GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [Aisle]
事業主体名
個人
分類
個人住宅/インテリア
受賞企業
aaat 高塚章夫建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
17G100924
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

狭小地に建つ3階建て住宅。敷地は南北に細長く、南に向かって一直線に伸びる道路とこれに接続する2本の道が交わる三叉路に面する。敷地の大きな特徴であるまっすぐな道を家の内部まで引き込みたいと考えた。間口3.7m、高さ3mの鉄骨門型フレームを奥まで配列し、袖壁のない筒状の空間を3層積み上げた。内部空間は鉄骨フレームを現しとし、床壁天井をすべて木で仕上げることで、鉄の真壁造を作り出した。仕切りのないワンルームでありながら、柱梁のモジュールによって小空間が隣り合うような、フレキシブルな間取りが生まれた。都市的でダイナミックな体験と、我々にもともと馴染みのある小さな空間感覚が共存する住まいとなった。

プロデューサー

aaat 高塚章夫建築設計事務所 高塚章夫

ディレクター

aaat 高塚章夫建築設計事務所 高塚章夫

デザイナー

aaat 高塚章夫建築設計事務所 高塚章夫

利用開始
2016年12月

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

外を導き入れる路上の家、内を分節する鉄骨真壁の家

背景

鰻の寝床のような敷地に建つ細長い3階建て住宅はその構造法規的制約からできることが非常に限られる。ここに一石投じるべく、開放的でより自由な間取りが可能となる新しい設計手法を試みた。すなわち間取りを大きく制限する袖壁をなくし、門型フレームの連結によって耐力を確保する。同時に、単一モジュールによる規則的に配列された柱梁の構造体を内部空間に現すことで、私たち日本人が慣れ親しんだ伝統家屋のヒューマンスケールを生み出したかった。

デザイナーの想い

小さな住宅も街並みを構成する重要な風景のひとつと考えている。外部を取り込みながら同時に開き、内部は内部で質の異なる小空間を隣り合わせることで様々な居場所が生まれ、外との関係を持ちながら住み手がプライバシーを調整する。程よく内外の関係を築くことで、建物はより表情豊かな街中の共有財産となる。住宅は都市に対してどのように振る舞うべきかを問いたかった。また、日本建築に特有な寸法体系が私たちの空間認識に馴染む身体スケールと考え、これを全く別の構造形式つまり鉄骨の真壁造で作ることで、新しい空間モデルを提示したかった。

仕様

鉄骨造3階建 敷地面積60.3m2 延床面積95.3m2

どこで購入できるか、
どこで見られるか

公開しない

審査委員の評価

間口が狭く奥行きの長い、いわゆる「うなぎの寝床」での都市型住宅である。その敷地の魅力を最大限に生かすために余計な間仕切りをせず、トンネル状の空間にしていることが功を奏している。まるで道路の延長上に住むかのような空間は、都市で生活することの快楽を最大化してくれるだろう。また微かに振れをもって重層する正面は、生活が溢れ出す場としても楽しげである。シンプルだが、実に良く考えられた住宅である。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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