GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
行政施策へのデザイン視点導入の取組 [さがデザイン]
事業主体名
佐賀県
分類
ソーシャルプラットフォーム
受賞企業
佐賀県 (佐賀県)
受賞番号
17G141251
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「さがデザイン」とは、行政組織デザインの革新であり、政策立案にデザイナーを巻き込むために新たに県庁内に設けられた組織であり仕組みです。組織の縦割りや担当者の異動、ピラミッド的な意思決定のあり方といった一般的な行政の仕組みの中では、プロモーションやコミュニケーションを伴う事業や施策について統一性や一貫性の担保は難しく、また画一的なものになりがちです。県庁内の部局を越えた「さがデザイン」の仕組みを通して、事業構想の段階からデザインの視点を加えることにより独創性のある事業や施策を創出しています。

プロデューサー

佐賀県 知事 山口祥義

ディレクター

佐賀県 政策部政策課さがデザイン担当 参事 宮原耕史

デザイナー

株式会社オープン・エー 馬場正尊+株式会社ワークヴィジョンズ 西村浩+株式会社電通 倉成英俊+テツシンデザインオフィス 先崎哲進

利用開始
2015年7月15日
設置場所

佐賀県庁庁舎内

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

デザイナーが行政の政策立案の初動から実行までの全体に一貫して関わり続けることのできる仕組みであること

背景

一般的な行政の仕組みの中では事業や施策はまず内部で職員が立案し、必要に応じ利害関係者へのヒアリングを行い作り上げていきます。そのプロセスでは、「そもそも」を問いかけるデザイナーの視点やクリエイティブで磨き上げる視点での考慮はあまりなされません。また、事業を実施する段階でも、縦割りのピラミッド型の組織の中で何層ものフィルターを通過し、アイデアがたとえユニークなものであったとしてもフィルターを通していくうちにおもしろみのないもの、ありきたりなものになってしまうという傾向があります。私たちは、表現やプロダクツにとどまらず、事業のコンセプトについてもデザインの視点を加えることでさらに磨き上げ、本来の魅力や価値を高めることができるのではないかということに着目しました。そこで県庁内に「さがデザイン担当」という専門の組織を設置し「デザインで佐賀を変える、仕組みを考える」をテーマに据えた活動を始めました。

デザイナーの想い

「さがデザイン」が画期的なのはデザイナーが行政の政策立案の初動から実行までの全体に一貫して関わり続けることのできる仕組みであることだ。「さがデザイン担当」という専門部署が作られ、その組織と概念が様々なプロジェクトや部署を横断的に繋げ始めた。そのフォーメイションの中でデザイナーやクリエーターは政策立案のキーパーソンの1人として位置づけられ全体に対し責任を持って取り組むことができ、重要案件に関してはトップと直接対話し決定プロセスを共有することもできる。下記に示す「勝手にプレゼンフェス」はその具体例でクリエーターが行政トップに直接声を届ける機会を創出している。政策立案にデザイナーが直接関わるこの仕組み自体が次の時代の「行政のデザイン」ではないだろうか。佐賀県で始まった「さがデザイン」というムーブメントはデザインと行政や政治に対しての関わり方、硬直していた行政フローを一変させる可能性を秘めている。

仕様

無形

どこで購入できるか、
どこで見られるか

佐賀県庁庁舎内

審査委員の評価

「さがデザイン」は、佐賀県が取り組む行政組織や活動のReDESIGNです。一般的な行政では、事業は職員が立案し、利害関係者への調整を行い作り上げていくそうです。また、事業を実施する段階でも、縦割りの組織の中で幾度もチェックを行い、ユニークなアイデアも次第にありきたりなものになってしまうという傾向があるようです。「さがデザイン」は、デザインの視点から行政を見直し政策立案する組織を県庁内に設置し、外部のデザイナと県庁職員の共創の環境を形成したものです。利害調整だけでなく新しい県のビジョンを描く創造的な活動の創出を期待します。プレゼンテーションで「県庁の職員の意識も変わって来た」というコメントがありました。この取り組みが定着するのには時間がかかるかも知れませんが、行政の手本となる取り組みに発展することを期待します。

担当審査委員| 岡本 誠   石戸 奈々子   ドミニク・チェン   深津 貴之   藤崎 圭一郎  

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