GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
リードレスペースメーカ [Micra™ 経カテーテルペーシングシステム]
事業主体名
日本メドトロニック株式会社
分類
医療用の機器・設備
受賞企業
日本メドトロニック株式会社 (東京都)
受賞番号
17G080811
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

Micra経カテーテルペーシングシステム(以下 Micra TPS)は重さ1.75g、1ccという小型軽量化を実現した世界最小のペースメーカ(2017年4月1日時点)です。シングルチャンバ型のリードレスペースメーカは小型ペーシング技術を利用し、本体を皮下に植え込むのではなくカテーテルを用いて心臓内に送り込み、直接右心室に留置できます。これにより従来のペースメーカと異なり、胸部の皮下ポケットやペースメーカ本体と心筋をつなぐ細長いリード(導線)に関連する合併症のリスクがなくなります。また、従来ペースメーカでは禁忌とされていましたが、1.5テスラ及び3テスラMRI全身撮像に条件付きで対応しています。

プロデューサー

メドトロニック

ディレクター

メドトロニック

デザイナー

メドトロニック

発売予定
2017年9月
価格

1,040,000円 (保険償還価格、2017年9月時点)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

世界最小のペースメーカ(2017年4月1日時点)

背景

リードレスペースメーカの概念は1970年には既に存在していましたが、そこから具体的に実現するまで、実に40年以上の歳月を要しました。長年にわたり、ペースメーカ治療では合併症や患者さんの満足度に懸念がありました。従来のペースメーカは皮下に植え込むため、感染や血腫等の合併症が発生するリスクがある上、製品本体を心臓内部につなぐ細長いリード(導線)が断線したり破損したりする合併症の心配や、ペースメーカを植え込むことによって胸部に傷痕や膨らみが残ることで起きる患者さんの様々な生活制限もありました。これらの感染や合併症のリスクをなくすこと、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を改善させることを目標に、心臓に直接留置するリードレスペースメーカの開発を続けてきました。

デザイナーの想い

Micra TPSの開発は、合併症を防ぐことを目的に2009年から始まりました。「デバイスを小型化し心臓に植え込めば、合併症を防ぐことができる」というコンセプトから、優れたバッテリーの搭載および電子工学技術により、弊社従来品と同様の機能を持つ電子回路を含めた小型化を実現しました。また、安全性の検証にはより力を注ぎ、全てのベンチテストの手法がゼロから開発されました。Micra TPSを心臓内に確実に固定する方法、その開発は一番の技術的課題でしたが、開発初期に懸念されていた固定後の逸脱には問題がなく、十分な安定感を得ることができました。Micra TPSは複雑なテクノロジーを小型の形状で実現、そして患者さんの生活に変化をもたらし、心臓の病気があることを忘れさせてくれるデバイスです。

仕様

容積 1cc、長さ 25.9mm、外径 6.7mm、重さ 1.75g、本体材料 チタン他、固定機構 ニチノールタイン

どこで購入できるか、
どこで見られるか

循環器疾患を対象とし、ペースメーカ治療を行う病院

審査委員の評価

ペースメーカーを心臓内に留置させる、という革新的プロダクトである。従来は、本体とリードという構造であったため、常にリードに関連する合併症リスクがつきまとっていた。マイクラはリードレスの思想のもと、93%もの小型化と心臓内留置を成功させたことで、リード関連リスクの根絶はもちろん、患者が胸部皮下の膨らみを意識する必要のない、クオリティ・オブ・ライフを手に入れることが可能となった。機能はもとより、機構の細部にわたった美しいデザインも秀でている。

担当審査委員| 田子 學   安次富 隆   重野 貴   村上 存  

ページトップへ