GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
街路空間のリノベーション [花園町通り]
事業主体名
松山市
分類
ランドスケープ、土木・構造物
受賞企業
松山市 (愛媛県)
株式会社設計領域 (東京都)
復建調査設計株式会社 (広島県)
株式会社親和技術コンサルタント (愛媛県)
受賞番号
18G121013
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

松山市の中心に位置する幅40m街路の改修。6車線を2車線までに狭める大幅な車線減少と、沿道との関係をひとつずつ読み込んだ歩道空間のデザインによって、地域の暮らしを育む「街の庭」としての街路へと再生した。最大10mまで広がった歩道には、芝生広場でキャッチボールをする子供達や、子育て世代がデッキで食事し語らう姿、花を育てる住民などの懐かしい風景が戻り、地元の手で毎月行われるマルシェは愛媛中から多くの人・ものを集め、城下町らしいハレの姿を見せる。松山アーバンデザインセンターと地元職人の手による移動式屋台も完成し、生まれ変わった花園町通りを舞台に、生き生きとした暮らしの風景が生まれている。

プロデューサー

松山市+花園まちづくりプロジェクト協議会

ディレクター

東京大学教授 羽藤英二+松山アーバンデザインセンター

デザイナー

株式会社設計領域 吉谷崇、新堀大祐+ナグモデザイン事務所 南雲勝志

詳細情報

http://s-sr.jp

利用開始
2017年9月23日
設置場所

愛媛県松山市花園町

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

暮らしを育み、交流と賑わいを生む「街の庭」としての街路空間再生

背景

かつての花園町通りは城山公園にあった市営プールや市営球場と松山市駅を結び、人に溢れたまさに賑わいの中心であった。しかしそれらの相次ぐ移転に伴い、いきかう人々の姿はしだいに減り、歩道には路上駐輪が溢れ、アーケードの老朽化が進んでいった。自動車交通はかつての半分にまで減り、これからのまちのあり方が問われる中、地元の方々と進めたのが、道路空間の再配分による通りの再生である。地域とのワークショップや説明会だけでなく、ひとつひとつ沿道地権者やテナントをまわり、丁寧に対話を重ねながら検討を進めていった。ミクロ交通シミュレーションや、交通と沿道活用を一体的に検証するための社会実験を実施し、効果を検証した。事業は7年間に及び、地元との対話は現場施工時にまで続いたが、そうした時間とプロセスの積み重ねが、草花にあふれ土の匂いのする、懐かしくも新しい花園町通りのデザインに結実している。

デザイナーの想い

初めて花園町通りを訪れたとき、街の中心でありながらその薄暗さと放置自転車の多さが印象的だった。しかしその景色はどこか懐かしさを感じさせるものでもあった。懐かしさの正体は街路に蓄積された暮らしの痕跡である。街路はいわゆる公共空間でありながら、沿道にとっての生活の庭でもある。小さな頃に遊んだ路地裏のような自由さこそ、街路の本質的な豊かさではないか。どうすればその魅力を残したまま、街の中シンボルロードとして安全で愛される通りに出来るか、7年間のデザイン検討と地元との対話は、そのかたちを探る時間でもあった。一軒ごとに沿道との関係を考え、活用実験を重ねることで、地元の自由な使いこなしを許容し、地域と共に育っていく、街の庭のような活きた空間が生まれた。そうした丁寧なプロセスや手法も含め、地域の暮らしを豊かにするこれからの街路のあり方を示すものと感じている。

仕様

街路延長 約250m 幅員 約40m  車線の縮小、歩行者空間の拡幅、自転車道の新設、電線類の地中化

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛媛県松山市花園町
お城下マルシェ

審査委員の評価

松山市の中心である松山市駅前の6車線の道路を2車線にまで削り、残ったスペースを歩行者のためのスペースにするという大胆な計画。周囲の住民との協議を重ね実現させている点、道路という公共空間としての基本である場所を丁寧に読み解いて設計している点、今後に期待できる計画である点、他の場所でも転用できるアイデアである点などが高く評価された。

担当審査委員| 山梨 知彦   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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