GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
団地リノベーション [ニコイチ]
事業主体名
大阪府住宅供給公社
分類
その他住宅・住空間
受賞企業
大阪府住宅供給公社 (大阪府)
受賞番号
17G111034
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

緑豊かな住環境を有する泉北ニュータウン(堺市南区)に位置する茶山台団地は敷地面積8.26ヘクタール、総戸数981戸の規模を持つ1971年建設の団地です。現在同ニュータウンでは人口減少や高齢化が問題となっており、また同団地においても少子高齢化や空家の増加などの問題が生じています。隣り合う45㎡の2つの住戸を1つにつなぎ合わせ既存の間取りから大きく形を変えた90㎡の間取りプランにリノベーションすることで他にない新しい価値を創出(キャラクタリスティック)し団地での暮らしを再評価してもらいたいと考えました。また住戸プランを広く公募し、多様なライフスタイルのコンセプトを持つ住戸プランを実現しました。

プロデューサー

大阪府住宅供給公社 団地再生課 再生グループ長 川原光憲

ディレクター

大阪府住宅供給公社 団地再生課 再生グループ 田中陽三、大井理惠、則藤真梨子、梅野紗希、宮北祐輝

デザイナー

株式会社星田逸郎空間都市研究所 代表 星田逸郎+株式会社OHArchitecture 代表 堀井達也、奥田晃輔+京智健建築設計事務所 代表 京智健

詳細情報

http://2ko1.danchi-renovation.com/

発売
2016年3月
価格

72,000 ~ 83,000円/月 (一月当たりの家賃※これまでの実績)

販売地域

日本国内向け

設置場所

大阪府住宅供給公社 茶山台団地

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

子育て世帯に提案する団地の課題を魅力に変えた新しい団地暮らしの物語「ニコイチ」

背景

同団地の間取りは45㎡と子育て世帯にとっては狭小であるため、子供の成長に伴い住宅が手狭となったことが理由で、退去してしまうケースが生じています。また泉北ニュータウンは賃貸住宅の殆ど(99%以上)を公的賃貸住宅(府営・UR・公社)が占めており若年層にとって魅力的な住宅の供給は少なく、今後も更なる人口減少(特に若年層)や少子高齢化の進行が見込まれています。以上から、地元の自治体である堺市と連携(補助金など)して、若年層の誘引を目的とした先進的な住戸リノベーション事業を実施することとしています。他にない競争力の高いものを検討した結果、入居者のライフステージの変化に対応できる広い間取りの実現のため隣り合う2つの住戸を一体的に利用するという方法に思い至りました。またこれが一人の顧客に対し、大きなスケール(1戸単位から2戸単位)として提供することになり、効果的な空家解消対策に繋がるとも考えました。

デザイナーの想い

現在、公社が管理している団地は約2万戸ありますが、半数にあたる約1万戸を団地再生(長期有効活用)の対象としています。同団地は「団地再生のリーディングプロジェクト団地」として位置付けており、ハードとソフトの総合的なマネジメントにより各事業を展開していくこととしています。本事業は本プロジェクトの一環として実施するものであり、2つの住戸を1つにつなげ新しい価値を創出することで、人口が減少している現代社会に合わせて、管理戸数の規模を縮小しつつ、住戸一つ一つの提供する暮らしの質を高めることを実現しました。また多様なプランの中から自分に合うプランを自分らしく「住みこなし」していただき、地域に定着し団地や地域に愛着を持つ入居者が増え、地域の活性化へと繋がって欲しいと考えています。本事業は、今後、他の団地へも展開していきます(平成29年度から)。

仕様

住戸面積:89.6~91.68㎡ 間取り:1LDK+プライベートリビング~3LDK+土間 構造:鉄筋5階建

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大阪府住宅供給公社 茶山台団地
ニコイチ

審査委員の評価

空き室が増えていることを積極的に捉え、既にあるストックをデザインすることにより、全く新しい生活環境をつくりだしていること、さらに、地域社会の再構築への効果が評価された。とくに、2戸を一体化することで得られる90㎡というゆとりが外部と交流する空間を回復させていることは特筆に値する。玄関が2つあることに着目すれば、職住一体やシェアハウスといった取り組みも考えられるであろう。また、若手建築家にも門戸を開いたプロポーザル形式も、多様な住まいを実現する上で非常に重要である。これらの住宅が、高齢化や人口減少といった地域課題を好転させ始めていることにも強い期待を抱かせる。さまざまな生活を許容することで、豊かな地域社会へ結びつけていくポテンシャルがある。

担当審査委員| 篠原 聡子   仲 俊治   西田 司  

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