GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [15WINDOWS―池田山の集合住宅]
事業主体名
A&M STARBOARD
分類
住宅・住空間
受賞企業
東京工芸大学 工学部建築学科 八尾廣研究室 (神奈川県)
株式会社遠藤克彦建築研究所 (東京都)
room-n アーキテクツ 一級建築士事務所 (神奈川県)
受賞番号
16G100859
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京の穏やかな住宅地に建つオーナー住戸付き集合住宅である。1、2階に120m2、90m2クラスの賃貸住戸4戸、3階(一部1、2階)にオーナー住戸を配置するシンプルな構成である。全体をRC外断熱の吹き付け仕上げのチャコールグレイによって包み、落ち着いた佇まいとし、ファサードに穿たれた各階5つ、合計15のステンレスで枠取られた開口部を街との接点としてデザインした。開口部の奥に配置された、内部、外部、半外部の空間に加え、表情のある門扉、シルバーのパネル、杉板打ち放しの白いコンクリート面、水周りを包むタモ材の壁面、設計者の選定したカーテン等が住まい手の共同性と多様性を街に表出することを意図した。

プロデューサー

東京工芸大学工学部建築学科 八尾廣+遠藤克彦建築研究所 遠藤克彦+room-nアーキテクツ 近藤尚弘

ディレクター

東京工芸大学工学部建築学科 八尾廣、遠藤克彦建築研究所 遠藤克彦、room-nアーキテクツ 近藤尚弘

デザイナー

東京工芸大学工学部建築学科 八尾廣、遠藤克彦建築研究所 遠藤克彦、room-nアーキテクツ 近藤尚弘

詳細情報

http://www.j4f.com/eaa/index.html?page=catalog&id=2308

利用開始
2015年5月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都品川区

仕様

主な用途:共同住宅(住戸数:5(一部オーナー住宅)) 規模:地上3階、敷地面積:497.16m2、建築面積:284.25m2、延床面積:735.90m2、最高高さ:9.34m 構造:鉄筋コンクリート造

受賞対象の詳細

背景

高級賃貸住宅は、住み手のセキュリティー意識が高く、ともすると閉鎖的になり街と隔絶されてしまう傾向にあるが、この集合住宅では開口部を街との接点、住み手と街との距離感の調整装置としてとらえ、全ての開口部を床までオープンな掃き出し窓とし、住まい手による調整により建物内の暮らしの様子が通りに対して滲み出るよう意識した。各住戸内部に回遊動線をつくり、心理的に風通しの良い間取りとして、街との距離感を近づけた。

デザインコンセプト

住まい手の共同性と多様性を表出する15の窓をもつ集合住宅

企画・開発の意義

高級賃貸住宅はセキュリティーのため閉鎖的になりがちであり、必ずしも豊かな佇まいを持てない傾向にある。この集合住宅はシンプルで親しみの持てる構成の中に、ファサードに穿たれる「窓」をあえて床までの大きな開口部としてステンレスで縁取り、その奥に見える内外の空間や素材感のある壁、様々な色のカーテン等を用意した。このことにより、住民に街とプライベートな生活との関係を意識してもらうことを狙っている。

創意工夫

賃貸住戸とオーナー住戸のファサードにあえて差をつけず、落ち着いたチャコールグレイの仕上げで包み込み、その上で、そこに配置される開口部を床までの大きな開口部として全てシャープで煌めきのあるステンレス面で縁取っている。開口部の仕様を共通化することで、その奥にある空間や素材感、生活の多様性を無意識に感じさせる工夫をしている。さらに、開口部を床までとしたことで内部の住民は通りからの視線を意識して植栽を窓辺に置いたりして工夫をせざるを得ない。基本的に大きく街と接続する開口部を持つことで、明るく快適な住空間を確保しつつ、住民に街との関係において工夫を促すことにより、結果として住民の生活が街に対して滲み出し、集合住宅としての共同性や多様性を建物が纏うこととなり、豊かさが創出されると考えた。

デザイナーの想い

日本における集合住宅のデザインは難しい。一つには複数の家族が集まり住む集合住宅において、必ずしも住民どうしが関係を持つことを(特に都市部では)望んでいないこと、都市における公共的空間と集合住宅の関係に対する意識が育っていないことがある。そのような中でも、たとえプライバシーを重視する賃料の高い集合住宅においても、住民の生活の多様性や豊さ、価値観が街との関係を何らかの形で結んでほしいという思いがある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

池田山の集合住宅

審査委員の評価

舞台のセットを思わせるようなユニークなファサードの集合住宅。道路から充分に取ったセットバックとオープンな掃き出し窓によって、集合住宅にありがちな閉塞感を打破している。一見不規則なように見える窓割りも、集合住宅としての多様性を創出している。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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