GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
福祉施設 [B`s・行善寺]
事業主体名
社会福祉法人佛子園
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
社会福祉法人佛子園 (石川県)
株式会社五井建築研究所 (石川県)
受賞番号
17G161343
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

石川県白山市に建設された地域コミュニティ施設である。徒歩圏内の周辺地域を対象にしたタウン型の生涯活躍のまちを目指したものであり、障がいを持った方々も健常な地域住民の方々もだれもが等しく利用できる、分け隔てのない地域の駆け込み寺の役割を果たそうというものである。施設の構成は多岐にわたり、福祉・医療施設としての高齢者デイサービス、障がい者生活介護や保育園、内科クリニックに加え、交流施設として天然温泉、食事処、ウェルネス(健康増進施設)、温水プール、フラワーショップなどが併設され、様々な人びとが「ごちゃまぜ」に集まり、交流できる場所となっている。また、施設全体が障がい者の就労支援の場となっている。

プロデューサー

社会福祉法人佛子園 理事長 雄谷良成

ディレクター

株式会社五井建築研究所 代表取締役 西川英治

デザイナー

株式会社五井建築研究所 代表取締役 西川英治

株式会社五井建築研究所 代表取締役 西川英治

詳細情報

http://bussien.com/bs/index.html

利用開始
2016年10月
設置場所

石川県白山市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

年齢、障害・疾病のあるなしに関わらずあらゆる人びとが「ごちゃまぜ」につながる地域の駆け込み寺

背景

従来の福祉施設にはそれぞれの福祉分野が互いの領域を守ろうとする縦割り体質の問題があり、高齢者や障害者、子供たちの交流が促進されるようなスペースをつくることさえ困難であった。しかし我々は様々な人びとが交わることが豊かさや賑わいを生むと考えている。さらに従来の福祉施設の利用者はあくまで「支えられる」だけであったが、この施設においては高齢者が子どもたちを「支える」役割を担うなど、利用者が活躍し生きがいを感じられる機会をつくる狙いもある。 また、地方都市においては少子高齢化が急速に進み、旧来地域社会が備えていたつながりや賑わいが失われつつある。本計画では周辺にある既存のグループホームや新たに設置予定のサービス付き高齢者向け住宅と連携し、周辺地域一体となったタウン型の生涯活躍のまちを目指している。地域の誰もが日常的に集まることのできる場所をつくることによって地域コミュニティの再構築を目指している。

デザイナーの想い

この計画は人口減少化時代における地方創生の一つのモデルに成り得ると考えている。 近代において多くの建築や都市は明確なゾーニングによって合理的につくられてきたが、人口減少・高齢化の進む地方都市においてはその手法は有効ではないと考えている。 都市部のように商業の力だけで街を盛り上げることは地方都市には困難であるし、特定の世代をターゲットにしたかつてのニュータウンのような街づくりは高齢化という問題に直面している。 地方都市において、ある特定の機能や世代の力だけでは現状を打開することは難しい。 また、我々はこの計画を通して、異なる機能や世代が交わる部分にこそ豊かさや楽しさ、賑わいが生まれることを学んできた。 複数の機能が隣接して混ざり合い、様々な人びとがわけ隔てなく集うことのできる多様性を持った「ごちゃ混ぜ」の建築・街が失われつつある賑わいや豊かさを取り戻すための鍵になるのではないかと考えている。

仕様

延床面積:4704㎡ 構造:鉄骨造2階建

どこで購入できるか、
どこで見られるか

石川県白山市

審査委員の評価

ごちゃまぜによる地域福祉を標榜する福祉施設。地域の人々が出入りしやすい仕組みや利用者の生活を重視した空間も評価できるが、働いている人がさまざまな職種を経験できる配慮もまた秀逸である。障害者雇用の場でもある本施設が、自分にあった仕事を探すことができる業態を組み合わせていることが功を奏しているといえよう。

担当審査委員| 上田 壮一   伊藤 香織   岩佐 十良   並河 進   山崎 亮  

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