GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
養護老人ホーム [きぬがさ]
事業主体名
社会福祉法人グロー
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
伊熊昌治建築設計事務所 (Japan)
受賞番号
17G100989
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

老朽化した50床と80床の2カ所の養護老人ホームを、時代に呼応した全室個室型として1カ所に統合再編したものである。 養護老人ホームは多様な方々が居住するタイプの施設である。特別養護老人ホームの入居条件が厳しくなればなるほど在宅以外で行き場のなくなった方に確実に必要とされている施設となっている。 近年住み慣れた地域で生活が継続できるよう小規模な養護老人ホームの整備促進がおこなわれ、高齢者施設は多様化し新しいタイプの施設が主に話題となっているが、支援員の割当が少ないなかで、少人数地域分散型高齢者施設では得られない充実したケアが受けられる集約型のメリット活かし、価値の見直しを目論んだ計画である。

プロデューサー

社会福祉法人グロー

ディレクター

伊熊昌治建築設計事務所 伊熊昌治、高木恭子

デザイナー

伊熊昌治建築設計事務所 伊熊昌治,高木恭子/能勢建築構造研究所 横田友行、松島洋介/知久設備計画研究所 知久昭夫、木村義博、椋尾誠一/京都造形芸術大学教授 佐々木葉二

伊熊昌治+高木恭子

詳細情報

http://www.geocities.jp/ikutaka_archi2010/14.html#id106

利用開始
2016年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

滋賀県東近江市五個荘

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

RCの水平面と焼き物タイルすかし積壁の作り出す静かな雰囲気 多様な場面を創り出せる中庭と内部回遊路

背景

社会福祉施設の一つである養護老人ホームは65歳以上で,環境上及び経済上の理由で居宅において生活できない場合に入所できる施設(介護保険対象外のサービス)である。全国で953件と特別養護老人ホーム(8935件)や有料老人ホーム(9581件)等に比して非常に少ない。 定員数、在所者数は減少傾向にあり、施設数は、ほぼ横ばい状態であるが設立から40年以上(1970年以前)経過した施設が約半数を占め、今後建替え需要が増加する。更に特別擁護老人ホームの入居条件が厳しくなればなるほど在宅以外で行き場のなくなった方に確実に必要とされている施設となっている。 近年住み慣れた地域で生活が継続できる小規模な養護老人ホームの整備が促進され、新しいタイプの施設が話題となっているが、少ない支援員割り当てのなか、少人数地域分散型高齢者施設では得られない充実したケアが受けられる集約型の特徴を活かした提案を行ったものである。

デザイナーの想い

4ゾーンに分割し、居住者や支援員が様々な視線を交錯させることができ、ユニットグループでの食事や催事ができる施設とした。中庭側対角線上にデイルーム、外周側に支援員室等を配置し内外の見守りができる計画とした。広い廊下スペースに、様々な活動シーンを創り出せる場を配し、ADLの向上・引きこもり防止を図る。 ① 各自の状態に応じて選択利用できる分散配置された個別トイレ、数人利用トイレ、多目的トイレ ② 日常動線を広げる朝晩の洗面・食事前の手洗スペース、視線を適度に遮り,立ち話や日向ぼっこ等様々な活動ができる広い中庭の樹木・車椅子利用ができる立体花壇 ③ 外部の景色が見られるスリット・開放的な浴室、数人が集まることのできるアルコーブ ④ 少ない支援員にとっては緊急時の声かけによる迅速なケアや上下階の状況判断にも利用できる上下階が見渡せる緩やかな境界をつくりだす吹き抜けと開放的かつ日常使いの避難階段

仕様

鉄筋コンクリート造 2階建て,延床面積 4,763.75㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

滋賀県東近江市五個荘
伊熊昌治建築設計事務所

審査委員の評価

老人ホームと言えばともすれば施設っぽくなりがちであるが、中庭やハイサイドや吹き抜けによって、あたかも学校建築のような明るく開放感のある老人ホームが実現されている。外観はRCの水平面と煉瓦の透かし積みによって端正な印象を与える。デザインのすみずみにまで気を使っているのが伝わってくる。中庭や外部デッキ、開放的なディルームアルコーブなど、個室以外にも様々な居場所が用意されている点も評価できる。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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