GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
女川町震災復興事業 [女川駅前シンボル空間]
事業主体名
女川町
分類
街区・地域開発
受賞企業
女川町 (宮城県)
女川みらい創造株式会社 (宮城県)
女川町復興まちづくりデザイン会議 (宮城県)
株式会社建設技術研究所・中央復建コンサルタンツ株式会社共同企業体 (宮城県)
独立行政法人都市再生機構 宮城・福島震災復興支援本部 (宮城県)
小野寺康都市設計事務所 (東京都)
東 環境・建築研究所 (東京都)
株式会社プラットデザイン (東京都)
女川駅前商業エリア景観形成推進協定運営委員会 (宮城県)
鹿島・オオバ女川町震災復興事業共同企業体 (宮城県)
受賞番号
18G121012
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東日本大震災により町の大半の機能を失った女川町。本地区は、JR女川駅駅前広場からレンガみちを軸に商業・業務、交流施設、周辺の店舗・事業所、町営駐車場から構成される町のシンボル空間である。「海を眺めてくらすまち」をコンセプトに、周囲の豊かな自然と調和し100年先の人々にも選ばれる都市空間を目指した。町の骨格をなすレンガみちは海への眺望軸でもあり、沿道建物と相まって町の新たな風景を創りだした。女川町では、被災直後から町の将来像や地域の景観、町の利活用について考える様々な組織が設立された。構想段階から町民の意見を取り入れた官民一体のまちづくりにより、町民に愛される新たな町の風景を生み出している。

プロデューサー

女川町+女川みらい創造株式会社 代表取締役社長 高橋正典

ディレクター

女川町復興まちづくりデザイン会議 平野勝也、小野寺康、宇野健一、末祐介+株式会社建設技術研究所・中央復建コンサルタンツ株式会社共同企業体所長 沖田寛+(独)都市再生機構宮城・福島震災復興支援本部長 椿真吾

デザイナー

小野寺康都市設計事務所 小野寺康、東 環境・建築研究所 東利恵+株式会社プラットデザイン 松尾剛志+女川駅前商業エリア景観形成推進協定運営委員会+鹿島・オオバ女川町震災復興事業共同企業体 所長 宮本久士

利用開始
2016年12月23日
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県牡鹿郡女川町女川浜字女川、大原

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

官民一体で創り上げた「海を眺めてくらすまち」

背景

人口減少、高齢化社会、商店街のシャッター街化。将来への課題が浮き彫りになる中、東日本大震災が発生した。町人口10,014人のうち827人が犠牲となり、町外への人口流失も相次いだ。町の存続を賭けて早期復興はもとより、将来にわたって選ばれるまちの実現が不可欠となった。そんな危機感が募る中、被災1カ月後に設立された民間組織「女川町復興連絡協議会」は、町の新たな将来像「海を眺めてくらすまち」を描いた。町民の町への思いを具体化させるため、女川町は2013年9月に「女川町復興まちづくりデザイン会議」を設置。町長、役場職員、工事関係者、都市デザイン専門家、町民が一同に会し、オープンな場でまちのデザインについて議論。レンガみちによる眺望軸はその成果の一つとなった。町の骨格が見え始めた頃、周辺では地区内の景観誘導を図る地元委員会が設立。豊かな景観形成に向けた取組みにより、自然と調和した街並みが実現している。

デザイナーの想い

海とともに発展してきた女川町にとって、海が近くに感じられる都市空間は、何にも代えがたい価値となる。行動の起点となる駅前広場は、交通広場を駅舎側面に配置することで、駅正面を人の空間として開放。レンガみちは元旦の日の出の方向に線形を向けることで、新たな出発の思いを込めるとともに、海を眺めながら商売する女川らしい風景の創出を目指した。レンガみち沿道では、建築物のファサード、素材、屋根並み等を綿密にデザイン調整することで、駅前広場から海までが連続的につながる空間となることを意図した。また、平屋6棟から構成されるシーパルピア女川では、建物や中庭、小道の配置を組み合わせることで、レンガみちに直交する2番目の軸を形成。レンガみちの賑わいが周辺の個別店舗にも波及し、地区全体で回遊性の高い空間とすることを目指した。

仕様

地区総面積 約6.6ha、駅前広場(広場面積約7,200㎡(交通広場含まない))、レンガみち(幅員15m、延長170m)、シーパルピア女川(店舗、飲食店)地元市場ハマテラス(店舗、飲食店)、女川町まちなか交流館(会議室、音楽室、調理室、キッズコーナー)、個別店舗・事業所、町営駐車場

どこで購入できるか、
どこで見られるか

宮城県牡鹿郡女川町女川浜字女川、大原
シーパルピア女川HP
ほぼ日刊イトイ新聞
女川フューチャーセンターCamass

審査委員の評価

女川の地形的特性を生かして、それに素直な「海を眺めてくらすまち」というコンセプトを、視覚的にも、空間体験としてもシンボライズする空間のデザイン。実際に訪れてみると、駅から海辺に抜けるビスタと、適切に設定された緩やかな下り勾配と、軒高を低く抑えた周辺施設の組み合わせの妙により、これまでもありそうでなかった、海に向って開けた賑わい空間が生まれていることに気づく。実際に訪れてみて良さが読み取れる作品。

担当審査委員| 山梨 知彦   浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

ページトップへ