供を通して、情報と人がつながる機会を提供する場としても機能する。また安全性が求められる病院内のバリアフリー空間と、日常生活を過ごす病院外の世界をつなぐ空間であり、病院内外の安全性の格差を埋めるために安全な段差や身体感覚を活かせる家具の活用を通して、当事者が空間の主体者となることで成長できる場の提供を目指している。医療に求められる姿が変わりつつある現代、ビジョンパークは人と情報をつなぐハブとしての存在であるとともに、非日常の医療と日常の生活をつなぐ新しい形の病院のあり方を模索する挑戦的な施設である。

デザイナーの想い

視覚障害者の方が目に障害のない人よりも空間を楽しめる工夫を試みている。身体的な空間認知を助けるために、幾つかのレイヤーを重ね合わせることで、既存の手すりや段差解消のためのスロープの代替となるように考えた。身体の延長としてのベンチと本棚などを兼ねた家具の渦巻き状配置、リズムのある段差、床材の硬さ、柔らかさ、色彩のグラデーション、などを工夫している。これらは、視覚障害者と共に設計プロセスにおいてモックアップによる検証を試み、何度か使っていけば使いこなせる状況を作ろうとしている。モックアップ検証は、我々デザイナーを大いに励まし、また我々の障害者へ抱く偏見を覆してくれた。この建設プロセスを通じ、一般市民の代理人としてのデザイナーが、この驚きを率直にデザインにし、伝えるための力になっていればうれしい。デザインが、現状の障害者への偏見を突破することにつながってくれることを祈っている。

仕様

用途:病院、研究所 / 対象延床面積:約512㎡ / 構造:S造 / 床仕上:マーモリウム、フローリング、カーペット 床仕上は段差による区切りで切り替え、エリアの区切りを感覚的にとらえられるように配置している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神戸アイセンター 2階 ビジョンパーク 兵庫県神戸市中央区港島南町 2-1-8
公益社団法人ネクストビジョンHP内:ビジョンパーク紹介
Parkful:ビジョンパーク クリエーターによるトークイベント 記事
ビジョンパーク公式 Facebook

審査委員の評価

眼科総合病院のエントランスに、現実の都市空間を模した、いわば「やさしい都市空間」を設け、視覚に困難を抱えた人の街での生活を支援する施設のデザイン。その趣旨とともに、空間としても美しく魅力的に作られている点も評価に値する。

担当審査委員| 山梨 知彦   浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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