受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
木造賃貸アパート
ニュースタンダード(ブリック)
分類タグ
住宅
事業主体名
株式会社シノケングループ
受賞番号
16G100836
受賞対象の詳細
本計画は全国的に展開する木造賃貸アパート事業における、新しいワンルームユニットの試みである。 22㎡程の大きさのワンルーム空間を水廻り(CH=2100)、ROOM(CH=3000)、ロフト(CH=1400)と大きさの異なる3つのユニットに分節し、段差を持ちながらそれらを交互に組み合わせることで全体が構成される。3つの空間を行き来しながら生活するようなイメージは、多様な住まい方を可能とし、豊かな暮らしを実現する。
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プロデューサー
株式会社シノケングループ 代表取締役社長 篠原 英明
ディレクター
株式会社シノケングループ 代表取締役社長 篠原 英明
デザイナー
株式会社シノケンハーモニー+AIUEO STUDIO 株式会社 佐々木 純也+ito.+伊藤教司建築設計事務所 伊藤 教司+大森真樹建築設計事務所 大森 真樹

佐々木純也+伊藤教司+大森真樹
詳細情報
発売予定
2016/08
価格
60,000,000円 〜 100,000,000円
販売地域
国内
設置場所
福岡、首都圏、大阪、名古屋、仙台
背景
従来のワンルーム賃貸アパートは、その事業性から敷地に出来るだけ多くの戸数を詰め込んだような計画がゆえに、住空間は22㎡程のスペースに生活に必要なアイテムでいっぱいになり、その隙間で暮らすような窮屈さがある。 生活に必要な道具や、住宅設備にあふれた空間を整理することで、新たなライフスタイルが生まれるのではないかという想いから計画が始まった。
経緯とその成果
小さなユニットを交互につなぎ合わせてできる、組み合わせ(結合)の”ワンルーム”住戸
デザイナーの想い
空間をユニット化することが目的ではなく、それにより生まれる生活の多様性に期待している。 画一的な賃貸アパートではなく、そこに住んでみたくなる空間を建築的に提示し、生活の喜びや楽しみへと繋がればと考えている。
企画・開発の意義
賃貸アパート事業における展開の観点から、物件ごとに敷地や環境に合わせた計画が求められるが、ユニットに分節し設備空間・住空間といった形に整理することは、空間を一定の質に担保し、その組み合わせによる多様な計画を可能とする。 組み合わせによる配置の自由度があがることで、採光や通風、プライベート性などといった、従来型アパートでは得がたい内部空間の豊かさを実現する。
創意工夫
水廻りなどの設備機器をまとめたユニット、住み手の持ち物でカスタマイズされる天井が高いがらんどうのユニット、水廻りの上部に付加的に設けられるロフトユニットと、成形された3つのユニットは、内部の環境やプライベート性などを調整しながら、回転したり、ずれたり、空地をつくったりしながら交互に組み合わせて全体が構成される。 スタディの過程でたまたま空地が現れたり、ユニット間に思いがけない関係が生まれたりすることもあるが、配置された空間はそのまま立面として立ち上がり、特徴的な立面をつくりだす。 ワンルームという限られた空間であることに着目し、個と全体がダイレクトに直結するようなつくり方は、展開されるであろうシリーズ性を持ちつつも、敷地の特性や環境に合わせて、個性あるものになってほしいという意図から生まれた。
仕様
木造賃貸アパートシリーズ商品
どこで購入できるか、
どこで見られるか
株式会社シノケンハーモニー
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
手塚 由比石川 初長坂 常日野 雅司松村 秀一Gary Chang
評価コメント
この集合住宅は空間構成とその配列という、建築における長年のテーマを扱ったプロジェクトである。そのスタディの中で、デザインの偶発性を許容することにより空間的な発見を狙うという、非常に高度なデザインに挑戦していると感じられる。そのプロセスを示す表現も美しく、建築そのものというよりは、その作り方のシステムをデザインした提案ということができる。
