GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
賃貸長屋 [竜美丘コートビレジ]
事業主体名
ユタカ不動産
分類
集合住宅
受賞企業
Eureka (東京都)
受賞番号
17G100952
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本計画は、9戸が集合する賃貸長屋を郊外の住宅地に建設するものである。各戸2台の駐車スペースが求められ、敷地半分を車路と駐車場が占めてしまう条件を、隣家と余白を共有する方法へと変換し、低密度で地域・環境へと開かれた住宅とすることを試みた。 建築を周回する路地と駐車スペースによって余白をつくった上で、建築の様々な位置に軒のある半屋外空間を挿入、これを風環境のシミュレーションによって調整した。風が通り抜け、日陰を生むポーラスな建築である。半屋外空間とアネックスを介して生活が屋外・他者へと開かれ、さらには路地、地域にまで展開されることで、集合する暮らしが多様性・公共性へと至ることを期待している。

デザイナー

稲垣淳哉、佐野哲史、永井拓生、堀英祐

Portrait

詳細情報

http://tatsumigaoka.yutaka-fudosan.net/

利用開始
2014年1月1日
価格

65,000 ~ 90,000円 (住戸タイプの賃料)

販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県岡崎市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「軒下空間」「アネックス」「回遊式駐車場」により、集合住宅を街に開き、都市空間、街並みに参加する。

背景

車社会の浸透した郊外住宅地に建つ、老朽化した賃貸長屋の建替計画。長くこの土地に住む大家からは、持続的な価値と文化を地域にもたらす、新しい集合住宅が要望された。 地域には核家族を前提とした、慣習的な賃貸物件で占められている状況があり、単身者や自営業者など、様々なライフスタイルに開かれた居住モデルも求められていた。同時に、車社会の住環境に欠かせない駐車場環境や、この街並みへの無作法な現れにも、新しい配慮が求められた。 建築家としてEurekaは、様々な世帯構成に対応するバリエーションのある住戸と、地域に開かれ、利活用性を念頭においたパブリックスペースとして、庭や駐車場・車路を一体的な環境として設計した。あわせて、軒下を中心とした快適な半屋外空間と、集合住宅内で商いを営む事の出来るアネックス(離れ)を計画し、住人の生活の地域への拡張、生活する場所への、主体性・共同性を喚起する場とした。

デザイナーの想い

一見すると「郊外」として、ローカリティを諦めたくなるような住宅地の風景や、均質に見えてしまう車社会のライフスタイル。そこに固有性を見出し、ささやかな暮らしの響きに耳を澄ました。わずかな地域社会の変化、流れを汲み取るようにして、ヴァナキュラーな居住文化、環境に結びつけたいと、集合住宅の計画を行った。 また生活の営みや振る舞い、それらが物理環境に定着するかのように繰り返され、居住者の間で共有されること、具体的に街並みとして、生活景に現れることが大切だと考えている。これらは、今日の集合居住、生業を失い、急速に生活がサービスとして細分化され、暮らしが製品で覆われている現代住宅にとって、唯一代わりとなる、突破口の一つではないだろうか。 この集合住宅は、住人の営みそれ自体が文化として蓄えられていき、暮らしの延長に地域が再構成されるような環境である。

仕様

建築面積360平米、延床面積508平米、木造(一部鉄骨造)、2階建、住戸数9戸+アネックス5室

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ユタカ不動産
Eureka HP
スミビラキ 竜美丘コートビレジ facebookページ
竜美丘コートビレジ HP

審査委員の評価

1階のアネックスと呼ばれる住人がセミパブリックな用途で使えるスペースとそれを取り巻く軒下の半外部空間が非常に良い効果を上げている。軒下空間は風環境のシミュレーションから配置などが決められたようで、見るからに風が抜けそうな心地の良さそうな場が実現されている。住民主催のマルシェなども行われているようで、単なる住むための器からコミュニティーの核ともなりうべき場を集合住宅として提供出来ていることを高く評価した。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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