GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
礼拝施設 [手紙処と手紙標]
事業主体名
證大寺 船橋昭和浄苑
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
手紙寺 證大寺 (東京都)
受賞番号
17G121093
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

●この計画は、手紙を書くための建物「手紙処」と、そこへ導くサイン「手紙標」とでできています。船橋の霊園内の参道沿いにあります。●ここで書く手紙とは、生前から家族や親族、友人などに宛てて残しておく手紙のことです。本人の亡きあとに、お寺を通して残された方々の元に届けられます。様々な気持ちや祈りが行き交う霊園という場所に、特別にゆっくりと手紙をしたためられる場所として、「手紙処」を計画しました。●「手紙標」は、作家や科学者、芸術家などの著名人が、実際に家族や知人に宛てた手紙を刻印した道標です。「手紙処」に向かう道すがら、様々な古の人のこころに触れながら、手紙を書くための心の準備を与えるサインです。

プロデューサー

手紙処をつくる会(井上城治、溝邊貴彦、田村和彦、船井隆作、押尾章治、廣村正彰、三井浩、森口純一、吉田一求、中村一行、尾川佳代、伊東克明)

デザイナー

手紙処をつくる会(井上城治、溝邊貴彦、田村和彦、船井隆作、押尾章治、廣村正彰、三井浩、森口純一、吉田一求、中村一行、尾川佳代、伊東克明)

詳細情報

http://tegamidera.jp/

利用開始
2017年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

證大寺 船橋昭和浄苑(千葉県船橋市大神保町1306)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

大切なこころを伝える手紙を書くための、一続きの経路のデザイン。手紙標に導かれ、手紙処でしたためる。

背景

慌ただしい現代社会のコミュニケーションにおいては、電話やメール、SNSなどの簡易で便利な手段が主流となっています。しかし一方で、そうした状況の中でも、本当に伝えたい大切なことは、落ち着いて考えながら自ら紙に書き記す「手紙」のような手段でないと、うまく伝えられないということもあります。そうした「手紙」の良さを霊園という祈りの空間にあてはめられたら、世代を超える人の気持ちを大切につなぐということが可能になると考えました。

デザイナーの想い

「手紙処」は、校倉造りでつくりました。校倉で作られた奈良の正倉院が古の記憶の収蔵庫であるように、様々な人たちの思いが手紙のかたちで長く留めおかれるには適していると考えたからです。手紙処は、周りに立つ沢山の墓石から浮き上がらせようと考えました。動かない墓石に埋葬された故人と、ここを訪れる現在の人たちの間をつなぐためには、土地に束縛されない手紙のような軽やかさが必要だと考えたのです。そのため、地盤の傾斜に関係なく建物を細い鉄骨で地面から切り離し、さらに建物周囲に回廊状の空間をとり、その中を校倉の壁で囲いました。地盤から浮かぶ床と天井。2枚の薄い紙のような水平面に挿まれた人の思いを、木の校倉が大切に堰きとめます。併設されるラウンジは墓参りの休憩場所としても使えます。天井にはほんの少し光沢がでるスタッコを用いることで、周囲の緑が映り込み、霊園全体の自然の環境へと一続きになる落ち着いた空間です。

仕様

[手紙処]用途:霊園内休憩施設,建築面積:70.84㎡,延床面積:59.50㎡,構造:校倉造(一部鉄骨造)平屋建,屋根:ガルバリウム鋼板,壁:杉校倉造,開口部:ステンレスサッシ,天井:スタッコ塗り,床:ウレタン塗装,多目的トイレ、暖炉ラウンジ併設[手紙標]人工木材張り800w×1600h×6基,文字:レーザー刻印+シルク印刷,水場: モルタル成形、浸透性撥水剤塗布,すのこカバー: 人工木材製

どこで購入できるか、
どこで見られるか

證大寺本坊/森林公園昭和浄苑/船橋昭和浄苑/手紙処GINZA
手紙寺 證大寺 WEBサイト
船橋昭和浄苑WEBサイト

審査委員の評価

そもそも手紙処という考え、機能がユニークであるが、建築がそれをうまくそのまま現している。 ともすると頭でっかちで、照れくさくもあり、面倒な手紙を書くという行為を、アプローチの軽さ、窓辺のデスクの在り方などが、それらを後押している。 施主と設計士が、コミュニケーションの末、うまいところに同時に滑り落ちたのだろう。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

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