GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
小学校におけるコミュニティデザインの取組 [東松島市立宮野森小学校]
事業主体名
公立大学法人宮城大学
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
公立大学法人宮城大学 (宮城県)
受賞番号
17G161327
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本とりくみは、東日本大震災で被災した公立小学校の再建を、地域プランナーが構想・計画・設計に携わり、地域の様々なステークホルダーとの意見交換を図りながら、サスティナコミュニティデザインとして実現させたプロジェクトである。被災した子どもたちに希望を与えるため、まちづくりの専門家である宮城大学の風見正三教授が中心となり、「森の学校」のコンセプトをまとめ、東松島市の教育委員会、復興政策部、小学校教諭、生徒、父兄、地域住民の意見をひとつにしながら、「志を共にする人々」を「コミュニティ」として醸成し、敷地選定から基本計画、コミュニティデザインに至る総合的なディレクション及びデザインを行ったものである。

プロデューサー

東松島市教育委員会

ディレクター

宮城大学事業構想学群長 風見正三

デザイナー

風見正三、風見正三研究室(永山克男、近藤卓、相田茉美、佐藤加奈絵)、児玉治彦、山田智彦、長澤悟、シーラカンスK&H(工藤和美、堀場弘、菅野龍)、佐藤淳建築構造事務所、盛総合設計 ほか

風見正三(ディレクター、デザイナー)

利用開始
2017年1月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県東松島市野蒜ケ丘二丁目1番地1

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

震災復興の希望を可視化する「志の連鎖」によるサステイナブルコミュニティデザイン

背景

本とりくみが生まれた背景には、東松島市では、東日本大震災以前から宮城大学風見正三教授の指導による市民協働のまちづくりの実践が行われており、市民協働の素地が構築されていたことが大きな基盤となっている。震災以前から統廃合の検討が進んでいた東松島市立野蒜小学校、宮戸小学校を大津波が襲い、多くの貴重な命が失われ、その大震災から立ち上がるために、小学校だけでなく「地域の復興」が重要となった。そこで、小学校を復興させる過程において、地域を復興していくことを主眼に置き、市民協働のまちづくりで培ってきた行政や地域との信頼関係を基盤に、教育委員会と風見教授との協働による学校づくりがスタートした。そこに、外部の支援者の協力により、エコロジカルプランニングも導入され、森の躍動が伝わるサイトデザインが実現し、森の学校のコンセプトを具現化できるデザインマネジメントが実現した。

デザイナーの想い

本とりくみの大きな特徴は、まちづくりの専門家、コミュニティビジネスの専門家である地域プランナーがリーダーシップをとって学校づくりを進めたことにある。小学校づくりが大きなゴールであるにも関わらず、小学校計画論及び教育論の専門家ではなく、まちづくりの専門家が中心となった構想・計画を策定し、地域のトータルなデザインマネジメントを実現した。その中心的な思いは、「志による集まりを尊重すること」、縦割り的な役割分担を踏まえて各技術者を集める方法ではなく、「志」を優先して協働者を集め、各自の自発的行動の蓄積で学校づくりが進められたことである。そして、「志の連鎖」による地域支援活動が更に拡散し、相互作用しながら支援活動が連鎖的に広がり、強固な東松島支援のネットワークが構築されていった。「志」で集った様々な専門家やデザイナーの気持ちを尊重しながら地域の未来の創造に結びつけていくことを最終的なゴールとした。

仕様

児童数 125名 、全6クラス(各学年1クラス)、校地面積 16,250.28㎡ 、建築面積(屋内運動場を含む)3,724.44㎡ 、延床面積 3,999.07㎡

審査委員の評価

学校づくりをハード面とソフト面の両面から丁寧に進めた取り組み。周辺環境や立地特性などから学校独自の授業を提案し、それに基づいて空間づくりを進めるとともに、授業を実現するための組織体制についても検討している点は真摯な進め方だといえよう。

担当審査委員| 上田 壮一   伊藤 香織   岩佐 十良   並河 進   山崎 亮  

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