GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

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受賞対象名
帽子 [学童通学交通安全帽子]
事業主体名
林八百吉株式会社
分類
装身具
受賞企業
林八百吉株式会社 (愛知県)
受賞番号
17L000001
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小学校に入学するときから、通学に被る黄色のメトロ帽子です。交通安全のため、遠くから目立つ黄色で作られています。UV加工をしてあります。毎日被る為、手洗いが出来、固めのツバで丈夫な作りにしてあります。内側にはあごゴムがつき、名前ネームが付いています。昭和35年の国民安全の日制定から全国の小学校に広まった黄色のメトロ帽子は、そのデザインを変えずに57年以上学童の身を守っていると言えます。親子を超え、祖父母の代から続く、愛され続けられている黄色の帽子と言えます。このメトロ型はある意味、婦人帽子の原点とも言えます。

プロデューサー

林八百吉株式会社

ディレクター

松井 朱美

デザイナー

不明

詳細情報

http://www.yaokichi.co.jp

発売
1954年4月
価格

1,300円 (発売当時の価格:不明)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

同じデザインとカラーで学童の命を守っています。

背景

関東大震災で被災した東京の帽子職人が名古屋に移住してきたその一人である戸塚製帽所の当時の社長がこの黄色のメトロを考案したと言うことです。何年にデザインをしたかまでの記録はありませんが、戸塚氏はこのことを大変誇りにしていたと言うことです。昭和30年頃から交通量が増え、それに伴い交通事故が増加し、特に小学生の交通事故の増加を受け、昭和35年5月6日閣議により制定、7月1日を国民安全の日と制定され現在も続いています。この制定を受け、安全の為に黄色のメトロ帽子を小学生にと言うことになり、爆発的に全国に広まったと言うことです。制定は政府と言うことで、帽子組合から働き掛けた訳ではありません。なお、戸塚製帽所は弊社のグループメーカーでしたが今はありません。名古屋では入札で決定後、帽子組合から一括納品をして、市が買い上げ、新1年生に無料で配られています。利益は薄くても社会貢献として続けていく所存です。

デザイナーの想い

弊社は123年続いている帽子の会社です。麦稈真田という麦わら帽子の染色、製造を始めたのが会社の始まりです。林八百吉は創業者の名前であり、現在の社長は5代目にあたります。1923年(大正12)の関東大震災で被災した帽子製造業者が名古屋に避難してきました。そこから布帛帽子の製造が本格的に名古屋で始まったと言えます。 この職人の中から、黄色の帽子が生まれています。昭和3年には帽子業界にとって、大きな出来事がありました。 安井ミシン兄弟商会(現ブラザー工業)が日本製のミシンを開発したことです。このミシンの普及で帽子の品質は向上させることが出来ました。 弊社は今では子供、婦人、紳士とすべての商品アイテムを取扱い、製造もしくは卸売りをしています。販売先も、量販、専門、小売、百貨、通販、ネット通販とあらゆるチャンネルがありますが、黄色のメトロ帽子は、布帛帽子の原点ともいえるデザインであると言えます。

仕様

腰付き6方メトロ型、左側リボン、あごゴム付、内側名前ネーム入り、黄色であること

どこで購入できるか、
どこで見られるか

楽天『八百吉』サイト、全国GMS、小売店など

審査委員の評価

小学生の子供達が黄色い帽子をかぶって、友達と楽しそうに、時には一人でとぼとぼと歩いているのは日本の原風景ともいえるものだ。黄色のメトロ帽子は本格的なモータリゼーションの発達に伴う交通事故の増加への対応策として昭和35年の国民安全の日をきっかけに全国に広まった。遠くからも暗いところでも注意を喚起するという役割を担ったこの帽子が、60年近くの長きにわたってどれだけ多くの子供達を事故から守ってきただろう。

担当審査委員| 柴田 文江   齋藤 峰明   永井 一史   福光 松太郎  

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