GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
トレイル(みち)で巡る工場 [株式会社テージーケー韮崎工場]
事業主体名
株式会社テージーケーホールディングス
分類
産業のための建築・空間・サインシステム
受賞企業
株式会社テージーケーホールディングス (東京都)
大成建設株式会社 (東京都)
受賞番号
18G120957
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

㈱テージーケーのグローバルな事業展開における、顧客へのMADE IN JAPANの思想に基づく総合技術の「発信拠点」となる自動車部品工場の計画。敷地は、富士山・南アルプス・八ヶ岳・茅ヶ岳の4つの象徴的な山々に囲まれた場所に位置し、途切れない稜線が地域のアイデンティティとなっています。働く人々や来訪者が「山を登るように巡る空間」を目指しトレイル(みち)を外周にぐるりとまきつけることで、風景になぞらえた建物デザインとしました。また、全長400mの見学トレイルに沿って、製造工程が学べる窓や山岳風景を背景とした憩いの場を散りばめることで、積極的に巡りたくなるウェルネスな「トレイルファクトリー」です。

プロデューサー

株式会社テージーケーホールディングス 清宮仁

ディレクター

大成建設株式会社一級建築士事務所 平井昌志

デザイナー

大成建設株式会社一級建築士事務所 古市理、鈴木智紘

平井昌志、古市理、鈴木智紘

利用開始
2018年2月
設置場所

山梨県韮崎市上ノ山字寺平3000番

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

山を登るように400mのトレイル(みち)で巡るファクトリー

背景

昨今の工場では製造拠点として「造る工場」であるだけでなく、企業のCSRや技術力をアピールする「発信する工場」が求められます。ここでは韮崎の山岳環境に調和したランドマークとして地域に発信するとともに、日本の最先端の製造技術をグローバルに発信する工場が要望されました。そのため、IoTを活用した自動化技術を各工程で採用し、Q(品質)C(コスト)D(納期)を最適化しています。これらの技術を、地域や世界各国の自動車業界の顧客に訴求するため、日本の山岳風景を楽しみながら、各所の製造空間や働き方を見える化した最先端の製造技術を体験できる建物=製造のショールームを目指しました。そこから生まれたのが「トレイル(みち)」をもつ工場です。トレイルからは、BEMS・製造管理システムや自動搬送技術、生産設備の稼動に応じた自動空調照明方式など、第四次産業革命を具現化するスマート工場が見渡せます。

デザイナーの想い

本工場のデザインでは、要求される機能の最適化を図るだけでなくクライアントの魅力・地域の魅力を発信し開かれた建物ができないか、を特に意識して考えました。具体的な計画としては、トレイル(みち)を建物外周にぐるりと展開し、内部・外部の接面を最大化し、生産工程を一筆で巡れる見学空間や、山々を間近で感じられる憩いの空間を建物全体に散りばめ、山登りを感じさせるテクスチャーとサインでつなぐことで、「巡る工場」を実現しています。また、経路に高低差をもつトレイルが、建物の外観に斜めの造形として表れ、周辺の富士山や八ヶ岳の稜線と調和した風景を創り出しました。雄大な山々を背景に、この場所が生み出した新たな稜線=「トレイルファクトリー」が、働く人や地域の人々にとって愛着のある風景となることを願っています。

仕様

敷地面積:15,750.76㎡/建築面積:4,507.07㎡/延床面積:9,373.95㎡/構造:鉄骨造/階数:地上4階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

山梨県韮崎市上ノ山字寺平3000番

審査委員の評価

トレイルと名付けられた廊下や階段などの動線空間を中央の工場に巻きつけるように配置。工場内部と外部とのバッファーゾーンとして機能するとともに、これからの働くスペースにおいて重要な健康を考え、トレイルがそのまま従業員の休息する場所にもなっている点。また、通常は閉鎖的な工場を、周囲の場所と立体的に関係性をつくることで地域に開いている点などが評価された。

担当審査委員| 山梨 知彦   浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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