GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [イニシア葛西/ポケットベース]
事業主体名
株式会社コスモスイニシア
分類
集合住宅
受賞企業
株式会社コスモスイニシア (東京都)
株式会社ミハデザイン一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
17G111002
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「ポケットベース」は住空間において、行為の誘因と関係性の拡張を生み出します。生活の中の様々な行為を重ね合わせ、スタッキングすることによって場が拡張され様々な居心地を誘発することを意図しています。ベッド、机、いす、収納を立体的に構成し、ベンチにもなる小さな階段で上下を行き来でき、多層的に行為を生み出す空間として計画しています。住空間の中に1.5層の空間を生み出し視線の高さの異なる場・多様な行為を誘発する場を設けています。これにより、気配の感じ方・距離感の捉え方・滞在のカタチの選択により住まい手の住空間における居心地が多様化していくことを期待しています。

プロデューサー

株式会社コスモスイニシア

ディレクター

株式会社コスモスイニシア

デザイナー

株式会社ミハデザイン一級建築士事務所+株式会社K&T一級建築士事務所+株式会社いろ葉Design 大武一伯

mihadesign inc.

利用開始
2017年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都江戸川区東葛西6丁目

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

住空間に多層的な行為を生み出し、居心地を多様化する空間デザイン

背景

住まい手のライフスタイルや志向性の変化、多様化、家族構成の変化などに対応する新しい住空間の構成、間取りの可変性については長い間の課題であり今後も時代に合わせ進化していく必要があります。これまでの間取りは、平面的な空間の配置、空間どうしのつながり方に重点が置かれていました。今回の提案は、空間の構成ではなく、住まい手による多様な居心地の発生を誘うことに主眼を置いています。ポケットベースは例えば寝る場所、遊ぶ場所として子ども部屋のように使うこともできますが、すべてクローゼットのような収納として使うこともできます。解体して撤去することもできるのでリノベーションなどの間取り変更を伴わずとも家族構成の変化に応じて比較的簡易に対応することができます。新築に限らず中古住宅へもこのポケットベースを配置するだけで室内空間の居心地を多様化することができます。

デザイナーの想い

集合住宅の1室の計画は、従来経済合理性や空間の制約の中でどのように間仕切るかという平面的なnLDKの間取り計画に終始しがちでした。一方で、何もないただの広い空間は自由なようでいて家族が住む居場所としては必ずしも居心地が良いとは言えません。居場所を限定しすぎず、家族ごとの距離感に応じて居場所を選択でき、家族構成や関係性の変化に応じて臨機応変に使い勝手を転換できる「ポケットベース」という空間が、現在のライフスタイルへ柔軟に対応する有効な手段と考えます。1室へ複数のポケットベースを計画しそれぞれのハコどうしの距離感をデザインすることによって、さらに重層的な空間利用も可能となります。

仕様

[構造]鉄筋コンクリート造、地上8階建 [敷地面積]823.09㎡ [延床面積]2,865.42㎡  [総戸数]32戸

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都江戸川区東葛西6丁目

審査委員の評価

従来のマンションの各住戸は、用途に応じて壁で仕切られるだけであった。設計というデザインが平面的な操作にとどまっていた。しかし、この「ポケットベース」は、従来的な設計手法に対して、高さ方向のあたらしい次元を与え、その結果、異なる用途や行為を融合している。デザインが切り開いたあたらしい地平である。遊び心をくすぐる形で訴求する方法もうまい。供給側としては勇気のある取り組みでもある。今後の展開にも期待したい。

担当審査委員| 篠原 聡子   仲 俊治   西田 司  

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