GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
駅前広場、高架下自由通路、LRT軌道 [富山駅南口駅前広場・西口交通広場・南北自由通路・東西自由通路・LRT軌道及びホーム]
事業主体名
富山市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
パシフィックコンサルタンツ株式会社 (東京都)
株式会社GK設計 (東京都)
株式会社浦建築研究所 (石川県)
受賞番号
17G121051
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

富山駅の再整備に伴い、公共交通の充実を軸としたコンパクトなまちづくりを進めている富山市の玄関として、南口駅前広場、西口交通広場、新幹線高架下の南北・東西自由通路及びLRT軌道やホームの整備を行った。新幹線や鉄道、LRT、バス、タクシー、自転車、徒歩といったさまざまな交通モードの乗換えがわかりやすく、スムーズに行なえる機能性を確保するとともに、心地よく待ち時間をすごせ、にぎわいのある風景が根付くよう自由通路や駅前広場にイベント空間を設置している。また、将来的には在来線の高架化に伴い、高架下の南北自由通路やLRTホームが北口へ延伸することを見越した設計としている。

プロデューサー

神田昌幸(当時富山市副市長)+内藤廣建築設計事務所 内藤廣(エグゼクティヴアドバイザー)

ディレクター

小野寺康都市設計事務所 小野寺康+日本交通計画協会 山内勝弘+パシフィックコンサルタンツ株式会社(PCKK)西上律治、横山静観+GK設計(GK)門脇宏治

デザイナー

PCKK 田井賢、手塚勝、上出竜司+GK 上田孝明+富山大 横山天心+浦建築研究所 浦淳+ASA 鈴木啓+ぼんぼり 角舘正英+SEG 島津勝弘+富山ガラス工房 野田雄一、名田谷隆平+Cozy 尾崎永治

パシフィックコンサルタンツ  西上律治(ディレクター)

利用開始
2015年3月14日

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

軌道空間や交通結節点である駅前広場・自由通路を、機能を損なうことなく利用者のための空間とするデザイン

背景

本デザインが生まれた背景の一つは、すぐれたグランドデザインの存在がある。環境空間を含めた駅前広場用地の確保、また南北結節を実現するために、他に類を見ない大きな南北軸(鉄道事業者が整備する改札外コンコースに加えて市が整備する南北自由通路とLRT軌道空間)を確保していたことである。二つ目は、富山には、LRTやガラス工芸、紙、アルミ産業などのすばらしい資源が多くあり、これらに長けた技術者やデザイナー、工芸家と協働できたことである。三つ目は、「富山駅周辺整備協議会」や「富山駅周辺景観デザイン検討委員会」などの場で、多くの関係事業者がデザインの方向性を共有できたこと、さらに設計会社間によるデザイン会議を細かく実施して、デザイン調整をしたことである。その結果、連続する空間ではあるが事業者が異なる南北自由通路では、デザインのみならず使用材料も統一することもでき、デザインの実現に大きな役割を果たした。

デザイナーの想い

県及び市の玄関口として、日本海側の気候がもたらす暗い冬でも明るい気持ちで過ごすことができる空間を、富山のすばらしい資源を活用し、この場所でしか実現できない魅力を引き出すことを目標にデザインを進めてきた。南北自由通路の柱面と東西自由通路の壁面には県産スギ材やアルミ材を、駅前広場の舗石は富山湾の砂浜の色に近い石材とするなど、使用材料にこだわり、モックアップを作成して丹念に確認を行いながらデザインを進めた。その結果、華美でなく、あたたかみのある上品な空間とすることができ、南北自由通路の多目的デッキでは里帰りする家族を心待ちにする人や、学校帰りに勉強する学生の姿が見られるなど、市民の生活の一部として長く愛される空間になったと考える。また馬蹄形をした南口駅前広場のバスシェルターは、雨に濡れることなく乗換えができ、さらに特徴のあるデザインとして広場や市民の顔となる空間となったと自負している。

仕様

南口駅前広場、西口交通広場、新幹線高架下の南北・東西自由通路、多目的デッキ、LRT軌道及びホーム(約1.5ha)

審査委員の評価

駅や駅前広場のデザインでは,まず,乗り換えしやすさなどの機能性が求められる。富山駅のデザインは,必要な機能を美しく実現するだけではなく,留まりたいような気持ち良さも両立させている。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

ページトップへ