GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
公共施設 [わくラボ]
事業主体名
池田町
分類
店舗・オフィス・公共用家具
受賞企業
池田町 (福井県)
株式会社ヒャッカ (福井県)
受賞番号
18G121031
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

福井県の山間、人口2700人のまち、池田町の起業支援施設。築55年の小学校分校は1996年に民俗資料館に改修されたが、ほとんど休館状態だった。本計画は、農業以外の産業がない池田町において、起業者を応援する場として整備。教室は起業者のためのオフィスに、体育館は地域の子育て世代の母親が働く池田町の農産物を使ったカフェに改修。①一部の既存外壁を撤去し開口部新設、②L字の既存建物を一体的につなぐ下屋(濡れ縁)の増築、③共用スペースの整備(キッチン、授乳室、Wifiなど)。これらにより、自然に囲まれた本施設の中、利用者同士や町内外の来訪者が池田町の魅力に触れ、交流する仕組みが生まれています。

プロデューサー

池田町 町長 杉本 博文

ディレクター

株式会社ヒャッカ 丸山 晴之

デザイナー

株式会社ヒャッカ 丸山 晴之

詳細情報

https://mrhr.jp/works/post-1.html

利用開始
2018年2月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福井県今立郡池田町野尻 11-3

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

雪囲いと下屋の融合による、交流を生み出すワークスペース

背景

池田町は、平成の市町村合併において単独での存続を選びました。町面積の92%は森林、平野部には田畑が広がる日本有数の豪雪地帯。農業以外に産業はなく高校もないが為、近隣の市に引越すなど人口は減り続け、町の存続が危ぶまれています。また、共働きが一般的な福井県ですが、子育て世代の母親は近隣で働ける場が少ない。 そのような状況下、様々な事業に挑戦している池田町。環境に魅了された移住者が増えつつある中、起業支援や女性の働く場を創出する為に拠点整備を行いました。町が求めたのは「学校の雰囲気を残した快適な働く場」、「池田町や雪国らしい建築のあり方」。郷土資料館として整備された建物は高所の排煙窓だけの閉塞的なつくり。冬季は雪により屋根と地面がつながる状態。その解決のヒントが「雪囲い」でした。増築した下屋により日射制御と雪除けの機能を持ち、良好な室内環境の維持と室内の拡張空間として活用されます。

デザイナーの想い

4年前までは近くにあるのに2、3回しか行ったことがなかった池田町。縁があり、今までにも遊休施設のリノベーションをいくつか手掛けました。今回の建物は廃校となった分校。牧歌的でステキな雰囲気の木造校舎ではなく、軽量鉄骨や木造、塗り壁などが入り混じる構造で、郷土資料館として整備されていました。学び舎の面影もなく、魅力的な設えがない中、縁側をつくることで、あらゆる問題の解決を図りました。この施設によって更に魅力的な人たちが池田町に集まり、活気のある小さな自治体として存続していって欲しいです。 余談ですが、1年前に法人化した当社は池田町で登記しており、わくラボの一室をサテライトオフィスとして使用しています。

仕様

面積(敷地:2759.37㎡、建築:558.98㎡、延床:606.52㎡)、構造階数(鉄骨造一部木造、地上2階)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

福井県今立郡池田町野尻 11-3
わくラボ

審査委員の評価

かつての小学校分校校舎を起業支援施設として蘇らせたプロジェクト。学びや練習の場として校舎の面影を引き出しながら、濡れ縁や共用スペースが豊かに確保された様子は現代の農家のようである。公共施設のリノベーションの事例としても優れたデザイン。

担当審査委員| 山梨 知彦   浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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