GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [弥富ヶ丘の家]
事業主体名
TSCアーキテクツ 田中義彰
分類
住宅・住空間
受賞企業
TSCアーキテクツ (愛知県)
受賞番号
16G100784
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

街と住まい手が積極的に緑と関係性を持った住宅を提案したいと考えた。視界が開ける方向に建物を開き、視線が空や緑へと伸びていく計画とした。リビングは建具が完全にフルオープンとなり、北庭と南庭が一体化し緑を感じる空間となっている。2階バルコニーにはランダムに配置した緑化プランターをつくり、住人は手前の緑・屋上緑化の緑・借景の緑へと視線が伸びる緑のレイヤーを感じる事が出来る。緑化プランターは全て自動灌水でまかなわれ、打ち水効果も得られ、日除けやプライバシー確保にも寄与している。またバーチカルな繋がりを持った植栽帯がこの住宅にも地域にも良好な環境をつくっている。

プロデューサー

TSCアーキテクツ 田中義彰

ディレクター

TSCアーキテクツ 田中義彰

デザイナー

TSCアーキテクツ 田中義彰

田中義彰 TSCアーキテクツ

詳細情報

http://www.tsc-a.com/workshouse/pg152.html

利用開始
2016年1月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県

仕様

鉄骨造一部鉄筋コンクリート造 地上2階地下1階建て 外断熱仕様・木製トリプルガラスサッシ 国土交通省省エネ住宅ポイント取得済

受賞対象の詳細

背景

この住宅の南側にはマンションが建っており、施主はプライバシーの確保を望んでいた。先ずは建物を視界が開ける方向に「く」の字に折り、ダイレクトな視線を避けた。更に開放的な方法で適度な目隠しとなる方法を検討し、上下左右に18個のスチール製グリーンプランターを袖壁に吊るすことで目隠し・日除けの役割だけでなく緑の彩りを感じながら暮らせる方法を考えた。

デザインコンセプト

平面的にも立体的にも緑が連なり、住人にとっても街にとっても良好な環境を作り出している住宅。

企画・開発の意義

住人と街が緑と積極的に関わる住宅を考えた。街からこの住宅を見ると緑化駐車場、その少し上に屋上庭園が見え、2階バルコニーのプランターグリーンへとバーチカルな緑の連なりを感じる事が出来る。2階の室内からはプランターの緑・屋上庭園・借景の緑へと緑のレイヤーが重なって見える。住人はどこに居ても緑を身近に感じ、気持ちの良い空間で暮らすことができ、街にとっても立体的に繋がった緑となり良好な環境となっている。

創意工夫

緑の配置の仕方に工夫をしている。低い位置にある緑化駐車場、次に地階駐車場の上に設けた屋上庭園、そして2階バルコニーにランダムに配置したプランターと平面的だけでなく立体的にも緑が繋がっていくように考えた。また、2階バルコニーに配置した大小18個のスチール製プランター(リン酸メッキ処理)は、真夏の日射を遮るとともにプライバシーを守るように考えている。すべてのプランターは自動灌水システムを備えており、施主の負担を減らすとともに、夏には打ち水効果で各室に涼風を運んでいく。このプランターにより見える景色が近景の緑、遠景の緑と重なっていく。

デザイナーの想い

都市部の住宅においても、積極的に緑と関わるような生活をしてほしいと考えている。建築が緑を「纏う」には、防水・耐根などの技術的な解決が必要となってくるが、今回バルコニーに上下左右ランダムに設けたスチールプランターを散りばめて緑化する方法は、防水的な心配もなく部屋の手前に木漏れ日を作り、目隠しにもなり、涼風も届けてくれる。このような方法で建築が緑を纏う事は街を豊かにしていく一つの可能性であると考える。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

TSCアーキテクツ
弥富ヶ丘の家

審査委員の評価

昨今、ファサードデザインとして緑化を用いる建築が増えている。しかしそれらの中には、いわゆる「装置」のように植物を扱い、景観やデザインの向上に繋がっていないケースも散見される。この住宅は同じように「緑化」をデザインテーマに扱っていながら、けして装置的な印象がない。まるでずっと昔からそこに建っていたかのような、佇まいの風格がある。植物と建築の、デザインにおける融合を感じさせる提案である。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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