GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン特別賞[地域づくり]

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受賞対象名
地域共生型商業施設 [コミュニティステーション東小金井]
事業主体名
株式会社JR中央ラインモール
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社JR中央ラインモール (東京都)
株式会社リライト (東京都)
受賞番号
16G110922
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

コミュニティステーション東小金井は、中央線連続立体交差事業によって生まれた高架下スペースに開業した地域共生型商業施設。2009年より地元小金井の作り手が毎月定期的に開催している「はけのおいしい朝市」メンバー5組による、ものづくりの想いや背景を伝える「atelier tempo(アトリエテンポ)」を中核に、物販、飲食店、フリーペーパーライブラリ、イベントスペースなどによって構成される。広場では、定期的に入居者が主体となったマルシェ「家族の文化祭」を開催。地元の作り手30組以上を巻き込み、企画から運営までを自主的に行う体制を構築することで、取り組みの持続性を高めている。

プロデューサー

株式会社JR中央ラインモール 前代表取締役 鈴木幹雄、代表取締役 大澤実紀

ディレクター

リライト_GROUP 籾山真人/リライト_C 酒井博基

デザイナー

リライト_D+日本大学理工学部 古澤大輔/リライト_D 黒川泰孝、福田章、津賀洋輔、許光範、三浦匠平

rewrite_GROUP

詳細情報

https://d.re-write.co.jp/works/20141031/

利用開始
2014年10月31日
設置場所

東京都小金井市梶野町5-10-58

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

地域に暮らし、地域で営む。地域の人たちが主役になってみんなでつくる地域共創型の商業施設。

背景

中央線が街を南北に分断する状況を解消すべく、2010年11月に高架化工事が完了。中長期的な沿線価値向上を目指して、2012年より周辺の隠れた名所や名店を紹介する「エリアマガジン ののわ」の制作を行い沿線の魅力を発信、また様々なイベントを通じて地域活動の支援を行ってきた。こうした取り組みを通じて新たに生まれつつあるコミュニティの受け皿として、地域とのさらなる連携を目的とした同施設を企画した。

デザイナーの想い

郊外の高架下という遊休地に対し、白いフレームを設置することで建物との間に店舗の賑わいが溢れるような路地状の空地、また敷地中央には地域と連携した様々なイベントが催される大きな広場など、様々な「余剰」を設えた。これらの「余剰」によって、高架下は様々な地域活動を受け入れるパブリックスペースとなり、公共的性質を兼ね備え地域に根差す、新しい商業施設像を目指した。

企画・開発の意義

低い費用負担で、誰でも使えるという前提が、従来のコミュニティをテーマにしたスペースを、閉鎖的かつ魅力のないチープな空間にしてしまっていた。賑わいある場所には商いが生まれ、商いのある場所には豊かな空間をつくる原資が生まれる。我々は、民間が運営する新しいパブリックスペースとして、地元の小規模事業者が入居できる、“小商い”をテーマにした施設を企画。地域の魅力を発信できる、持続可能な場づくりを目指した。

創意工夫

高架下を含む駅型商業開発の多くは、その開発事業費を捻出するため、高い賃料設定にせざるを得ず、ナショナルチェーンを中心とする店舗構成となってしまう。そこで、地元の人たちが主役になってつくる、これまでにない地域共創型の商業施設を目指すために、設計者や運営担当者が企画段階からプロジェクトに参画。企画から設計・監理、リーシングまで一体的にプロジェクトに関与することで、地元の小規模事業者(個人事業主を含む)にも入居してもらえるスキームを実現した。小規模店舗区画については、企画者によるサブリースとすることで、開業後も主体的に運営に関与できる体制を整え、事業主とテナントとの間の円滑なコミュニケーションを担保している。また、開業以降定期的に広場を活用した地域連携イベント(家族の文化祭)を開催することで、施設に出店するテナントのみならず、周辺の小規模事業者を巻き込んだ新たなコミュニティが形成されている。

仕様

建物は海洋コンテナのモジュールで統一した20ft型コンテナ40個で構成している。構造は鉄骨造の純ラーメン構造。フレームファサードは、スチールの無垢材で構成した。 敷地面積 約1,640㎡、施設延床面積 約520㎡、構成店舗 ateliertempo(複合)、ヒガコプレイス(企画・展示スペース)、六甲山(お好み焼き)ローソン(コンビニエンスストア)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

コミュニティステーション東小金井
ヒガコプレイス
nonowa東小金井
家族の文化祭

審査委員の評価

高架下という全国,あるいは世界中に存在しつつも,未だ有効に活用されていない空間に対する解答であり,非常に規範性が高い。一方,高架下を魅力的にすることばかりに気を取られて,閉鎖的になりがちな既存の事例に対して,大胆に街に開いた空間をつくっており,ここにしかないユニークなものともなっている。また,デザイナーたちにとっては,地道な活動の集大成となっているという点も素晴らしい

担当審査委員| 山梨 知彦   千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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