GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
駅 [京王線 高尾山口駅]
事業主体名
京王電鉄株式会社
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
京王電鉄株式会社 (東京都)
受賞番号
16G110973
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京の西の聖地、高尾山の最寄駅、京王線高尾山口の駅を、木でできた大屋根を用いて、全面的に改修いたしました。ダイナミックな木の大屋根は、日常の世界と聖地との結界であり、鉄道という近代のインフラと、大自然との間のボーダーとしても機能しています。 駅のホームも木を用いてリ・デザインし、高尾山の行灯からヒントを得た照明器具から発する暖かな光が、来訪者を別世界へと導いてゆきます。

デザイナー

隈研吾建築都市設計事務所+京王建設株式会社

写真クレジット:The Courier

竣工
2015年4月24日
販売地域

日本国内向け

設置場所

京王線高尾山口駅

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

高尾山の持つ多彩な魅力を、木材の多彩な仕上げにより表現し「わくわくする雰囲気」を持った駅としました。

背景

高尾山口駅前に計画されていた日帰り温浴施設開業に合わせ、高尾山口駅のリニューアル工事を含む駅周辺整備を実施することになり、建築家隈研吾氏に依頼をしたことからプロジェクトがスタートいたしました。 日本を代表する建築家の隈 研吾氏のデザインにより、来訪されるお客様の印象に残る「高尾山の玄関口としてふさわしい“観光地らしい”“わくわくする”雰囲気をもった」駅舎へと生まれ変わりました。

デザイナーの想い

薬王院は山岳信仰の聖地である高尾山の中心というべき場所です。実際に訪れて強く感じたのは、薬王院の歴史・文化を継承し、この地域に流れていた時間を継承したいという強い思いでした。 「大和張り」「羽目板張り」「小端立て張り」「千本格子」という多様な表情を持った木組みによって、高尾山の多様な魅力を表現しています。各所に散りばめられた高尾山の歴史と文化を感じていただきたいです。

企画・開発の意義

地域の人々の生活に寄り添ってきた案内川と駅舎をつなぐことで、地元に密着した高尾山口ならではの駅を目指しました。木組み屋根でつながった親水広場に人々を集めることで駅周辺の活性化もねらっています。また、多摩産杉材を使うなど建築の「地産池消」を実践。木材の持つあたたかみを感じてもらいながら、建物と周辺環境をなじませることで利用者の方々に親しみを持っていただければ、と思います。

創意工夫

1.高尾の歴史の継承 ・高尾山薬王院のダイナミックな意匠を継承することで「高尾山らしい」駅舎の顔を生み出しました。 ・地元の民家で使用されていた建具を駅舎の内装に再利用することで、高尾の歴史がいたるところに感じられるようにしました。 ・高尾山薬王院の参道に配された行灯にヒントを得て、駅ホームがやさしい光に満ちた玄関口となるように照明器具の計画をしました。 2.駅舎と案内川をつなぐ木組み ・木組みの軒により、案内川と駅舎を連続させることで駅が周辺の環境になじみ、人々に親しまれやすい場所となるようにしました。 3.ぬくもりを生む地元木材 ・東京都指定天然記念物である「高尾山のスギ並木」にちなみ、多摩産杉材等の木材を豊富に使用することであたたかみを感じさせる内装としました。駅の中に入った瞬間に木の香りに包まれるのを感じることが出来ます。

仕様

所在地:八王子市高尾町2241  工事種別:増築 用途地域地区:第一種低層住居専用 建ぺい率:実効21.09%<制限40% 容積率◎実効22.0%<制限80% 構造◎既存駅舎:RC造 大屋根:S造  敷地面積◎2815㎡ 建築面積◎593㎡ 床面積:618.74㎡ 工期:2014/10〜2015/4 外壁:アセチル化木材、内壁:ラミナムタイル  床:コルゲートブロック  天井:杉(一部多摩産材)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京王線高尾山口駅

審査委員の評価

登山客で賑わう高尾山口の駅を、木をふんだんに用いて改修した計画である。日本において駅は、多くが商業施設と合体した駅ビルになってしまっている中で、ここでは大きな屋根が人を迎え入れる空間を生み出していて心地よい。さらに木材を大屋根のみならずホームや照明器具にまで展開し、高尾山という大自然へのゲートとしても相応しい佇まいとなっている。駅は人と街、街と自然など、様々な場所や人の結節点であることを改めて感じさせてくれる。

担当審査委員| 山梨 知彦   千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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