GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
京王電鉄 5000系 [京王電鉄 5000系]
事業主体名
京王電鉄株式会社
分類
移動用機器・設備
受賞企業
京王電鉄株式会社 (東京都)
受賞番号
17G070633
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

5000系は京王初の座席指定列車導入に向け新造した新型車両である。外観はこれまで京王には無かったシャープな正面形状を採用し、既存車両との違いを明確化するとともに、正面のカラーリングに黒を用い、スマートな列車を表現した。 内装は沿線にある「高尾山」の木々の深いブラウンと「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフに華やかな室内空間を表現し、上質さを演出した。 最大の特徴は、座席指定列車のときはクロスシート、その他はロングシートと運用に合わせ転換できるクロス/ロングシート転換座席を導入した点だ。スムーズで確実な自動回転と良質な座り心地を追及し、様々なシーンで活躍できる次世代の通勤車両を目指した。

プロデューサー

京王電鉄株式会社 鉄道事業本部 車両電気部 梁瀬哲夫

ディレクター

京王電鉄株式会社 鉄道事業本部 車両電気部 車両計画改良担当 若松茂則

デザイナー

株式会社総合車両製作所 生産本部 技術部 デザインセンター 斉藤和彦、塩野太郎

斉藤和彦(左)、塩野太郎(右)

詳細情報

https://www.keio.co.jp/

利用開始
2017年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

京王線

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

京王の次なる顔としてふさわしい、上品さと、シーンを変えて活躍できるスマートさを兼ね備えた新型車両。

背景

少子高齢化に伴い日本の人口は減少傾向にある。これは京王線の走る多摩地域においても例外ではなく、これまで人口の増加にあわせて鉄道の輸送力を増強し成長してきた京王は一つの岐路にたった。一方、ライフスタイルの変化に伴い消費者のニーズも多様化が進み、質的なサービスの向上が求められるようになった。鉄道業界では近年、通勤時の着席ニーズが高まっており、様々な着席サービスを行う列車が登場し始めている。京王はこの機会を次なる発展へのチャンスととらえ、良質な着席サービスを提供できる新たな車両にチャレンジする。京王線は新宿と多摩地域を結び多くの通勤客が利用する他、リニア新駅が計画されている橋本や大自然を有する高尾山を沿線にもつ。単に着席サービスを提供するにとどまらず、今後も様々なニーズ、シーンに臨機応変に対応できる「次世代の通勤車両」として京王の次なる顔となることを目指し、今回のデザインが生まれた。

デザイナーの想い

目指したのは新宿のような大都会でも、高尾山のような大自然の中でも、その存在をアピールしながら調和するデザイン。これまで培ってきた京王線の文化を、新たなサービスにチャレンジするにふさわしく、視点を変えて見直し、発展させた。 外観は一目で新型車両であることが分かるよう、これまで京王にはなかった立体感と曲面を多用した正面形状とした。抱擁感を感じさせる温かみの中に気品ある表情を持たせ、sustina構体の美しいボディに艶やかなコーポレートカラーをシンプルに纏う、貴婦人のようなデザインである。 室内はこれまでのコーポレートカラー主体のデザインではなく、多摩地域の色・素材にこだわったデザインとし、新たな沿線の象徴となることを狙った。 特に多摩織をモチーフとした上質な座席表皮は高級感を与え、高尾山の木々をイメージさせる木目調や調光式の間接式照明と合わせ、乗客の疲れを癒してくれることを期待している。

仕様

【車体】ステンレス構体(正面FRP)、20m車10両固定編成【定員】1278名(ロングシート時)、座席定員438名【運転最高速度】110km/h【加速度】3.3km/h/s【減速度】4.0km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常)【冷房装置】58.14kW/1台【車内装備品】空気清浄機、コンセント、無料Wi-Fi、車いすスペース(各車)、防犯カメラ、調光機能付室内灯、フリーストップカーテン

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京王線
京王電鉄公式HP
新型車両愛称応募HP

審査委員の評価

座席の方向を転換することで通常の通勤列車と座席指定の優等列車の双方に使用できる新型鉄道車両である。外観は運転席のガラスを傾斜させたスマートな先頭部、車内は高尾山の木々の色や繊維の街・八王子の絹糸の感触をモチーフにした座席などで、既存の車両とは一線を画し、特別感を演出している。省エネ性能向上のために蓄電池を搭載し、停電時にはこの電力を用いて短距離の移動を可能としたという安全性能も評価したい。

担当審査委員| 羽藤 英二   青木 俊介   菅原 義治   森口 将之   Hrridaysh Deshpande  

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