GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
蔵の改修 [綾瀬O邸 蔵リノベーションプロジェクト]
事業主体名
株式会社大室産業
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社大室産業 (東京都)
株式会社コスモスモア (東京都)
受賞番号
16G100896
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

かつて質屋として使われていた明治時代の木造蔵をリノベーションし、地域の人々の寄合や祭の休憩所などにも利用できるコミュニティスペースを併設するプライベートなオフィス(書斎)。 「蔵」という閉じられた空間を「開く」ことで、地域の人々のつながりの拠点となっている。 リノベーションに使用した素材はほぼ全てこの場所にあったものを加工・再利用しており、機能性が求められる設備や什器などは現代社会に合わせた設計とした。 壊して新しくするだけではなく、歴史を経たものを守りつつも時代に合わせた形に整えることで、建物を次の世代へと引き継ぎ、地域のコミュニティの拠点となっている。

プロデューサー

株式会社コスモスモア 中島秀樹

デザイナー

株式会社コスモスモア 山口正義、加藤由夏、中野正也

利用開始
2015年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都足立区綾瀬

仕様

明治時代に建築された木造の蔵の改修プロジェクト。約10坪、2層の限られたスペースに地域コミュニケーションの機能を付加し再生させた。主要構造部については変更なし。

受賞対象の詳細

背景

蔵のオーナーより、リタイアを機に自邸の蔵を改修したプライベートオフィスを作りたい、とのオファーがプロジェクトの始まりである。少子高齢化が進むなかで、地元の人々の交流を活性化させたいとのオーナーの想いもあり、地域に開かれたスペースを併せ持つ計画とした。 東京23区内では珍しい、明治・大正・昭和に建てられた蔵が3連に連なる姿はシンボリックなものであるため、地元の人々を巻き込んでの保存と活用を計画した。

デザインコンセプト

「蔵をひらく」事で地元の拠点として生まれ変わり、これからは地元のつながりを守ります。

企画・開発の意義

地域にとってシンボリックな存在である、歴史あるこの木造蔵はかつては質屋として使われていたものの現在は倉庫となっており、いわば非常に閉じられた空間となっていました。 今回の計画では、1に建物の機能という観点、2に街との関わりという観点の2つの側面からこの閉じられた蔵を「ひらく」というテーマを掲げ、地元の大工や職人の方との連携も取りながら、人との繋がりが生み出せるような開かれた場所づくりを行いました。

創意工夫

蔵を閉じていた大戸を移設し、下屋に大開口の窓を設ける事で庭と繋ぎました。天井もすべて取り払う事で、水平垂直に広がりのある空間の下地を作りました。 この下地をベースに、デザインに際して、「住環境」という機能的視点、「歴史」という物語的視点という2つの視点で計画を行っています。 「住環境」については、照明と空調に重点を置き、ともに既存調査から専門家に参加して頂き、この空間を生かす為にサーキュレーターやLED照明を適切に配し、躯体や素材の良さを生かした環境計画としました。 「歴史」においては、既存躯体や素材の最大限の活用する事で歴史を経たものを守りながらも、はがした天井材、眠っていた瓦、火鉢。廃材の殆どを家具や建具へ再利用する事で、現代の形として引き継ぎました。また再利用される事で各々の物語が訪れる人々の記憶にも引き継がれていく事を期待しています。

デザイナーの想い

壊して新しくするだけではなく、歴史を経たものを守りつつも時代に合わせた形に整え、建物を次の世代へと引き継ぎ、地元の人々の交流を活性化させたいとの思い。この実現は地域の交流のきっかけとして、 次世代まで使われる事を願います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都足立区綾瀬

審査委員の評価

もともと蔵はその性質上、閉鎖的な建築物であるが、構造物としての蔵の可能性を、外部に開いたデザインを施すことによって引き出し、活かした計画である。丁寧な改修の様子も評価された。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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