受賞ギャラリー
2018
グッドデザイン・ベスト100
注文住宅
紀の国住宅・きの家
受賞対象の詳細
和歌山にあるハウスメーカーが、地域のニーズに応えるため、提案する戸建て住宅である。全国に同じ住宅をつくっているハウスメーカーとの違いを、間取りや空間、素材などで表現している。日本の民家や農家で古くから使われいる土間や広間などの構成要素を再構成し、シンプルで機能的なデザインにまとめ、様々な購入者に対応している。内と外、オモヤとハナレを、平面では広い土間で、断面では吹抜けでつなぎ、各室と庭とが一体となった住宅である。木や土、焼き杉板など自然素材と使い、さらに紀州(和歌山県)産材にこだわり、地域に根付いた住宅を目ざしている。
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プロデューサー
紀の国住宅株式会社 常務取締役 林裕介
ディレクター
紀の国住宅株式会社 設計部 部長 尾﨑傑+国立大学法人和歌山大学 産学連携イノベーションセンター 特任助教 米田則篤
デザイナー
国立大学法人和歌山大学 システム工学部 教授 髙砂正弘、田辺弘幸

髙砂正弘
発売予定(竣工予定)
2018/07/14
販売地域
国内
設置場所
和歌山市栗栖708-1
背景
紀の国住宅は、和歌山県を中心に住宅を販売するハウスメーカーで、他府県とは違う、和歌山の特徴を持つ住宅を建てて、販売したいと考えている。
経緯とその成果
紀州の民家
デザイナーの想い
地域の素材を使い、地域に根ざした民家や農家のように、永く使い続けられる、和歌山の住宅のスタンダードをめざす。
仕様
敷地面積: 417.96㎡、建築面積: 111.85㎡ 、延床面積: 148.07㎡(1階床面積: 88.45㎡、2階床面積: 59.62㎡) 、主体構造: 木造、階数: 地上2階 、外部仕上: 紀州産焼杉板(外壁)、 内部仕上: 紀州産杉板(床・天井)、紀州産珪藻土(床・壁)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
和歌山市栗栖708-1 和歌山インター展示場
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
仲 俊治小見 康夫手塚 由比栃澤 麻利
評価コメント
土間や広間、離れなど、古くから日本の住まいにある要素を切妻型の大屋根の下に配置し、屋根の下に多様な空間を生み出している。それぞれの空間は緩やかに繋がりをもち、外部に開かれた住宅となっている。シンプルでありながら、四季折々の豊かな暮らしが想起される、優れた住宅である。地場ハウスメーカーの強みを生かし、地元産材を積極的に用いた点も評価したい。地元大学とも協働しており、高いレベルでデザインがまとめられている。丁寧かつ真剣に「紀の国住宅」としてあるべき姿を模索されたであろうことが窺える。佇まいも美しく、このようなプロジェクトが模範となり、全国各地に良質な住宅が増えていくことを期待してやまない。
