GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [リフィオ成増]
事業主体名
近鉄不動産株式会社
分類
中〜大規模集合住宅
受賞企業
近鉄不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
18G110923
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

都心で働く単身居住者のマインドや生活スタイルを考え、古い社員寮をリノベーションし、新しい住まい方を提案した賃貸住宅。単身居住者の「孤独感」や「寂しさ」を払拭する解としてシェアハウスという形態が一般化しているものの、暮らしのほとんどをシェアすることに抵抗がある人も多いため、シェアハウスとワンルームマンションの両方のエッセンスを持つ、ハーフシェア型ワンルームマンションという商品づくりをめざした。①画一的な既存空間に工夫を加え、多様な間取りを用意し、居室内の充実度を高めた②コモンスペースを用意し居住者とシェアできる場を提供した③都心ライフを考慮し帰り着いた瞬間から寛ぎの気持ちを深めるデザインとした。

プロデューサー

近鉄不動産株式会社 首都圏事業本部 専務取締役本部長 田中 孝昭

ディレクター

近鉄不動産株式会社 首都圏事業本部 PM事業部 部長 上田 武志、課長 田中 晋志、後藤 渉、建築 福田 隆博

デザイナー

株式会社TENHACHI一級建築士事務所+ハプティック株式会社

詳細情報

https://www.kintetsu-re.co.jp/tokyo/kintetsu-renova/

利用開始
2017年8月
価格

62,000 ~ 80,000月額賃料(円) (管理費月額8,000円)

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都板橋区成増一丁目10番15号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

対極的にあるシェアハウスとワンルームマンションの要素を共存させ画一性から多様性へと進化させた賃貸住宅

背景

都心における単身者の増加、ライフスタイルの多様化、また今後の働き方改革の浸透などにより、ワンルームのリノベーション事業の必要性は高まっていくと予想される。単身者のライフスタイルは昔と今では大きく変わっているが、ワンルームのプランは変わることなく、間口が狭く細長い画一的な間取りばかりである。今後もストック住戸として課題化されるであろう縦長ワンルームタイプの、新たなリノベーションの答えを示すために、同じ箱でももっと多様な間取り提案ができるのではないか、という考えで設計に取り組んだ。また、リノベーションの軸として、独立性の高いワンルームマンションでありながら、シェアハウスのエッセンスを付加することにこだわったのは、一人暮らしにおける日常の「孤独感」や「寂しさ」の払拭に加え、有事の際の不安などから「人とのつながり」を求めるようになった現代の都心居住者のマインドを背景にしているからである。

デザイナーの想い

都心の喧噪の中で働き、疲れて家に帰ってくるシーンを想定した時に、まず大切にしたかったのは、住む人に合った心から寛げるプライベート空間の創造だった。既存の社員寮は画一的な縦長の間取りばかりだったが、様々な工夫をとり入れ多様な空間を提案した。そして、次に考えたのはワンルームマンションでは珍しいシェア空間の創造だった。プライベート空間の補完、延長、拡大をかなえる場として、トークや情報交換、パーティー、スポーツ観戦など、ひとりではできないこと、ひとりよりみんなのほうが楽しいことを共有できる場をつくった。また、共用のエントランスや専有空間に天然木を採用したのも、都心から帰り着いた瞬間の気持ちを考慮したからである。自分のお気に入りの空間で寛げること、コモンスペースで誰かと話したり集まったりできること、木の温もりに包まれること。これらにより都心で活躍する単身者の暮らしが、より豊かになることを願っている。

仕様

構造・規模:RC造地上4階建、建物面積:821.79㎡、賃貸戸数:28戸、間取り:1R、住戸面積:21.76㎡~25.93㎡、駐輪場台数:20台(使用料:無料)、建物竣工時期1992年3月、リノベーション工事完了時期:2017年8月、入居開始時期:2017年8月、東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅徒歩5分、東武東上線「成増」駅徒歩7分

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都板橋区成増一丁目10番15号
Refio成増(リフィオ成増) 近鉄不動産の賃貸マンション - フルリノベーション

審査委員の評価

シェアハウスとワンルームの中間を狙ったアイデアも興味深いが、それ以上に1階と屋上の限られた部分をリノベーションすることで建物全体の暮らし方を変えている点が画期的だ。全体をリノベーションするのに比べて安価なコストで、全ての住人に柔らかなつながりが生まれていることが想像される。洗練された外観とエントランスも同時に作ることで、差別化・ブランディングにも役立ちそうだ。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   西田 司  

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