GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
クランプ電力計 [AC クランプパワーメータ CM3286、CM3286-01]
事業主体名
日置電機株式会社
分類
生産・製造用機器・設備
受賞企業
日置電機株式会社 (長野県)
受賞番号
17G080741
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ハンディサイズの電力計。精度の高いクランプ電流センサを備え、電路を切断せずに電力を測ることができる。多彩な測定機能をコンパクトにまとめており、中でも盗電チェック機能を備えている点を特徴とする。盗電は、電力の不正使用であるばかりでなく、大規模停電・火災・感電死亡事故などの社会的損失の原因であり、世界各国で大きな問題になっている。このクランプ電力計は、目に見えない電力を可視化・数値化し、公正・安全で信頼性の高い電力インフラの構築に貢献する。

デザイナー

日置電機株式会社 CM3286、CM3286-01開発チーム/技術10課デザイングループ

詳細情報

https://www.hioki.co.jp/

発売
2017年5月26日
価格

60,000 ~ 65,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

盗電を見逃さない、持ち運びできるクランプ電力計

背景

○盗電は新興国を中心に社会問題となっている:盗電の問題とは、電力の不正使用だけにとどまらない。<リスク1>電線や電力量メーターに施される改造を原因として、近隣一帯に停電を起こすことがある。<リスク2>改造箇所が発火し、火災を起こすことがある。<リスク3>改造箇所から流れる電流で、感電死亡事故を起こすことがある。以上3つのリスクを、近隣住民・消防隊・電力会社の社員らに負わせ、その復旧には経済的損失を伴うため、盗電は社会問題となっている。○盗電はどこで起こるか分からない:住宅街かもしれない、商業地区かもしれない、電柱の高いところかもしれない。さまざまな場所で盗電をチェックしやすいよう、機器には可搬性の高さが求められる。○以上に基づき、盗電チェック機能を備えた可搬性の高いクランプ電力計を開発した。

デザイナーの想い

○プロ用途の各種測定機能をコンパクトに集約しつつ、それらを容易に利用できるよう、シンプルな操作系にまとめた。○盗電チェックの段階に合わせた異なる測定モードを用意し、ロジカルに盗電を突き止められるようにした。○盗電のノウハウを社会に知らせる結果とならないように、取扱説明書やカタログなどで、盗電の原理を詳細に説明しすぎないよう配慮した。○使用状況の観察から、測定者がセンサを電線にぶら下げて使うことが分かった。それに対応できるよう、センサを堅牢に設計し、かつ測定導体位置が測定結果に与える影響を0.5%以内に抑えた。つまり測定者が一時的に手を離しても使えるようにした。○盗電を発見するという、社会的意義の高い計測器である。本製品によって盗電箇所が安全に発見されていくことを願っている。

仕様

外形寸法:約82W×241H×37D mm 最大測定可能導体径:46mm 質量:約450g(電池を含む) 無線通信:Bluetooth 4.0LE(CM3286-01のみ)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

日置電機株式会社
日置電機株式会社

審査委員の評価

多彩な測定機能をコンパクトにまとめた中でも、この製品を特徴づけるのは新興国における盗電のチェック機能を搭載している点である。基本的には同社で実績のあるクランプメータの構造を踏襲し機能や使い易さを担保しつつ、新興国における盗電チェックの作業内容やそこでの製品の使われ方を観察した結果が反映され、社会的意義の高いデザインである点を評価した。この製品によって実際に盗電の問題が解決されることを願っている。

担当審査委員| 田子 學   安次富 隆   重野 貴   村上 存  

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