GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

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受賞対象名
発電所 [西名古屋火力発電所 7号系列]
事業主体名
中部電力株式会社
分類
産業のための建築・空間・サインシステム
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
東芝エネルギーシステムズ株式会社 (神奈川県)
受賞番号
18G120955
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ガスタービン3基と蒸気タービン1基から成る多軸式コンバインドサイクル発電方式を採用した環境調和型発電設備。年間140万tのCO2を削減する優れた環境性能を有し、発電効率は63.08%を達成。世界一の高効率火力発電設備として中部地方の生活と産業を支える。環境調和と作業性に配慮した配置計画や、マン・マシンの観点から再構成したサインシステムとカラー計画によって、発電設備と人との関係性を問い直した。さらに、人間工学による検証を繰り返したコンパクトな中央操作室、IoTによる遠隔診断を実現する情報制御システムを備えるなど、これまでにない次世代の発電プラントを創り上げるデザインプロジェクトである。

プロデューサー

東芝エネルギーシステムズ株式会社 火力水力事業部 小西崇夫

ディレクター

株式会社東芝 デザインセンター 乙葉茂+東芝エネルギーシステムズ株式会社 火力水力事業部 松下丈彦

デザイナー

株式会社東芝 デザインセンター 大向真哉、山川水輝、井戸健二、米田浩介

詳細情報

https://www.toshiba-energy.com/thermal/topics/combined-cycle-power-generation-system.htm

総合運転開始
2018年3月30日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

愛知県海部郡飛島村東浜三丁目5番地

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

世界最高の技術と機能的に整理された空間によって期待や誇りを生み出し、設備と人の新たな関係性を構築する

背景

3E+Sの観点から、エネルギー転換・脱炭素化が実現するまでの過渡期において環境に配慮した火力発電は重要な位置付けとされており、今後さらに再生可能エネルギーの導入を拡大するためにも変動調整としての重要な役割を担う。 西名古屋火力発電所は、1970年に石油火力発電所として営業運転を開始して以降、最盛期には1号機から6号機の計6基が稼働し総出力219万kWの発電能力を誇った。今回のリプレイスにあたり「燃料費の削減」と「環境負荷低減」は大きな課題であり、これまでの出力を1基でまかなうLNGを燃料とした高効率火力発電が求められた。通常インフラ設備は、多くの人々の生活を支えるために時代ごとの最新技術が集積される一方、設備と人との関係性は保守メンテナンスの観点を除いてはあまり重要視されてこなかった。発電所における様々な課題を解決し、あらゆる面で世界最高の発電設備を創り上げることを目標とした。

デザイナーの想い

発電所内の複雑な環境から色彩情報を一旦取り除いた上で再構成し、それぞれの機能の輪郭を描き出した。明るく簡潔に生まれ変わった空間は、これまでに無い全く新たな姿として現れ、所員の安心・安全を守りながら設備に対する期待と誇りまで生み出した。名古屋港の方角に位置する7-1号をブルー、活気ある市街地の方角にある7-2号をオレンジとするなど、あらゆるソリューションの意味をストーリーとして共有することで、一見すると均質化し無個性へと向かいがちな合理的で機能的な空間に対し、この場ならではの「色」を与えている。これらストーリーは今後数十年にわたって運用していく上で、所員が設備に対しての愛着を育むことにもつながっていく。これまでデザインが着手することがなかった領域に対し、デザイナーが関わることでそのあり方を変えられること、より良い社会に向けてデザインの役割の一端を示すことができた。

仕様

出力: 2,376,400kW(7-1号:1,188,200kW、7-2号:1,188,200kW)/燃料:LNG(液化天然ガス)/発電方式:多軸式コンバインドサイクル発電方式(ガスタービン3台+蒸気タービン1台)×2ブロック/熱効率:62%以上(低位発熱量基準)/敷地面積:約410,000㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

中部電力西名古屋火力発電所
中部電力西名古屋火力発電所7-1号 世界最高効率のコンバインドサイクル発電設備
東芝が提案する最新鋭の高効率コンバインドサイクル発電システム

審査委員の評価

空間と機器というそれぞれの機能がカラーリング、サイン計画によって明快にビジュアライズされた空間デザイン。通常はグレイッシュで薄暗い印象になりがちな壁面や機器の色を、高白色のベースカラーでまとめる事によって、清潔に管理することが自然に促がされる空間となっている。各設備の輪郭を浮きたたせる紺とオレンジのアクセントカラーの配色や、可動部や手すりなどに注意喚起を促す鮮やかなレモンイエローの配色は機能だけでなく、美しい空間デザインの創出にも寄与している。

担当審査委員| 山梨 知彦   浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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