GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
内装左官材 [エコナウォール25]
事業主体名
株式会社北洲
分類
住宅用建材・建具
受賞企業
株式会社北洲 (宮城県)
受賞番号
18G060508
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

室内で発生する暑さ、寒さ、乾燥、湿気、臭い、有害物質などのストレスを減らすことができる、室内用の漆喰壁。潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、室温の変化を緩やかにできる画期的な建築建材となっている。冬場には日射の熱を壁にため夜間に利用することで室温を安定させる。夏場は夜間に外の冷気を取り入れ、蓄冷することもできる。また漆喰の特性を生かし、調湿、消臭、ホルムアルデヒド吸着分解などの効果でストレスのない生活を送ることができる。

プロデューサー

株式会社北洲 北洲総合研究所 所長 石原英喜

ディレクター

株式会社北洲 北洲総合研究所 今野将生

デザイナー

室内気候研究所 主席研究員・博士(工学) 石戸谷裕二

詳細情報

https://www.hokushu.net/kenzai/product/1611/

発売
2017年3月15日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

先進技術によって太陽の恵みを生かし、設備に頼りすぎないサステナブルな住まいづくりを実現した。

背景

高断熱・高気密住宅の普及により、日本の住宅も以前に比べ省エネで快適となった。しかし高断熱・高気密住宅にも課題がある。冬場にエアコンや全館空調で室温を一定にしようとしても日射が多く入る空間は暑くなり(オーバーヒート)、日射が入らない空間と温度差が生じて不快になる。そこで余分な日射の熱をため、家自体で温度をコントロールできないかと考え、NASAのために開発された一定の温度で吸熱、放熱ができるPCM(潜熱蓄熱材)に着目した。PCMは空気と接する表面積が多いほど効果的であるため、住宅で最も表面積の多い壁に使用できないかと考えた。PCMをより多く使用するために、塗り厚のある左官材を採用。左官材とすることで調湿効果や有害物質の吸着・分解という機能も持たせることを可能とした。左官材の中でも見た目の美しい漆喰(石灰)を採用し、住まい手にやわらかな印象を与えるようにした。

デザイナーの想い

現代人は90%以上の時間を住宅などの「人工環境」の中で過ごしていると言われている。室内での労働や学習時間が長時間化している現代人には、これまでとは違ったストレスが過度にかかる環境に晒されるようになり、自律神経系の疾患を抱える人も年々増加している。自然界に働き「スミカ」で休むといった原体験が逆転し、室内で働き自然に遊ぶ、といった光景が普通になった。その「スミカ」である建築物は機械設備に頼って空調されているのが現状である。そんな中、機械設備だけに頼らずに古来より不変である太陽の恵みを生かし、より持続的な「スミカ」が実現できないかと考えた。室内には寒暖差によるヒートショック、過乾燥によるウイルスの増加、家具からのホルムアルデヒドによる子供への影響など様々な危険が存在する。我々は建築的アプローチでそのような危険を少しでも取り除き、ストレスのない、より健康的な暮らしの実現を目指している。

仕様

F☆☆☆☆ 調湿建材(JIS A 6906) 成分:石膏系石灰、潜熱蓄熱材(PCM)、珪藻土ほか カラー:ホワイト、クリーム 容積蓄熱量:40MJ/(m3 ・10K) 内容量:15kg/袋 標準施工面積(2.8~3㎜厚):7~8㎡/袋 施工推奨面積:120㎡以上(40坪程度の住宅の場合)PCM含有率:20% PCM相変化温度:23℃

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 北洲 宮城県冨谷市成田9丁目2-2
エコナウォール25 商品ページ

審査委員の評価

異常気象が続く昨今、建材側でも温度や湿度の調節が必須となっている。潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、室温の変化を緩やかにできる画期的な建築建材。設備に頼らないサスティナブルな解決方法である。PCMは空気に触れる方が効果が高いとのことで、漆喰に混ぜ込む以外の壁材の展開も是非期待したい。

担当審査委員| 橋田 規子   寺田 尚樹   二俣 公一   安西 葉子   Dino Fabriant  

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