GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
漆塗 [不燃材への漆塗技術]
事業主体名
株式会社平成建設
分類
店舗内装設計・インテリア・公共空間
受賞企業
株式会社平成建設 (静岡県)
受賞番号
17G060621
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

現代建築における漆の可能性を追求し、一般的に漆の下地としては用いることのないアルカリ性の建材(コンクリート・ケイ酸カルシウム板など)に特殊な技術を用いることで美しい漆の仕上げを可能とした。素材の持つ表情を活かした漆独特の意匠表現が可能となり、漆の新しい可能性を感じさせる。

デザイナー

有賀建樹

発売予定
2017年10月

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

無機質なコンクリートやケイ酸カルシウム板の表面を漆の力で芸術の領域へと昇華させている。

背景

当社は大工を正社員として雇用し育てる事で日本の大工文化をはじめとした伝統技術の継承と発展を促している。その中に漆を扱える大工が在籍しており、漆を取り入れた建築の提案も行っている。日本における漆文化は9千年以上も前から、器はもちろん神社仏閣や住宅等の建造物に用いられてきた。日本人の生活に非常に身近であった漆だが、生活様式の多様化や消費の低価格志向、更には漆を塗る為の素材が木や布等の可燃物が中心であることから現代建築への活用に於いても内装制限をクリア出来ない等、活躍の場は益々縮小し、衰退著しい。そこで、今般新たにコンクリートやケイ酸カルシウム板等の不燃材への漆塗と、漆膜自体に模様を付与する工法を開発し、表面意匠材等の建築材料、内部造作材等への利活用など、漆の用途拡充を通じ建築の提案力向上を目指していくこととした。

デザイナーの想い

現代において日本の伝統技術である漆工芸は衰退の一途を辿っている。 主な原因として大量生産方式による安価な生活用品の普及や、海外からの輸入品の増加 による国民の生活様式や生活空間の変化などが挙げられる。 建築においても、防火や耐火の観点から新建材が利用され、古来より木素材の仕上げとして用いられてきた 漆の活躍の場は益々縮小されている。 さらに後継者不足という深刻な課題もあり、 この伝統技術の今後の新たな活用法として、漆を不燃材に活かすことが必要だと感じる。コンクリートや新建材への漆塗布技術を確立し、普及させ新規市場を拡大・開拓することを提案し、 漆の持つ日本古来のデザイン的風合いを建築物に取り入れることにより 「伝統技術の伝承と活用」を促進させ、新たな風を吹かせたい。

仕様

アルカリ性建材(下地)への漆塗

どこで購入できるか、
どこで見られるか

平成建設世田谷支店

審査委員の評価

漆をコンクリートに施すという、新しい試みである。コンクリートというなじみのある素材に漆が意外にマッチし、表情は豊か。コンクリートはどちらかというと安価な材料であるが、漆を施すことで、高級な質感を生み出している。一方で、漆は高級な材料で、かつ、和風の限定したイメージがあるため、活躍の場が限られていたが、本手法では、漆を広いテイストの空間に合わせていくことができ、用途を広げることができる。

担当審査委員| 鈴野 浩一   橋田 規子   原 研哉   藤森 泰司   吉田 龍太郎   Puvanai Dardarananda  

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