GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅(リノベーション) [三位一体の小さな街づくり]
事業主体名
株式会社すまいる + 株式会社リヴプラス
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社すまいる (京都府)
株式会社リヴプラス (京都府)
有限会社ランドサット (大阪府)
受賞番号
16G100887
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

京都府向日市は京都・大阪近郊のベットタウンである。高度成長期に数多く建設された間口の狭い木造住宅が、現代のライフスタイルに対応できず多くが空家となっている。そこで地元の不動産業者と工務店、そして建築家が協同し、老朽化した空家を改修によって、現代の住宅需要に即した住空間を作るプロジェクトをスタートさせた。1棟目は延床15坪ほどの間口2間の小住宅である。南向きであるが暗い室内に光を取込む工夫を凝らした改修となった。2棟目は延床24坪ほどの間口2間の住宅改修である。2階に家族が集う場所を配し、明るく開放的な住空間を計画した。プロジェクトを継続していき、その連鎖が地方都市の活性化につながると考える。

プロデューサー

株式会社すまいる 代表取締役 橋本裕介+株式会社リヴプラス 代表取締役 竹内良和+有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

ディレクター

株式会社すまいる 代表取締役 橋本裕介+株式会社リヴプラス 代表取締役 竹内良和+有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

デザイナー

有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

詳細情報

http://landsat.jp/

各利用開始日:「修理式の町家」2016年5月31日 「鶏冠井の町家」2016年6月30日
2016年6月30日
販売地域

日本国内向け

設置場所

修理式の町家:京都府向日市寺戸町,鶏冠井町の町家:京都府向日市鶏冠井町

仕様

木造地上2階建,修理式の町家:52.62㎡,鶏冠井町の町家:78.67㎡

受賞対象の詳細

背景

農地区割の影響をうけた間口の狭い宅地開発が高度経済成長時に進んだことが、結果、現代の住宅事情にそぐわない木造住宅の多くを生み出す結果となった。敷地も道路も狭く建替えも困難な環境下で、改修によって魅力的な住空間の提供が継続的に可能となれば、若者層の居住の促進につながる。そして、住民の高齢化と人口減少という昔からの既存住宅地がかかえる問題解決の一助となって、最終的に街の活性化につながると考えた。

デザインコンセプト

地元業者と建築家のチームワークによる現代の住宅需要に適した住空間を継続的に提供する改修プロジェクト

企画・開発の意義

不動産業者、工務店、建築家の共同作業が確立されれば、空家情報の提供から設計、施工、引渡しまでがスムーズとなり、効率的な住空間の提供が順次可能となる。築40年を超えた多くの木造住宅の更新は待った無しの状況であり、スピード感をもって住宅改修が可能となるチーム構築は必然であったといえる。小さな規模の改修による木造住宅は、コストも抑えられ、幅広い住宅需要に応えることができるので、地域の活性化につながる。

創意工夫

向日市は西日本で一番小さな市である。地勢も平坦で住宅密集地が多く1件の不動産事業所が市域の情報をカバーしやすい。しかし多くの不動産情報を具体的な形で活かしきれず、また消費者保護も徹底されていなかった。そこで、情報提供から中古物件の住宅診断、設計、施工、引渡しまでを一体で行えるチーム作りを行い、消費者保護も確実にした住宅改修のサービスを始めることとなった。プロジェクト1件目の「修理式の町家」は、延床15坪の小さな体積を効率よく使った明るい住宅である。サニタリーと階段室を兼用し空間効率を上げた。北側のサニタリー兼階段室はプライバシーを確保した上で可能な限りガラス張りとし、南側の採光と北側からの安定感ある明るさを住宅全体で共有している。2件目の「鶏冠井の町家」では、リビングスペースを2階に移し天井を撤去して小屋組を現しにして、古材の見える開放感ある改修特有のインテリアデザインとなった。

デザイナーの想い

1件1件は小さなプロジェクトではあるが、街の活性化までを視野に入れたプロジェクトである。大規模業者が敬遠する地元特有の小さな開発を、不動産会社、工務店、設計事務所が三位一体となるチームがスムーズに執り行う。高齢化と人口減少に直面する多くの地方都市においても参考になる事例を多く作り上げていきたいと考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

有限会社ランドサット ホームページ
株式会社リヴプラス

審査委員の評価

昨今、戸建て住宅のリノベーション事例が増えてきている。その中で、このプロジェクトはリノベーションを単発のデザインとは考えず、デザイナ−・施工者・不動産業者がチームを組み、継続的に事業を展開しようとしている点に新規性がある。リノベーションという一つ一つ違った状況に素早く対応するために、フォーマット化により効率を上げるのではなく、むしろチームワークにより「対応力」を高めるというアイデアが意義深い。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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