GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地域雇用・地域活性 プロジェクト [トットリターン]
事業主体名
株式会社一条工務店山陰
分類
産業向けの社会貢献
受賞企業
株式会社一条工務店山陰 (鳥取県)
受賞番号
16G151149
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

鳥取では大学進学者が毎年約3000名しかいません。うち8割が県外に進学します。(総務省データより算出)。鳥取の過疎化を食い止めるために、鳥取出身で県外に進学した学生を就活時に呼び戻すプロジェクト『トットリターン』を発足。学生の大半が関西に進学しているため、大阪・京都より無料で帰省できるバスを運行。2011年から5年間運行しています。その他、就活時期に大阪駅前の会議室で就職イベントを開催。「鳥取で就職する」という視点を広めています。同プロジェクトのイベント告知、活動報告、バス乗車受付などを目的にトットリターンサイトを立ち上げ。同サイトを軸に広報及びプロジェクトブランディングを展開しています。

プロデューサー

株式会社リクルートコミュニケーションズ 鈴木伸高、井澤佑介

ディレクター

株式会社エビスエビス 福田健太

デザイナー

株式会社リクルートコミュニケーションズ 鈴木伸高、井澤佑介+株式会社エビスエビス 福田健太+株式会社2gram 西ノ園康成

左)井澤佑介 中央)福田健太 右)西ノ園康成

詳細情報

http://tottoreturn.com/

利用開始
2011年12月1日
販売地域

日本国内向け

仕様

鳥取県外に進学した学生に対して、就活時期に鳥取県内企業への就職を視野に入れてもらうプロジェクト。 具体的には同窓会気分で参加できる無料帰省バスの運行。県外で生活する学生に名産品を送る仕送り支援。県外に進学し、今、鳥取県で活躍する人を紹介する地域共生パンフレット作成・配布。地元サッカー球団の情報提供など、鳥取県外にいながら鳥取の情報を知り、鳥取の人とコミュニケーションをとることのできるサイトを構築。

受賞対象の詳細

背景

鳥取県は推計人口が日本で最も少ない県です。また、日本で唯一、明治35年に行われた第一回国勢調査時よりも人口が減少した県でもあります。その根本は若者の8割近くが進学を機に、他府県に出て行くことにありました。そこで、就職活動を機に、都会に出て行った鳥取出身学生に、帰省、及び、故郷での就職をしてもらえよう、情報発信や各種イベントを行う、トットリターンプロジェクトを発足しました。

デザインコンセプト

過疎という危機感を訴求するのではなく、ポジティブに鳥取に触れてもらうためにポップに。

企画・開発の意義

鳥取出身で県外に進学した学生の多くはそのまま都会に就職します。それは鳥取=田舎、だから働く会社がないというイメージが強く、就活の際に鳥取という選択肢が浮かばないという心理背景があるためでした。そこでまず、鳥取出身学生に「鳥取を思い出す」「鳥取に再度触れる」という機会の創出を行うことに。その後、就活時に一人でも多く鳥取の企業に就職し、地域産業の継承者となってくれることを目指しています。

創意工夫

県外に進学した学生といかに接点を持ち、鳥取を意識してもらうかに注力しました。就職は人生の大きな岐路。ふわふわとした情報やデザインだけで興味を持っても、意思決定までは繋がらない。つまり単なる情報サイトではなく、直接話す機会が増える取り組みが必要と考えました。この考えに基づき「無料帰省バス」や「一人暮らしの学生に名産品を無料で仕送りとして送る」という現実的メリットの多い企画を実施することにしました。これらの企画を通じて接点を持った学生に、実際に県外に進学し、その後、県内に就職した人たちの冊子を配布。「鳥取で働くこと」への理解を深めてもらいました。また、就職サイト「リクナビ」にプロジェクト幹事の一条工務店山陰に採用広告を出稿してもらい、就職を希望する学生たちのエントリー窓口も用意しました。見た目はポップに。しかし、より現実的に県外学生との直接接点を持つコミュニケーションデザインを行いました。

デザイナーの想い

都心部で働く=充実した日々を送る幸せ。田舎で働く=のびのび暮らす幸せ。それは、既成概念だと思う。就活という人生を真剣に見つめる時期に、自分の生き方を広い視野で見つめてほしい。そして、自分の生まれ育った街の魅力を再発見し「ここで生きることが幸せ」と腹落ちした上で帰省してくれる人を一人でも多くしたい。都会に負けたとか、そういう理由ではなく、もっとポジティブに鳥取で働くことを捉えてもらいたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

トットリターン

審査委員の評価

多くの人材が流出していく鳥取県において、県外に就職した学生を呼び戻すための仕組みである。本来、行政がやってもおかしくないプロジェクトだが、一条工務店という民間の事業者が広告代理店と組んで実施していることがユニーク。当然、自社への採用もなされているが、必ずしもそれに囚われず、全体としては鳥取において一人でも多くの学生が就職することをめざしており、人口が現象する地域への貢献という点でも評価できる。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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