GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木造住宅用構造面材 [鋼製面材耐力壁「kitotetu」]
事業主体名
株式会社トーア
分類
その他住宅用機器・設備
受賞企業
株式会社トーア (新潟県)
株式会社ハウスギア (千葉県)
日新製鋼建材株式会社 (東京都)
ESTEC and Partners/滋賀県立大学 (東京都)
受賞番号
18G060538
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

これからの木造住宅はさらなる耐震性、環境性能の向上が求められる。外皮、壁は一層の高性能化を担うが、筋交いや合板面材などの手法では限界もある。当社では、繰り返しの外力にも耐力を保持する鋼板を使うことで、次世代の要求に応える鋼板製の面材耐力壁を開発した。鋼板の弱点であった錆は、従来の技術を応用した耐錆の高いZAM鋼板の活用によって克服し、加工機の新設によって高い精度を実現した。重量比における材料の歩留まりは約99%であり、リサイクルの容易性とともに省資源に大きく貢献している。また、より高い熱的性能の実現のため、硬質断熱材を外張りで利用できる点も、環境への負荷低減と住環境向上の両立に寄与している。

プロデューサー

株式会社トーア+株式会社ハウスギア+日新製鋼建材株式会社+ESTEC and Partners+滋賀県立大学

ディレクター

株式会社トーア+株式会社ハウスギア+日新製鋼建材株式会社+ESTEC and Partners+滋賀県立大学

デザイナー

株式会社トーア+株式会社ハウスギア+日新製鋼建材株式会社+ESTEC and Partners+滋賀県立大学

詳細情報

http://www.toa-gr.com/works/kitotetu/

発売
2007年6月
価格

3,000 ~ 10,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

耐震性能、環境性能の向上が求められる木造住宅の構造に鋼板を使い、その課題を解決した次世代面材耐力壁

背景

震度7が2回、震度6が5回連続発生した熊本地震は被災毎に構造耐力が低下し倒壊に至った例が数多くあり今後の課題を残した。木造住宅の耐力壁は合板面材か木造筋交が多くを占め、国土交通大臣認定耐力壁は815件あるがその多くは木質系面材である。木質材料は大工技能やその道具との親和性が高いが、繰返し加振での固定部周囲の材料破壊が起こり性能低下は著しく、素材が木質系材料である以上それを克服する事は難しい。制振装置が普及しているが耐力低下を遅らせる物であり根本解決にはならない。今後さらに高い断熱性や気密性が求められるが、その為には建物の基本構造である構造体の精度が求められる。プレカット技術の向上でフレームの精度は上がったが、水平垂直の精度は材木と合板という素材同士を現場作業で固定する限りこれ以上の精度を求める事は難しい。住宅性能全般に影響を与える耐力壁自体の有り方を原点から見直してみる必要が有ると感じた。

デザイナーの想い

RC造が、異なる素材の特徴を活かして耐力を発揮するように、木造において、本提案の鋼製耐力壁でねじれや変形が掛る部分に鉄で耐力壁面を構成することで、一層の強度や粘りを持たせることが可能である。鉄の素材特性によって、変形初期は合板耐力壁と同等の硬さを持ち、大変形時には靭性を発揮、且つ繰返し加力による耐力低下が少ない。また、将来の解体時には完全な分別解体が可能で、資源の再利用にも貢献する。断熱材が必要な場合は、再生利用が容易なフォーム系断熱材をビスで鉄パネルとの一体化するため、分別が容易である。さらに、固定に使うビスは切粉が出ない先端加工が施され、鉄の劣化を早めるもらい錆を排除した。施工は専用冶具を使い、予め開けられた孔位置にビスを打つだけで、耐震、断熱気密工事がほぼ完了する。施工の容易さと、合板に比べて1/4のビス留め本数などの省資源化により、在来施工比で6人工の省力化を可能にしている。

仕様

ZAM鋼板t1.2製、40mm×(788~893)mm×(2215~2998)mm

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社トーア、株式会社ハウスギア
株式会社トーア ホームページ
株式会社ハウスギア ホームページ

審査委員の評価

一般的な木製筋交いや合板面材では実現できない性能を鋼板の特性を生かし、簡便で確実に高性能な耐震性能が得られる点を評価した。また、製品単価アップ分を施工性を上げ、施工工賃を下げることで在来工法よりも大幅なコストアップにならないよう配慮されている。リサイクル性についてもアドバンテージがあり、長年の研究の成果を感じた。

担当審査委員| 橋田 規子   寺田 尚樹   二俣 公一   安西 葉子   Dino Fabriant  

ページトップへ