GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
特急車両 [小田急電鉄 70000形特急車両 ロマンスカー GSE]
事業主体名
小田急電鉄株式会社
分類
鉄道
受賞企業
小田急電鉄株式会社 (東京都)
株式会社岡部憲明アーキテクチャーネットワーク (東京都)
日本車輌製造株式会社 (愛知県)
受賞番号
18G070633
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトとし伝統を受け継ぎつつ、居住性、眺望性、機能性のみならず、安全面、環境面などさまざまな面で機能拡充を図り、時代のニーズにもマッチした車両として、ロマンスカーに携わる全ての人の愛着も盛り込んだ、LSEの代替車両として製造された。 薔薇からイメージしたローズバーミリオンにロマンスカー伝統のバーミリオンのラインを窓下に配置し、7両ボギー車固定編成として、ヴォリュームのある展望先頭車と中間車に一体感を持たせたデザインとしている。先頭形状は展望窓を側窓と屋根からは独立した曲面で構成し従来車よりも水平方向にも高さ方向にも広い視野を実現している

プロデューサー

小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野晃司

ディレクター

岡部憲明アーキテクチャーネットワーク 代表 岡部憲明

デザイナー

岡部憲明アーキテクチャーネットワーク 山口浩司

ディレクター 岡部憲明      デザイナー 山口浩司

詳細情報

https://www.odakyu.jp/romancecar/features/line_up/70000/

利用開始
2018年3月17日
販売地域

日本国内向け

設置場所

小田急線およびその沿線

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

六十年の伝統を踏まえさらに快適で上質な旅の楽しさを感じていただける優雅に走るロマンスカー

背景

就役して13年が経つVSEが未だに満席で特急券をご購入頂きにくい状況がある中、「より多くのお客さまにロマンスカーに乗って箱根を訪れていただきたい」との想いとともに、LSE7000形が就役から37年経過し、他の特急車と比較して相対的にサービスが低下していた。一方でLSE7000形については、小田急ロマンスカーのラインナップの中でもファンの根強い人気がある車種として認知されており、ロマンスカーの伝統を踏襲しつつ、期待を裏切らない車両デザインを求められた。当該車両は、通勤時間帯のモーニングウェイ・ホームウェイとしての運行も予定されたため、定員400席を確保しながら、将来的なホームドアの設置に備えて乗降扉の位置を一般車の乗降扉の位置に合わせるとともに、インバウンド対応、顧客手荷物の大型化、顧客志向の多様化や今後の高齢化社会にも対応する必要があった。

デザイナーの想い

ロマンスカーファミリーに新たに加わり、VSEとは共にフラッグシップとして走り続けてゆく車輌として異なった魅力をお客様に提供しつつファミリー全体の価値を高め、さらに再びロマンスカーに乗ってみたいと思えるようなデザインが求められた。これに対し、先頭車はさらに広い視野を確保するために新たな展望窓形状・構成を考え、一般席においては側窓を可能な限り上下に拡げ、景色の広がりが得られるようにした。さらに先頭車は全席展望席と捉え荷棚を設けず 天井形状も中間車とは異なったデザインとしている。中間車では荷棚は上方視界の妨げない様側壁体から視覚的に切り離し、白色の人造石を仕上げ材として浮遊感のあるデザインとした。さらに客席と出入台は編成全体の空間の広がりを感じられるよう間仕切りをガラスで構成し透過性を持たせ、一体空間と認識しホームから乗車して直ちにロマンスカーの寛ぎの空間を感じる事が出来るよう試みた。

仕様

全アルミ合金製優等電動客車 7両ボギー車固定編成 編成全長142,600mm 最大幅員2,878mm 最高高さ4,057mm 編成定員400人(車椅子対応席2席を含む)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

小田急線およびその沿線
きょう、ロマンスカーで。
小田急ロマンスカー

審査委員の評価

ローズバーミリオンの色がまぶしいボディは、30年振りにフルモデルチェンジでありながら、従来のロマンスカーブランドの伝統や様式を損なうことなく新たな息吹も醸し出している。流線型をカットした大胆なフロントデザイン、3次元曲面の窓部のサイズ拡張による通路逆側からの景観への配慮、丁寧な断面形状の修正、2座席1セットのシートデザイン、展望車における荷棚の撤去やピラー周りの調整による正面視野の拡張、運転席の快適性向上などの細やかな工夫を通して、眺望と開放性、車内快適性を実現しており、乗車時間は1時間前後でありながら「旅」のワクワク感が生みだされる高質な仕上がりである。

担当審査委員| 菅原 義治   佐藤 弘喜   野原 卓   森口 将之   Hrridaysh Deshpande  

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