GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
公共施設設計 [「ブンシツ」及び 十日町まちなかステージ応援団の活動]
事業主体名
青木淳建築計画事務所+十日町まちなかステージ応援団
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
株式会社青木淳建築計画事務所 (東京都)
十日町まちなかステージ応援団 (新潟県)
受賞番号
16G151180
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本事業は、十日町市中心市街地活性化基本計画の一貫として行われた市民活動センター等の整備に係る実施設計等業務プロポーザルに始まる建築家と地元コミュニティの公共施設設計における協働である。「ブンシツ」とは設計の序盤から現地に開設していた設計事務所の分室を、地域に開放することでついた愛称であり、地域住民の活動の拠点である。また、十日町まちなかステージ応援団はそこに集う人を主とした、まちなかで活動を展開する団体であり、施設の積極的利用者として設計の相談役も務めた。「ブンシツ」を介して建築家の意思は地元の人々に受け継がれ、またそこで醸成した活動は継続して竣工した施設で行われ、まちの賑わいに貢献している。

プロデューサー

青木淳建築計画事務所 代表取締役 青木淳

ディレクター

青木淳建築計画事務所 +十日町まちなかステージ応援団 風間啓介、他 計44名

デザイナー

青木淳建築計画事務所 竹内吉彦、笹田侑志

左:竹内吉彦 中:青木淳 右:笹田侑志

詳細情報

https://www.facebook.com/JAAtokamachi/

利用開始
2014年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

新潟県十日町市

仕様

建築家と地元コミュニティの公共施設設計における協働のあり方。設計の序盤から現地に「ブンシツ」という地域に開かれた場所を設け常駐する。地域の声を取り入れつつ、設計と市民活動を同じ場所で並走させる。

受賞対象の詳細

背景

市民活動センター等の整備に係る実施設計等業務プロポーザルは株式会社Studio-L主催の、まちなかの魅力を考えるワークショップを基に実施された。求められる機能が具体化する前段階で実施されたプロポーザルを使い手と要望の出自が乖離する傾向の強い公共施設の設計において、建築家が実際の使い手の声を聞き、機能の選定から係れる好機と捉え参加、選定される。そのヒアリングの拠点として「ブンシツ」を設けるに至った。

デザインコンセプト

使い手の声を聞き、建築家の思想を伝え、市民活動の発展をもたらした「ブンシツ」による公共施設の設計手法

企画・開発の意義

公共施設の計画段階から、現地にブンシツという「活動(ナカミ)と設計(カタチ)が並走していく場所」をつくることで、活動は施設の完成前から発展していき、設計には活動をより細かく反映できる。それによって、これまでのナカミとカタチが乖離したハコモノ建築と呼ばれる公共建築とは異なる、ナカミとカタチの並走する相乗効果で、施設のみならずまちにとって活発な波及効果が及ぼされる公共建築のつくり方が展開された。

創意工夫

【フェイスブックによる設計】ナカミとカタチの並走する相乗効果をより活性化するために、日々の設計プロセスはフェイスブックページで公開され、コメント機能を用いフラットな立場で対話を重ねながら設計は進められた。【大工教室】施設の完成後も利用者の手によって施設のアップデートができる仕組みを、利用者も一緒に検討し実際に試作品をつくる活動がブンシツで展開された。【泥団子づくり】老若男女たくさんの人が、実際に施設を「作る側」としても関われるよう、新しい施設に泥団子を積み重ねた土壁が計画され、地元の土を使って泥団子を作るWSが開催された。【地産材を活用した木製建具「十日町サッシ」の開発】施設づくりを幅広い視野で捉え、地域の産業や街並みづくりに貢献できるよう、地元の有効に使われていない杉を活用してオリジナルの木製建具「十日町サッシ」を十日町の建具屋、材木屋と共同で開発し、新しい施設に数多く導入された。

デザイナーの想い

一般的に公共施設の設計は、実際の利用者となる市民ではなく、役所の人とのやり取りで物事が決まっていくことが多く、それがカタチとナカミの乖離した公共建築ができる原因の1つとなっていると考え、本計画では初期段階から対話・活動の場として現地にブンシツを設けた。そこで建物にとってのみならず、人の活動やまちにとってどうよくなるか、ということを常に念頭において、多くの人を巻き込みながら創作活動の範疇を拡大した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

新潟県十日町市
ブンシツ通信01
ブンシツ通信02
まちなかステージ応援団

審査委員の評価

プロジェクト前半のワークショップと、後半の建築設計とが、ブンシツという仕組みによってうまくつながっている点が評価できる。その結果、対象となる建築空間が生まれた後も人々の活動が継続することになっているといえよう。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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