GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン特別賞[ものづくり]

受賞対象名
地下式消火栓 [ステンレス製弁体収納式地下式消火栓 サスキャメル]
事業主体名
清水工業株式会社
分類
業務用公共機器・設備
受賞企業
清水工業株式会社 (滋賀県)
受賞番号
16G090759
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

消火作業に必要な水を消防車等に供給するために水道配管(消火栓マンホール内)に設置される消防用機器です。弁体がふた部分に収納される新構造によりコンパクトでも水の流れが良く流量を確保します。主要部品の全てに耐食性の高いステンレス材を採用することで錆や腐食の発生を抑え、弁体には塩素に強い新配合のゴムを採用することでライフサイクルを伸ばし、最小限の維持管理で長年安心して使用していただけます。管内の空気管理をすることで大切な配管を守る空気弁付・排気弁付やデータロガーによる管路の情報収集等への活用を想定した多目的コック付、応急給水栓等のラインアップ・オプションと合わせ地域の消防・水道・防災を支えます。

プロデューサー

清水工業株式会社 代表取締役社長 清水 康裕

ディレクター

清水工業株式会社 技術開発室 室長 有田 宜司

デザイナー

清水工業株式会社 技術開発室 室長 有田 宜司

詳細情報

http://shimizukogyo.co.jp/?cat=5

発売
2016年4月
価格

76,000 ~ 167,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

水道配管(消火栓マンホール内)

仕様

【標準】寸法:W295mm×H250mm×D211mm 重量:約12kg、【急速空気弁付】寸法:W367mm×H260mm×D211mm 重量:約16kg、【排気弁付】寸法:W330mm×H250mm×D211mm 重量:約14kg、【多目的ボールコック付】寸法:W331mm×H250mm×D211mm 重量:約14kg、規格: 日本水道協会規格準拠品

受賞対象の詳細

背景

近年、設置から20年以上経過した地下式消火栓の本体やボルト・ナットの腐食による重大な破損事故が全国各地で急増しています。水道の事故は周辺の道路や家屋等に損害を与える危険なもので、その際、地域社会への影響は免れません。しかし水道配管に使われる消火栓は主に地下に設置しているためメンテナンスが難しいことから、操作性や機能性はもちろん、耐久性・耐食性が高く、強度的に優れた製品が常に求められています。

デザインコンセプト

確実な作動が必要な消防機器としての基本性能と水道の管路運営、防災活動への活用も想定した機能性・拡張性

企画・開発の意義

安全な操作性、軽量化による省資源化と耐震性の向上、製品の長寿命化による維持管理費用の削減や重大事故の防止を追求しました。機能面では消火活動だけではなく、空気弁付や排気弁付による管内空気のコントロール、データロガー等への接続による管路の情報収集、応急給水栓の接続など、製品ラインアップ・オプションの組み合わせで、消防だけでなく水道・防災等の幅広い用途での活用を可能にしました。

創意工夫

安全性・ライフサイクルの延長への対応のために、主要部品にステンレス材、弁体止水部には耐塩素性ゴムを採用しました。また、消火栓の機能性・流量の確保・コンパクト化に対応するために、弁体を全開時にふた部分に収納させる構造にしました。この構造により消火栓全体の高さを抑えながら操作キャップとスタンドパイプ接続部である放水口との高さの差を大きくすることが可能となり使用時の安全性を確保しました。さらに、組み立てにナットを用いない設計にすることで、分解・組立が狭いマンホール内の上部から行うことが出来るだけでなく、ナットの落下による紛失の心配がなく容易に且つ安心してメンテナンスすることが可能です。多目的ボールコック付は様々な機器の接続を容易に行えるように、レバーをロングタイプにし操作性を向上させました。接続フランジは、CAE解析等により確認した上でレジュースさせることで強度の確保と軽量化を両立させました。

デザイナーの想い

地下式消火栓は全国各地の地下に多く設置されていますが、ほとんど人目に触れることがありません。また火災時に必要とされる設備であるため、本来使用されないことが望ましい存在です。しかしながら、この「サスキャメル」を通じて、消火活動になくてはならない地下式消火栓の存在やその他の用途や活用方法などを多くの人に知ってもらい、日本の防災活動、水道事業に貢献出来ればと思っております。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

清水工業株式会社及び販売店
清水工業株式会社 公式ホームページ

審査委員の評価

弁体をふた部分に収納させる構造やステンレス材の採用など、様々な工夫を結実させて、従来の消火栓の流量を確保しながら、消火栓のコンパクト化や軽量化、長寿命化を具現化し、経年劣化による消火栓の破損事故という、私たちの生命を左右する問題の解決に注力していることが伝わった。一般的に人目に触れることのないプロダクトであるにも関わらず、仕上げも丁寧で隙がなく、見た目からも剛性の高さが感じられる理想的な機能美を有したデザインである。

担当審査委員| 安次富 隆   玉井 美由紀   寺田 尚樹   村上 存   Jung-Ya Hsieh  

ページトップへ