GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
調整池 [柏の葉アクアテラス]
事業主体名
三井不動産株式会社+柏市
分類
ランドスケープ、土木・構造物
受賞企業
柏の葉アーバンデザインセンター (千葉県)
三井不動産株式会社 (東京都)
株式会社日建設計 (東京都)
株式会社オオバ (東京都)
柏市 (千葉県)
受賞番号
18G121018
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

土地区画整理事業で整備する調整池を、地域の土地利用価値を向上させる水辺のパブリックスペースととらえなおし、公共(区画整理事業者:千葉県、管理者:柏市)と民間の連携により高質化を図ったプロジェクトである。 地元組織による日常管理の枠組みを整え、従来高いフェンスで囲まれていた調整池の開放を実現するとともに、池を望むデッキテラスや水辺のイベントスペースなど、水辺の環境を最大限に生かした新たなパブリックスペースを生み出した。 隣接地の商業施設「柏の葉T-SITE」とのイベント連携によって、居住者・来街者・ワーカー等の新たな賑わいが形成されており、新たなパブリックスペースからエリアの変化が生れつつある。

プロデューサー

三井不動産株式会社+柏市

ディレクター

柏の葉アーバンデザインセンター

デザイナー

株式会社日建設計 金香昌治、全瑛美+株式会社オオバ 野中敏幸、北村史高+リップルデザイン 岡本賢+株式会社6D-K 木住野彰悟、田上望

詳細情報

http://www.udck.jp/design/003520.html

利用開始
2016年11月
設置場所

千葉県柏市若柴

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

見るだけの池から触れ合える水辺へ―治水機能と親水性を両立した多様で寛容なパブリックスペースの創出

背景

鉄道駅を中心に大規模開発が進む柏の葉エリアは、東京大学・千葉大学と連携した国際学術研究都市・次世代環境都市づくりが進められている。先行開発エリアである駅前街区に対し、隣接する北側地区を次期開発エリア「イノベーションキャンパス(複合用途型産業創出地区)」と位置づけ、居住機能に加え、業務・研究機能や商業機能を同エリアに集約させ、職住が近接し、街の賑わいを生む多機能コンパクトなまちづくりを目指すビジョンを打ち出した。 柏の葉のような郊外エリアに企業誘致を進めるうえでは、新たなワークスタイル・ライフスタイルを実現する街全体としての環境づくりによって、都心にはない付加価値をつけることが重要であるとの認識に立ち、その象徴として地区の中央にあった調整池に着目。ここを、「オープンイノベーションを育む自然豊かなまちの交流拠点」として先行的に整備する方針を関係主体で共有し、本プロジェクトが実現した。

デザイナーの想い

調整池としての貯留容量を保持する為、テラスやベンチ等の施設を日照条件の良い北側斜面に集約し、計画高水位(HWL)以下については法面の切土やスロープによる切削によって容量の均衡をとった。また、街と池の一体性を高めるため、アクセス性・回遊性を重視した動線計画を行い、手摺の意匠も極力軽やかにするなど、街路や商業の賑わいを視覚的・物理的に池底へ繋げることを狙って空間をまとめた。HWL以上のベンチの座面や手摺の笠木など人が触れる部位には温かみのある木を、HWL以下には植栽に映える白系のPCや石を使うなど、街路、法面、池底それぞれの高さで素材や形状に係るコードを決めることで景観に統一感を与えると共に、シャープで先進的なサインや照明デザインを掛け合わせることでイノベーションキャンパスらしさを表現した。今後、アクアテラスを中心にまちが発展し、自然と調和した新たなパブリックライフが生れることを期待したい。

仕様

敷地面積 23,753㎡ 貯留容量 73,721㎥ 外周 約800m

どこで購入できるか、
どこで見られるか

千葉県柏市若柴 つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅徒歩5分

審査委員の評価

調整池という、大規模な敷地計画では必ず出現してしまう必要悪ともいえるエレメントを、事業的にも、デザイン的にも極めて前向きにとらえ、日本では稀な、手すりのない水辺空間が生まれ、そして活用されている。決して派手とは言えないが、この空間を実現した関係者の努力と、アイデアと、デザイン力を評価したい。併せて、調整池に必要な水位の変動に対してもきちんとした対応をしている、プロフェッショナルな側面も評価したい。

担当審査委員| 浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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