GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
障がい者福祉施設 [GIVE&GIFT cafe]
事業主体名
特定非営利活動法人チュラキューブ
分類
ビジネスモデル
受賞企業
特定非営利活動法人チュラキューブ (大阪府)
受賞番号
16G151158
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「障がい者の給料は全国平均でも月に15,000円くらいしかない」。その悲しい事実を少しでも改善させるため、数多くのビジネスマンが働き、「必ず美味しいランチを食べていく」という風土を備えた大阪・淀屋橋の町に、2014年9月に障がい者福祉施設を併設したランチカフェをオープン。福祉施設というと郊外に作られることが多いのですが、あえて都心に作ることによって、障がい者だけでなく、施設で働くスタッフ、淀屋橋の地域で働くビジネスマンたちへ、たくさんの気づきを生み出すことができました。障がい者へ支払う工賃は、今では全国平均、もしくは倍近くにまで増え、オープンから一年半で20名を超える障がい者が通っています。

プロデューサー

特定非営利活動法人チュラキューブ 中川 悠

ディレクター

特定非営利活動法人チュラキューブ 片上 雅奈子

デザイナー

特定非営利活動法人チュラキューブ 中川 悠、西村 愛美

詳細情報

http://chura-cube.com

利用開始
2014年9月25日
販売地域

日本国内向け

設置場所

大阪市中央区淡路町2-5-11 小西酒店ビル

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

商人の町・船場で150年続いた「小西酒店」の跡地を利用。「過去と今」「みんなでつくる」をテーマに。

背景

障がい者福祉施設(B型)が障がい者に払う賃金は全国平均で月額約14,500円。大阪府は全国ワーストワンで約10,300円でした。また、多くの福祉施設で作っているクッキーやパン、木工品などはなかなか売れない現実も目の前にある。もし、ビジネスに取り組むのであれば、商品力やコンセプトが必要では?購買者が大勢いる場所はどこ?そんな悩みを解決できるのはオフィス街ではないかと思い、プロジェクトが始動しました。

デザイナーの想い

都市型の福祉施設だからこそ伝えられることとして、障がい者・支援員・社会の「3方よし」を目指しました。障がい者に対しては、「オフィス街で働くに慣れる」など、一般就職をイメージした就労環境づくりを。支援員に対しては、「お客さまを意識した行動の実践」など、福祉だけじゃない多様な視点や柔軟な発想の獲得を。社会にとっては、「福祉を前面に出さないカフェの運営」など、福祉の壁を意識させない障がい者理解の促進に。

企画・開発の意義

商人が集い賑わいを見せた船場で「みんなでつくる」障がい者福祉施設。福祉に興味がある人、興味がない人もゴチャマゼにして、空間を作っていきました。酒屋が残した家具を使い、看板などの内装を一部残したリノベーション。ペンキはイベントとして参加者と塗り、天井は学生たちと一緒に剥いでいきました。今ではそこで出会った人たちが応援者になり、風通しのいい福祉の存在をたくさんの人に伝えてくれています。

創意工夫

オフィス街の中に福祉があることは、「働く力」を身に付けたいと願う障がい者にとってたくさんのメリットがありました。例えば、職場に電車に乗って通勤することが将来的な就労への訓練になったり、ランチタイムは平日の12時から13時に集中するので、平日の夕方や土日は体と心を休めることが可能になったり。ビジネスマンの背中越しに、自分たちが将来的に働く姿をイメージしながら施設に通うことは、障がい者の就労意欲を大きく高めてくれました。そして何より、カフェを利用してくださるほとんどのお客様が、障がい者福祉カフェとは知らないまま利用できるような演出に。その中でも、お店のファンになってくださった方が「ここって、福祉の店だったんだ」「知り合いにも存在を教えてあげたい」と動き出し、障がいのあるお子さんを持つ親御さんも「子どもの将来を考えて、こんな街で働かせたい」と応援をしてくれる、嬉しいご縁に囲まれています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大阪市中央区淡路町2-5-11 小西酒店ビル
特定非営利活動法人チュラキューブ
メビック扇町 「編集力」で社会課題を解決に向ける“イシューキュレーター”
NHKバリバラ 作業所新時代①

審査委員の評価

1階は健常者が働くカフェで、2階の調理場で障がい者が働き、3階はこの事業を運営するデザイン会社の事務所となっている。①広くデザインを都心部で障がい者が働く場を創出し、障がい者が社会に積極的に出て行く環境を整えること、②全国平均14500円(月額)の就労B型の極めて低い賃金を改善する持続性の高い試みであること、③都心に店を構えることでこうした課題が山積みされている障がい者への労働への理解を深める拠点になっていることを評価した。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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