GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
日本橋 榛原 [日本橋 榛原]
事業主体名
株式会社榛原
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社榛原 (東京都)
株式会社日建設計 (東京都)
株式会社オリバー (東京都)
株式会社安井建築設計事務所 (東京都)
株式会社乃村工藝社 (東京都)
受賞番号
16G110919
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

榛原は和紙舗として創業し、後の時代では計測用紙やうちわなどの商品開発を行い、その時代の技術や精神を取り込みながら、日本橋に店を構え続けてきました。その榛原の姿勢に倣い、伝統技術と現代技術を組合せ、新店舗をデザインすることを考えました。外装は瓦成型職人×煉瓦焼成職人×3Dデジタル金型加工による「3Dカワラブリック」で構成しています。内装は、手漉き和紙と千代紙、3Dデジタル加工のレリーフを組合せた構成としています。内外装に表現したパターンは榛原の伝統紋様「色硝子」をモチーフとしています。歴史ある日本橋の地に店を構え続ける榛原の伝統と老舗としての姿勢を来訪者へ感じてもらえるような工夫を施しています。

プロデューサー

株式会社榛原 中村達男

ディレクター

株式会社日建設計 奥山隆平+株式会社オリバー 稲垣雅夫+株式会社安井建築設計事務所 木村佐近

デザイナー

株式会社日建設計 寺島和義、櫻井佑+株式会社オリバー 稲垣雅夫

詳細情報

http://www.haibara.co.jp/

利用開始
2015年5月20日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

老舗の伝統を新世代へ/新世代の江戸の美

背景

榛原は1806年に東京日本橋に創業し、以降200年以上続く老舗和紙舗です。創業から200年が過ぎ、日本橋二丁目北地区再開発に伴い、新店舗が建設されることになりました。新店舗を通じて、榛原の伝統を新世代にどのように発信できるかをテーマとし、プロジェクトが開始されました。

デザイナーの想い

新店舗計画に際し、老舗の伝統と革新を表現することがテーマとなりました。千代紙文様「色硝子」は明治大正期に榛原にて独自に考案され、100年以上に渡り、様々な商品に展開されている榛原のアイデンティティの象徴でした。新世代の技術を駆使して表現された伝統文様で新店舗を包みこむことによって、街や人々に老舗の伝統と革新を発信していく工夫を施しています。

企画・開発の意義

現代の表現手法や技術を駆使し、老舗の伝統を表現することは、新世代における老舗の在り方の提案と捉えました。老舗が継承してきた伝統を現代的に表現することで、革新が感じられるようになり、老舗の社会的な位置付は再構築されます。伝統と革新を兼ね備えた老舗和紙舗は、歴史がありつつも変わりゆく東京日本橋に相応しい存在となっています。東京日本橋の老舗を通して、新世代の江戸の美を表現することができたと感じています。

創意工夫

「伝統的手工業×デジタルファブリケーション」をもとに、老舗榛原の伝統を現代的に表現しました。デジタルファブリケーションにより、「3Dカワラブリック」のベースとなる立体的な金型加工を実現しました。金型は瓦職人の手へと渡り、三河土の塊が職人の成型技術により、多面的な土の塊へと成型されます。その後に土の塊が煉瓦職人へと渡り、職人の焼成技術により、和紙のような質感と風合いを備えた濃灰色の「3Dカワラブリック」が完成しました。内装においては、越前和紙職人による大判手漉き和紙と大判千代紙の壁面展示に加え、デジタルファブリケーションによる多面体レリーフ版を各所へ施した構成としています。現代技術であるデジタルファブリケーションに多くの伝統技術を融合していくことで、表現の領域をさらに広げることができました。老舗榛原の伝統と革新を表現する上で、建築的にも伝統技術と現代技術を組み合わせた手法を取り入れました。

仕様

床面積105.3㎡ 階数 地上1階 建物高さ 7.12m天井高さ 4.65m~5m 主体構造 鉄骨造 外壁 特注テラコッタブロック

どこで購入できるか、
どこで見られるか

日本橋 榛原
日本橋 榛原

審査委員の評価

伝統のある商店の店舗が、大型の再開発に組み込まれながらも、独立した店舗となって再生されている点が興味深い。今後の伝統的な市域における、店舗の取り込み型のひな型となりえるかもしれない。外壁を構成する「3Dカワラブリック」も、職人技とデジタル技術の融合として面白いものに仕上がっているが、表層を構成するにとどまっている点が残念。

担当審査委員| 千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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