GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

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受賞対象名
精神的な暮らしのブランドづくり [フロムノーフエア]
事業主体名
カドミ光学工業株式会社
分類
個人・公共向けの意識改善
受賞企業
カドミ光学工業株式会社 (東京都)
受賞番号
18G030228
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

“FROM NOWHERE” は、光学ガラスのもつ素材の力と加工技術を活かした製品を通して、精神的な暮らしを提案するブランドです。日常の暮らしの中に偏在している様々な光。光学ガラスを介する事で立ち現れるもう一つの光、像、存在。私たちは、その光の出来事に投影される人々の心に興味を抱いています。心や精神と結ばれたもう一つの光学ガラスの機能と価値を引き出し、新たな意識を目覚めさせる切っ掛けや、日々の暮らしのなかに自然に組み入れることのできる精神的な習慣を提案していきたいと考えています。

プロデューサー

カドミ光学工業株式会社 竹内広之

ディレクター

クラウドデザイン 三浦秀彦

デザイナー

クラウドデザイン 三浦秀彦

三浦秀彦

詳細情報

http://www.fromnowhere.jp

発売
2016年6月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

一般家庭

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

精神と心の生活習慣を整えることをめざし、意識の調律をすること。

背景

すべての始まりは、透明で精緻な「光学ガラス」という素材に神秘性を感じたことです。光学機器や測定器などに組込まれる光学ガラスの部品は、機能的に設計され性能を発揮するために極限的な精度で加工されます。そのような合理的なものが、その目的を超えて神秘性を宿していることに気づき、驚きを感じました。素材の純度、加工の精度、偏在する光、これらの重ね合わせにより別の世界と接続される感覚を精神的なプロダクトとして、またブランドとして包括的に表現できないかと考えました。 現代の不安や閉塞感のなか、人々の深層にある潜在的なニーズを探ることが重要であると感じています。特に核家族化や少子化の進む日本においては、墓や仏壇といった本来は精神的な拠り所となるものも時代の歪みの中にあり、いまの暮らしに相応しい祈りと祀り、つまり心の生活習慣が提案されるべきであると考えます。

デザイナーの想い

直観を手掛かりにデザイナー個人の深部に埋蔵されているものを、様々な社会背景とメーカーの持ち味を触媒に、無傷で掘り出すことを心掛けています。ブランド全体の表現においても、一人のデザイナーがコンセプトの発案からプロダクト開発、カタログなど印刷物の制作、写真撮影、動画制作、音楽に至るまで担当し、血肉化したコンテクストに沿って、包括的でありながら統一感のある世界観を無理なく形成することを目指しています。 光は、様々なかたちで人の心と深く結びついていることが分かります。特に光学ガラスの光には、高い透明性に限りない静寂を感じたり、反射や屈折によってつくられる像に物理的な距離とは違った隔たりの不思議さを感じます。このような光の神秘性を探りながら、根源的で人の心と共鳴するものづくり、意識づくりを持続的に進めて行きたいと考えています。

仕様

商品 :祈具(いのりぐ)セット、 祈具(いのりぐ)セット-S、 分光枠セット、 形見箱、 映箱( うつしばこ)ラウンド、 映箱( うつしばこ)スクエア、 水平鈴( すいへいれい)、 射映枠( しゃえいわく)、現在8アイテム。展示会、Webサイト、動画、写真、印刷物、テキストなど

審査委員の評価

光学ガラスの製造メーカーが、デザイナーと協業し、その加工技術を活かして、現代の生活様式に合った、優れたデザインの仏具各種を産み出し続けていることを、まず高く評価したい。造形は極めてシンプルながら、微細な部分まで綺麗に仕上げられており、また木や金属など、ガラスと別素材との組み合わせによって、重厚感も十分に感じられる。ガラス部分のクオリティも当然非常に高く、おりんの音や光を通した際の反射も大変美しい。ただ、最大の魅力は、この仏具と向き合った際に、自然と背筋が伸びるような、ある種の緊張感が不思議と感じられることだ。光学ガラスは素材として非常に高価ではあるものの、それ故に仏具という製品と極めて相性が良いことを、デザインの力で体現している。

担当審査委員| 手槌 りか   芦沢 啓治   松本 博子   山田 遊   Huiming Tong  

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