GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
健康コミュニティ [からだの学校〜「幸せな老い方」を実現する健康コミュニティのデザイン〜]
事業主体名
京都大学
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
京都大学大学院 医学研究科 (京都府)
京都市立芸術大学 (京都府)
JA福島厚生連 白河厚生総合病院 (福島県)
受賞番号
16G151161
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

からだの学校は、超高齢社会における「幸せな老い」の実現を目標とする健康コミュニティのデザインである。東日本大震災の復興支援の一環として、2015年6月に福島県白河地域で開始した。参加者は、手帳やアプリに日々の生活習慣を記録し提出することで、健康的な生活をおくるための助言を受ける。ITを活用し蓄積されるヘルスデータは科学的に分析され、地域レベル、個人レベルの健康づくりに活用される。様々な対面ワークショップを組み合わせることで、健康コミュニティの醸成を目指す。「からだの学校」は、震災後、様々な健康課題を抱える福島県の復興を促進し、構築される新たなヘルスシステムは、他地域への展開を目指している。

プロデューサー

京都大学大学院医学研究科 福間真悟

ディレクター

京都市立芸術大学 ビジュアルデザイン研究室 辰巳明久

デザイナー

京都大学大学院医学研究科 福間真悟+京都市立芸術大学 ビジュアルデザイン研究室 辰巳明久、山本史+KEIGAN 徳田貴司+京都大学総合博物館 塩瀬隆之

詳細情報

http://www.karagaku.org/

利用開始
2015年6月
販売地域

日本国内向け

設置場所

福島県白河地域

仕様

からだ連絡帳(アプリ)は、iOS、アンドロイドで利用可能で、生活習慣記録、フィードバック、ポイント蓄積の機能を持つ。からだ連絡帳(手帳)は、高齢者が親しみやすいビジュアルデザインを持ったA5版、約200ページの手帳で、生活習慣を記録しKIOSK端末から登録可能。からだ連絡帳提出箱は、個人識別機能(フェリカ)、手帳スキャン機能、データ登録機能、フィードバック印刷機能などを持つKIOSK端末である。

受賞対象の詳細

背景

福島県では震災以前より高齢化、不健康な生活習慣、医療資源の不足など健康に関わる課題を多く抱えていた。このような状況においては、病気を治し、生物学的な寿命を延ばすことを目的にしてきた従来の医療のみでは立ち行かなくなってきている。超高齢社会において「幸せな老い」を実現するために、住民参加型の健康コミュニティが主体となりセルフケアを推進する新たなヘルスシステムの構築が必要であると考えた。

デザインコンセプト

「幸せな老い」の実現のため、住民、医療機関、行政、大学が共に支え合う健康コミュニティを創造する。

企画・開発の意義

超高齢社会を迎え、その先には人口減少社会を控えた日本では、医療に依存した既存のヘルスシステムだけでは、「幸せな老い」は実現できない。からだの学校は、「幸せな老い」を実現するために、住民の健康への意識改革と行動変容を促しながら、健康なコミュニティを形成するための仕組みを提供する。復興支援の一環として福島で構築する新たなモデルは、他地域の健康課題解決に展開することも視野に入れている。

創意工夫

地域の健康を守る拠点病院や自治体、企業、大学が有機的な連携を行い、IT(システム)とアナログ(対面)の融合によって地域に浸透する事業を目指した。からだの学校は、課外授業として拠点病院の医療者が、老いに備えるためのワークショップを行い、自治体が行っている健診など保健事業とも連携した。高齢者も参加しやすいコミュニティとするために、アプリだけで無く、紙の手帳による参加を可能にしたが、その手帳から健康行動を登録するためのKIOSK端末は、拠点病院、保健センター、地域のマーケットに設置され、健康づくりが日々の生活の中で行えるように工夫した。ロゴタイプやキャラクターなどのビジュアルコミュニケーションデザインは、親しみやすい表現を心がけた。参加する楽しさの演出として、健康行動の記録によってたまるポイント制度を導入し、地域産業のJAしらかわの協賛で、ポイントが特産品と交換できる仕組みになっている。

デザイナーの想い

からだの学校は、参加者に、食事、運動、睡眠などの行動変容を促す。ともすれば行動変容の道程は孤独を伴うが、からだの学校は、その孤独な道程を、家族、医療者、行政、大学等参加者全員で支え合うデザインとなっている。健康を中心に置いた地域が支え合うコミュニテイの実現は、少子高齢化時代の日本全国で必須である。そのモデルを福島で実現し、全国に広げていきたい。これがこのプロジェクトに参加する我々全員の願いである。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

白河厚生総合病院

審査委員の評価

これからの社会にとって、重要なしくみ。地域の方々の健康データを収集することで、地域の健康課題の特徴をとらえ、対策を立てることができる、というところにも可能性を感じた。紙でも、アプリでもできる、という点も実用性が考えられている。どこまで広がっていくか、今後に期待したい。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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