GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
地域開放型シェアハウス的多世代賃貸住宅 [荻窪家族レジデンス]
事業主体名
有限会社荻窪不動産
分類
住宅・住空間
受賞企業
有限会社荻窪不動産 (東京都)
有限会社連健夫建築研究室 (東京都)
株式会社ツバメアーキテクツ (東京都)
受賞番号
16G100877
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

荻窪家族レジデンスは、新しい高齢者居住を目指した地域開放型賃貸住宅であり、能動的に協働するシェアハウス的アイデアを持っています。施主の介護経験から既存には理想の施設が無いとの想いから、様々な専門家や協力者と共に、意見交換ワークショップや着工後の事前リノベーションワークショップなど参加のデザインにより、皆で作り上げてきた集合住宅です。具体的には、子育て支援や保健相談室など多様な使われ方をする集会室、ラウンジ、アトリエなど賃貸住宅にはユニークな地域開放スペースがあります。25㎡の住戸はすべて異なるプランで、仕上もバリエーションを持たせ、キッチン付居住者共用ラウンジなど、多様なニーズに応えています。

プロデューサー

有限会社荻窪不動産 瑠璃川正子

ディレクター

有限会社連健夫建築研究室 連健夫

デザイナー

有限会社連健夫建築研究室 連健夫+ツバメアーキテクツ 山道拓人、千葉元生、西川日満里

連健夫:建築設計・参加のデザイン全体統括。ツバメアーキテクツ:共有部分事前リノベーションデザイン担当

詳細情報

http://www.ogikubokazoku.org/

竣工
2015年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都杉並区荻窪4丁目24-18

仕様

敷地面積:619.21㎡、建築面積:367.23㎡、延床面積:765.10㎡、階数:地上3階、構造:鉄筋コンクリート造

受賞対象の詳細

背景

施主のご両親の介護経験から、既存には能動的活動ができる施設がない、自分で創るしかないとの想いがきっかけです。勉強会への参加や専門家とのミーティングから多世代居住で地域との繋がりの中で共助すること、そのため共助するシェアの考えが「百人力サロン」のコンセプトに繋がりました。保健相談室や子育て支援という公的サービスを私的な場でインフォーマルな形で行うことが自然で無理のない活動であるとして取り入れました。

デザインコンセプト

新しい高齢者居住としての地域開放型多世代シェアハウス的賃貸住宅のための参加のデザインと百人力サロン

企画・開発の意義

新しい高齢者居住のあり方として、能動的な生活ができる住宅が、参加のデザインによって実現しました。このプロセスに関わった人の繋がりによって保健相談室、子育て支援、百人力サロンなど活発な運営が行われています。ここでの様々なイベントにより居住者、協力者、地域住民、学生の交流が生まれています。この活動を支える保健、医療、福祉、建築、コミュニティー、まちづくりなど多様な専門家に繋がりと連携が生まれました。

創意工夫

施主の理想を参加のデザインにより具体化しました。設計プロセスへの参加では、デザインのヒントを得るべく施主にコラージュを作ってもらいました。案を練るべく、施主や協力者が参加して意見交換ワークショップをしました。着工後は、共用部を使いやすくすべく事前リノベーションワークショップを実施しました。施工では塗装やウッドデッキづくりワークショップを実施し、皆で作ったという意識が生まれました。具体的デザインの特徴は、1階部分に地域開放スペースとして集会室、ラウンジ、アトリエを配しアクセスしやすくすると共にウッドデッキやテラスを設け、外と中を連続的に使えるようにした点、2階に居住者共用スペースとしてキッチン付ラウンジを設け、吹抜けとしトップライトには貯留雨水を散水し、冷房負荷を軽減し省エネを図った点です。多様なテナントの嗜好に対応すべく25㎡の住戸はすべて異なるプランとし仕上にも多様性を持たせました。

デザイナーの想い

利用者が自ら工夫する機会や余地を残したデザインをしました。ラウンジの棚や階段の棚をマイ書棚としたこと、外壁にタイルを貼るスペースを残すなど、利用者の創意工夫が生まれることを期待しています。一部の住戸は仕上無しとし、テナントの希望で自由に仕上を選べるようにしています。各住戸にはシャワー室を設け、3階に共用の展望風呂を設けています。時間に分けて利用することにより会話の機会となっています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都杉並区荻窪4丁目24-18
荻窪家族プロジェクト
荻窪家族のfacebookページ
連健夫建築研究室・荻窪家族レジデンス

審査委員の評価

本件は地域開放を想定した多世代シェアハウスを、参加のデザインにより実現するという、現代において意義深い要素がたっぷりと詰まった、チャレンジングなプロジェクトである。高齢者が能動的に生活できる場所をつくりたい、ということからスタートし、最終的に多世代のための地域に開かれた場に行き着いた点も、非常に示唆的である。これからの日本に必要な、新しいビルディングタイプと呼べるデザインである。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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